写真:乾口 達司
地図を見る伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)は京都市伏見区にある神社。初詣の人の数も全国有数ですが、近年は海外からの外国人旅行者がもっとも多く訪れるところとしても知られています。
そんな伏見稲荷大社のなかで、本殿ともども、もっとも多くの人で賑わうのが「千本鳥居」です。その名のとおり、無数の鳥居が並べられており、さながら鳥居のトンネルといった趣き。千本鳥居を抜けると、願いがかなうかどうかを占える「おもかる石」などがある奥社奉拝所に抜けますが、そのトンネル構造も参拝者を魅了する大きな要因であるといえるでしょう。
写真:乾口 達司
地図を見るしかし、「千本鳥居」をくぐるだけで満足してはいけません!鳥居が林立しているのは、何も山麓付近に限りません。稲荷山の山頂までを神域とする伏見稲荷大社は、もとは山頂付近に点在する複数の「峰」に本宮が置かれていました。「峰」はいずれも古墳であり、その古墳に埋葬された人々に対してなされていた祭祀が伏見稲荷大社の起源であったとも考えられますが、その痕跡はいまも強く残っており、山頂付近には「峰」を中心におびただしい数の祠(「お塚」と呼ぶ)が広がっています。いわば、無数の「お塚」こそ伏見稲荷大社の本質であるともいえるでしょう。
したがって、山麓から稲荷山の山頂までの道筋にもおびただしい数の鳥居が建てられています。写真は「三の峰」の下方付近の鳥居群ですが、山麓の「千本鳥居」ほど参拝者でごった返しているわけではないので、自分のペースでじっくり鳥居を眺めることが出来ますよ。
写真:乾口 達司
地図を見る鳥居の大群を見て歩くと、写真のように、明らかに真新しい鳥居をところどころで目にすることが出来ます。柱には建立の年月日が刻まれているので、確かめてみましょう。すると、建立されたばかりの鳥居であることがわかります。つまり、いまでも鳥居は信者さんによって奉納され、日々、増え続けているのです。伏見稲荷大社に対する信仰の強さをうかがわせる新しい鳥居もあわせてお探し下さい。
写真:乾口 達司
地図を見る境内では、ご覧のような看板を各所で目にするはず。これは奉納用の大型鳥居の値段を案内したもの。5号の175000円から10号の1302000円までとなっており、大きさによって、価格が高くなります。大金ゆえに誰にでも奉納出来るものではありませんが、まとまったお金をお持ちの方は信仰の証として奉納してみてはいかがでしょうか。
写真:乾口 達司
地図を見るそんな大金を持ち合わせていないという方もご安心あれ。境内に点在する売店では、数千円から1万円程度の小型の鳥居も販売されています。こちらを「お塚」などに奉納することも可能。奉納やおまつりの仕方は売店の方が親切に教えてくれますよ。
写真:乾口 達司
地図を見る伏見稲荷大社の鳥居といえば、これまで見て来たように、朱塗りの木製の鳥居をイメージする方が多いでしょう。しかし、木製の鳥居の数にはおよびませんが、石造りの鳥居も各所で見られます。特に三ヶ所の「峰」に神供をおこなったところと伝わる写真の「御膳谷奉拝所」(ごぜんだにほうはいしょ)には、ご覧のように数多くの石造りの鳥居が見られます。石造りゆえに経年によって腐蝕してしまう木製の鳥居よりも古いものが多く、それらがいつ建てられたかを見てまわるのも楽しいでしょう。
写真:乾口 達司
地図を見る鳥居といえば、写真の鳥居型絵馬も珍しいといえるでしょう。鳥居型絵馬は本殿脇の授与所でいただけます。旅の記念に願い事を書いて奉納してみましょう。
鳥居尽しの伏見稲荷大社、いかがでしたか?鳥居に特化しただけでもこれだけの種類の鳥居を見つけることが出来るのです。もちろん、ほかにも境内のさまざまな場所でさまざまな鳥居を見ることが出来るため、珍しい鳥居を探して伏見稲荷大社に参拝してみてはいかがでしょうか。
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(2024/4/19更新)
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