タイ観光旅行でおすすめ!バンコク三大寺院などタイ寺院15選

タイ観光旅行でおすすめ!バンコク三大寺院などタイ寺院15選

更新日:2017/08/15 10:33

沢木 慎太郎のプロフィール写真 沢木 慎太郎 放送局ディレクター、紀行小説家
タイ人の90%以上は仏教徒。3万以上の寺院があるとされ、多くの男性は出家を経験します。外国人観光客には「人気の観光スポット」でも、信仰深いタイの人々にとって神聖な祈りの聖地。精神の姿はランキングといったもので表せるものではありませんが、タイ観光旅行でおすすめのタイ寺院をご紹介。バンコク三大寺院「ワット・プラケオ」「ワット・ポー」「ワット・アルン」の定番観光地のほかに、魅力的な穴場の寺院があります。

タイ観光でおすすめの定番観光スポット!バンコク三大寺院ワット・プラケオ、ワット・ポー、ワット・アルン

タイ観光でおすすめの定番観光スポット!バンコク三大寺院ワット・プラケオ、ワット・ポー、ワット・アルン

提供元:The Peninsula Bangkok: Bangkok Luxury 5 Star Hotel

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「ワット(Wat)」とは、タイ語で「お寺」のこと。本堂を中心に、チェディ(仏塔)やウィハーン(礼拝堂)が取り囲み、屋根には神話の鳥「チョーファー」が飾られています。タイは仏教国で王国。タイ王室ゆかりのバンコク3大寺院は最もきらびやか。

タイ王室の専用寺院が「ワット・プラケオ(Wat Phrakeaw)」。翡翠で作られたエメラルドの仏像を祀っているため、“エメラルド寺院”とも呼ばれています。タイの現王朝(チャクリー王朝)をバンコクで開いたのはラーマ1世。その初代王が1782年に、居城として築いた王宮内にある寺院が「ワット・プラケオ」です。

タイ観光でおすすめの定番観光スポット!バンコク三大寺院ワット・プラケオ、ワット・ポー、ワット・アルン

写真:沢木 慎太郎

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“涅槃寺”とも呼ばれる寺院「ワット・ポー(Wat Pho)」。横たわる巨大な釈迦涅槃仏(しゃかねはんぶつ)は長さ46メートルで、奈良の大仏さまよりも大きい。黄金の輝きと、やすらかなお顔に心を奪われます。バンコク最古の寺院であり、タイ・マッサージの総本山となる仏教寺院。タイ古式マッサージの店があり、2500年もの歴史を受け継ぐマッサージは格別です。

タイ観光でおすすめの定番観光スポット!バンコク三大寺院ワット・プラケオ、ワット・ポー、ワット・アルン

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チャオプラヤー川のほとりにそびえる巨大な仏塔「ワット・アルン(Wat Arun)」。無数の陶器を埋め込んだモザイクが色鮮やかで美しく、神々しい輝きを放つ寺院です。この地を初めて訪れた将軍が「暁(夜明け)の寺」と名づけたのが始まり。

対岸のレストラン「The Deck(ザ・デッキ)」「Eagle Nest(イーグル・ネスト)」「In Love (イン・ラブ)」から眺める夕景もおすすめ。

アユタヤの寺院〜ワット・プラ・マハタート、ワット・プラ・シー・サンペット、ワット・ローカヤ・スター

アユタヤの寺院〜ワット・プラ・マハタート、ワット・プラ・シー・サンペット、ワット・ローカヤ・スター

写真:沢木 慎太郎

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街全体が遺跡となっているアユタヤ。ユネスコの世界遺産(文化遺産)に、「古都アユタヤ」(Historic City of Ayutthaya)で登録されています。中世に栄えたアユタヤ王朝は18世紀にビルマ(ミャンマー)の攻撃を受けて滅亡。しかし、今も壮大な遺跡群が残り、赤茶けたレンガ造りの遺物は、スタジオジブリの人気アニメ「天空の城ラピュタ」に出てくる“空飛ぶ要塞”のよう。

寺院遺跡「ワット・プラ・マハタート(Wat Phra Mahathat)」では、破壊されて切り落とされた仏像の頭を、菩提樹が長い年月を経て持ち上げ、不死の如く蘇った仏頭は神秘的。遠い昔に滅びながらも、どこか安らぎと美しさが感じられます。

アユタヤの寺院〜ワット・プラ・マハタート、ワット・プラ・シー・サンペット、ワット・ローカヤ・スター

写真:沢木 慎太郎

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3つの仏塔が並ぶ寺院遺跡「ワット・プラ・シー・サンペット(Wat Pra Srisanpet)」。アユタヤ王朝の歴代3人の王が眠っています。アユタヤ王宮内にあった最も重要な寺院。最盛期には30以上もの仏塔が建ち並んでいました。戦争で切り落とされた、腕や頭のない仏像がこの寺院にも見られ、原爆で傷ついた長崎・浦上天主堂のマリア像のような愁いを秘めています。

アユタヤの寺院〜ワット・プラ・マハタート、ワット・プラ・シー・サンペット、ワット・ローカヤ・スター

写真:沢木 慎太郎

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広々したアユタヤの草原に横たわる巨大な涅槃仏。優しいお顔立ちの仏さま、「ワット・ローカヤ・スター(Wat Lokaya Sutha)」です。澄みきった青空のもとで、長い手足をゆったり伸ばし、なんとも気持ちよさそう。笑顔が素敵。80歳で入滅したブッダの姿を表しています。タイの仏さまは俗っぽくて人間味あふれ、心が安らぎます。

チェンマイの寺院〜ワット・プラ・タート・ドイ・ステープ、ワット・チェディ・ルアン、ワット・ウモーン

チェンマイの寺院〜ワット・プラ・タート・ドイ・ステープ、ワット・チェディ・ルアン、ワット・ウモーン

写真:沢木 慎太郎

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「タイの京都」とも呼ばれるチェンマイ。タイ北部にある街で、13世紀に「ラーンナータイ王朝」の首都が置かれた都です。もともとは、タイとは別の国。山岳民族などと融合した独自の「ランナー文化」をはぐくみ、バンコクとは違った格式のある寺院を見ることができます。

チェンマイ市街を見下ろす山頂に立つ黄金の寺院。それが、「ワット・プラ・タート・ドイ・ステープ(Wat Phra That Doi Suthep)」。タイ仏教の聖地としてあがめられ、タイ北部で最も神聖な寺院です。夕闇を背景に、ライトアップされた姿が美しい。2匹の蛇神「ナーガ」をイメージした、300段以上の長大な石段もフォトジェニック。

チェンマイの寺院〜ワット・プラ・タート・ドイ・ステープ、ワット・チェディ・ルアン、ワット・ウモーン

写真:沢木 慎太郎

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四方を掘りに囲まれたチェンマイ旧市街。このど真ん中にそびえる巨大な廃墟寺院が
「ワット・チェディ・ルアン(Wat Chedi Luang)」。格式の高い寺院で、バンコクのワット・プラケオにある「エメラルドの仏像」が祀られていたこともあります。大きな仏塔がそびえていましたが、16世紀の地震で半壊。大仏塔を支える巨大なゾウの彫刻や、守り神ナーガーの装飾も風格があり、見ごたえがあります。

チェンマイの寺院〜ワット・プラ・タート・ドイ・ステープ、ワット・チェディ・ルアン、ワット・ウモーン

写真:沢木 慎太郎

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チェンマイ郊外の森に、ひっそりたたずむ洞窟寺院。「ワット・ウモーン(Wat Umong)」と呼ばれています。静かな瞑想ができるようにと、14世紀ごろに建てられた神秘的な寺院。レンガ造りのトンネルが彫られ、ひんやりした洞窟内には強い霊的なパワーが満ちています。

サムイ島観光旅行で、おすすめ寺院〜ビッグ・ブッダ、ワット・プライ・レーム、レム・ソー・パゴダ

サムイ島観光旅行で、おすすめ寺院〜ビッグ・ブッダ、ワット・プライ・レーム、レム・ソー・パゴダ

写真:沢木 慎太郎

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“ココナッツ・アイランド”と呼ばれているサムイ島。プーケットやピピ島、クラビ、サメット島と並ぶ、タイの人気ビーチリゾート観光地です。サムイ島の青い海を見下ろす小高い丘には、金色に輝く大きなブッダの姿が。「ビッグ・ブッダ(Big Buddha)」で親しまれている寺院で、正式名称は「ワット・プラヤイ(Wat Phra Yai)」。眺望が良く、雑貨や衣服などの土産店が軒を連ね、サムイ島随一の観光スポットとなっています。

サムイ島観光旅行で、おすすめ寺院〜ビッグ・ブッダ、ワット・プライ・レーム、レム・ソー・パゴダ

写真:沢木 慎太郎

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薄いピンク色の巨大な千手観音像。「ワット・プライ・レーム(Wat Plai Laem)」では、蓮の花をイメージした池に浮かぶ寺院が建てられ、奇抜で巨大な仏像に目を奪われます。七福神の布袋さまのように、にこやかに笑う巨大仏像もあり、まるで仏教のテーマパークのよう。

サムイ島観光旅行で、おすすめ寺院〜ビッグ・ブッダ、ワット・プライ・レーム、レム・ソー・パゴダ

写真:沢木 慎太郎

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サムイ島の最南端、ソー岬。青い海に突き出した岬に、孤高にたたずむ寺院があります。「レム・ソー・パゴダ(Laem Sor Pagoda)」。パゴダとは仏塔のことで、主にミャンマー様式の仏塔のこと。ジャングルの小道を進むと、急に視界が開け、太陽に輝く黄色い仏塔が見えてきます。海の安全と大漁を願って建てられた寺院。手つかずの自然が広がる、サムイ島らしい風景が見られます。

チェンラーイ、パタヤ寺院〜ワット・ロンクン、サンクチュアリ・オブ・トゥルース、ワット カオシーチャン

チェンラーイ、パタヤ寺院〜ワット・ロンクン、サンクチュアリ・オブ・トゥルース、ワット カオシーチャン

写真:沢木 慎太郎

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雪の結晶を積みあげたような純白の寺院「ワット・ロンクン(Wat Rong Khun)」。チェンマイよりも、さらに北に進んだチェンラーイにある寺院です。“ホワイト・テンプル”とも呼ばれ、タイの前衛的な作家が手がけている壮麗な芸術作品。寺院正面に“輪廻転生の橋”があり、「血の池」地獄をイメージした池があります。生と死の光芒を放つ特別な寺院。

チェンラーイ、パタヤ寺院〜ワット・ロンクン、サンクチュアリ・オブ・トゥルース、ワット カオシーチャン

写真:沢木 慎太郎

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バンコクから近い観光スポット「パタヤ」。その人気のビーチリゾートに、“アジアのサグラダファミリア”と呼ばれる巨大な木造寺院があります。「サンクチュアリ・オブ・トゥルース(Sanctuary of Truth)」。

タイ語で、“プラーサ・サタン”と呼ばれますが、この寺院も特別な異彩を放ち、アグレッシブで重厚な存在感に圧倒されます。アジア各国の宗教や神話が一つに集められた究極の寺院。常に修繕と建築を繰り返し、その完成には終わりはなく、神秘的で精緻な仏像にも強く心が動かされます。

チェンラーイ、パタヤ寺院〜ワット・ロンクン、サンクチュアリ・オブ・トゥルース、ワット カオシーチャン

写真:沢木 慎太郎

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最後に、もう一つパタヤで異彩を放つ寺院をご紹介。山の斜面に描かれた巨大な仏像「ワット カオシーチャン(Wat Khao Chi Chan)」。崖っぷちに、金色で型どられた巨大な仏像には圧倒させられます。

大仏の高さは、約160メートル。周囲は美しい庭園が整備され、池に金色の光がきらめき、まるで絵葉書のような静かで美しい風景です。

バンコク、アユタヤ、チェンマイ、サムイ島、パタヤのおすすめ寺院

バンコク三大寺院のほかに、タイでおすすめの寺院をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

日本と同じ仏教国でありながら、開放的でのびのびしているのがタイの寺院。北部と南部とでは、違う仏教文化も見られるので、ぜひ訪れてみて下さい。

神聖な場所に入る時は、裸足です。また、僧侶にふれることもNG。お坊さんが異性にふれると、それまでの修行が無になってしまうからです。短パンやミニスカート、タンクトップ、キャミソールといった、肌の露出度が高い服装での入場は不可。サンダルやミュールもNGです。服装などのマナーに気を付けて、神秘的なタイの寺院めぐりを楽しみましょう。

また、ご紹介した寺院の詳細については別途、記事にまとめています。ご興味のある方は関連MEMOにリンクを張り付けましたので、のぞいてみて下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/05/01−5100/09/01 訪問

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