エチオピア北部タナ湖周辺の魅力的な街を訪れる、バハールダール&ゴンダール

エチオピア北部タナ湖周辺の魅力的な街を訪れる、バハールダール&ゴンダール

更新日:2016/12/28 16:07

ナカヤ アキのプロフィール写真 ナカヤ アキ
近年、近代化が著しい東アフリカに位置するエチオピアは、紀元前3000年ごろから高度な文明が繁栄し、80以上の民族からなる多様な文化を誇ります。特に北部のタナ湖周辺には、エチオピアを代表する教会や城跡などの名所が集中するバハールダールやゴンダールなどの魅力的な街が点在し、旅人を魅了します。多様な文化が織りなすユニークなバハールダールとゴンダールの見どころをご紹介します。

バハールダール(Bahir Dar)

バハールダール(Bahir Dar)

写真:ナカヤ アキ

エチオピアの首都アジスアベバから空路で北に1時間。その昔、交易の中心地として繁栄したタナ湖の南にあるバハールダール。近年ではサッカー競技場が建設され、都市化が著しい活気が満ち溢れるバハールダールですが、昔ながらの市場やエチオピア式のコーヒーセレモニーを体験出来る民家カフェなどもあり、新旧のエチオピアの面影を楽しめる街です。

また、壁画で有名なゼゲ半島の教会やティシサット(青ナイル)の滝を訪れる際はこの街に宿泊すると便利ですよ。

ウラ・キダネ・ミフレット教会(Ura Kidane Mehret)

ウラ・キダネ・ミフレット教会(Ura Kidane Mehret)

写真:ナカヤ アキ

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タナ湖のゼゲ半島にあるエチオピア正教の修道院ウラ・キダネ・ミフレット教会。14世紀に建てられた円形の木造教会内部の壁には旧約、新約聖書の福音を独特な色使いと画法のフレスコ画が所狭しと描かれています。

これらの壁画は文盲の人々に聖書の教えを伝えるために描かれたと伝えられ、特に最後の晩餐からキリスト復活までの壁画が有名です。

ウラ・キダネ・ミフレット教会(Ura Kidane Mehret)

写真:ナカヤ アキ

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また、ウラ・キダネ・ミフレット教会から徒歩15分ほどのところに、メハル・ゼゲ・ギオルギス教会(Mehal Zege Giyorgis)があります。こちらも壁画が素晴らしく併せて訪れるのがおすすめです。特に、聖ジョージが竜と戦うシーンが有名です。

ゼゲ半島にはバハールダールのタナ湖の船着場からボートで訪れるのが便利です。タナ湖周辺にはホテルも多く観光に便利です。上記、2つの教会は土足厳禁なのですが、ダニなどの害虫が多いので虫除け対策はしっかりと!

ティシサットの滝(Blue Nile Falls)

ティシサットの滝(Blue Nile Falls)

写真:ナカヤ アキ

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最大落差45メートルのエチオピア最大の瀑布、ティシサットの滝。タナ湖から流れ出るナイル川の支流(青ナイル川)にあるため、別名ブルーナイルの滝とも呼ばれています。雨季には滝幅が最大400メートルに広がり大迫力の滝が目の前に広がります。

バハールダルのバスターミナルからティシサットの滝行きのバスで約2時間。終点で降車し牧歌的な風景が広がるハイキングコースを歩くこと30分ほどで到着します。途中からボートで行く方法もあり、足場が悪い時期などはおすすめです。

ゴンダール(Gondar)

ゴンダール(Gondar)

写真:ナカヤ アキ

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首都アジスアベバから空路で北に1時間30分、または、バハールダールからバスで3時間。タナ湖の北部に位置するゴンダールは、17〜18世紀頃、当時の王、ファシリダス皇帝一族が居を構え首都として繁栄した古都です。

ゴンダール(Gondar)

写真:ナカヤ アキ

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活気のあるゴンダールですが、どこかノスタルジックな時間が流れ、ゆっくり滞在して観光したくなるような街でもあります。皇帝の城跡や天井に守護神ギオルギスと80の天使が描かれたデブレ・ベルハル・セラシェ教会、ユダヤ系エチオピア人の村ファラシャなどの観光名所も点在します。

また、街のはずれに「ダシェン」というビールの工場があり街のレストランやホテルでフレッシュなビールを楽しむことができ、ビール好きにはたまらない街です。

ファジル・ゲビ王宮(Fasil Ghebbi)

ファジル・ゲビ王宮(Fasil Ghebbi)

写真:ナカヤ アキ

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ゴンダール最大の見所、ファジル・ゲビ王宮は16〜17世紀に当時の皇帝ファシリダスとその一族の居城として利用されていた王宮跡です。エチオピアの小さな地方都市にヨーロッパ風の城が現れることから「不思議の城」とも「アフリカのキャメロット」とも呼ばれています

皇帝の偉大な権力がうかがえる広大な敷地には、ゴンダール様式の宮殿や教会、修道院が点在し、高さ900mの城壁が守っていました。ゴンダール様式とは、遠くインドやアラブにならった建築様式に加え、キリスト教宣教師が持ち込んだバロック建築にも影響された独自の様式のことで、他の地域には見られない不思議な建築物が立ち並びます。

ゴンダールにはファシリダス皇帝にちなんだ3つの王宮群があり、「ゴンダール地域のファジル・ゲビ」として1979年に世界文化遺産に登録されました。ファジル・ゲビ王宮を訪れるのはジャカランダの薄紫色の花が咲き誇る春がおすすめです。

いかがでしたか?

まだまだふらっと観光に訪れるにはハードルが高いエチオピアですが、見所がたくさん詰まった魅力的な国です。日本から直行便も就航し以前よりは近くなり始めたので、次のバケーションの行き先の選択肢に追加するのはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/12/01−2013/01/31 訪問

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