写真:波奈 美月
地図を見る伊豆山神社は、源頼朝が源氏の再興を祈願し、北条政子との愛をはぐくんだ所。海抜170mほどの地点にあり、境内からは青い相模灘が広がる美しい景色をのぞむことができます。
本殿までの参道は、伊豆山浜から境外社「走り湯神社」を経て、837段もの階段を上る、かなりハードなもの。そのため、本殿のすぐ下まで車やバスで行き、境内社を参拝しながら残りの約180段を上るのが一般的です。
写真:波奈 美月
地図を見るひときわ目立つのは、「手水舎」の"赤白二龍(せきびゃくにりゅう)"。伊豆山神社のシンボルで、赤龍は火の力、白龍は水の力を操る温泉の守護神です。夫婦和合や縁結びの象徴ともされています。
伊豆山神社の御祭神は、天忍穂耳尊 (アメノオシホミミノミコト)・拷幡千千姫尊(タクハタチチヒメノミコト)・瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)。"赤白二龍"は天忍穂耳尊の随神(あるいは化身)といわれています。
写真:波奈 美月
地図を見る境内の、源頼朝と北条政子ゆかりのパワースポットは必見!ふたりが愛を語らったといわれる「頼朝・政子腰掛け石」、恋愛成就などのご利益があり、政子もその葉を手鏡の下に敷いていたという御神木の梛(なぎ)の木が有名です。
そのほかにも、触ったり座ったりして光のパワーを賜ることができる「光石」、正しい道を示し、導いてくださる「道祖神」など、境内にはありがたい見どころがたくさん!
写真:波奈 美月
地図を見る本殿の右奥には「白山神社遥拝所」があります。山中の「白山神社」を遥拝するために設けられた場所ですが、伊豆山神社の元宮である「本宮社」への登り口にもなっています。
「本宮社」までの所要時間は約1時間ほど。「白山神社」までは約20分、「結明神本社」までは約40分ほどかかります。山道を歩くことになるので、体力と時間にゆとりをもってのぞみましょう。
写真:波奈 美月
地図を見る伊豆山神社のはじまりは、熱海の浜辺に出現した光る鏡を「日金山」に祀ったことからといわれます。
承和3年(836年)、この地に社殿が建造されるまで、「日金山」から移された神霊(神鏡)は、「本宮社」の場所に鎮座していました。本殿と神様は同じなので、「本宮社」に参拝すれば、強運などのご利益がありますよ。
写真:波奈 美月
地図を見る「本宮社」への道中は、かつて修験道の行場であった山道。現在はハイキングコースになっていますが、険しいところもあり、歩きやすい靴は必須です。
実は、結明神本社・本宮社のまわりには車道が通っています。しかし、神域にある修験の山を歩くのは大事なこと。体力に無理がなければ、本殿から歩いて参拝することをお薦めします。
写真:波奈 美月
地図を見る参拝路入口から山道を20分ほど歩くと、鳥居が見えてきます。境内社の「白山神社」まではあと少し。その向こうの磐座(いわくら)の上に鎮座していますよ。
御祭神は菊理媛命(ククリヒメノミコト)。古来より、病気平癒、厄難消除の神様として厚い信仰を集めています。
創建の由来は、天平元年(729年)に東国に疫病が流行した際、白山の神威で、猛暑の頃にかかわらず、一夜で石蔵谷(白山神社鎮座地)に雪が降り積もり、病人がこの雪をなめると平癒したことからといわれます。
写真:波奈 美月
地図を見るそのためか、このあたりは強いパワースポットとして有名!鳥居の近くの大木や、社殿の上の大岩に手を触れてパワーを貰おうとする人も見かけますよ。
社殿の裏の急こう配を登ると、「白山大権現」と彫られた小さな石祠が鎮座しています。実は、こちらが昔の白山神社。下にある社殿を通して、参拝していることになります。
写真:波奈 美月
地図を見る白山神社まであと一歩という所に、伊豆山が修験行場であった痕跡をとどめる「行場跡」があります。
表示に従って、道を右へ降りていきましょう。修験者が峯入りの際に参拝したと思われる小さな石祠があります。巨岩の下に隠れるようにあるので、見落とさないようにご注意くださいね。
写真:波奈 美月
地図を見る白山神社を過ぎて「子恋の森公園」に出ると、整備された歩きやすい道になります。
「子恋の森」とは、かつては"伊豆三勝"のひとつであり、伊豆山神社の境内はその一部。清少納言の枕草子に「杜はこごひ」と紹介され、数々の歌にも詠まれた名高い森です。森林浴を楽しみながら、当時に思いをはせるのも良いですね。
写真:波奈 美月
地図を見る「子恋の森公園」を抜ければ、「結明神(むすぶみょうじん)本社」まではすぐそこです。白山神社からは20分ほどでしょう。
御祭神は、日精(女)・月精(男)という夫婦の神様。鳥居と石祠しかありませんが、縁結びを叶えてくれる強いパワースポットとして若い女性やカップルに人気!古くは"一名恋祭り"という神事が行われ、各地から若い男女が参列したそうですよ。
写真:波奈 美月
地図を見る本殿近くにも「結明神社」がありますが、そちらは参拝しやすいように里に造営された"里宮"。見た目はシンプルですが、山の上の"むすぶ平"に鎮座するほうが本社です。
"訪れたふたりは必ず結ばれる"といわれる強力な恋愛成就パワースポット。恋愛成就を願うかたは、ぜひ本社まで訪れてみてくださいね。
写真:波奈 美月
地図を見る結明神本社まで到達すれば、「本宮社」まではあと少し。結明神本社の横の山道を15分ほど進むと、磨り減った階段と石の鳥居が見えてきます。
階段をのぼり切ると、ようやく海抜380メートルの「本宮社」に到着!険しい山道を歩いてきた分、喜びもひとしおですよ。
広々とした境内には小さな拝殿と石鳥居があるのみで、意外に思うかもしれません。かつては大きな拝殿があり、付近には求聞持堂などの建物がありましたが、江戸時代後期の野火で全焼してしまったそうです。
写真:波奈 美月
地図を見る拝殿には小さな石祠が鎮座しています。以前は扉の奥に祀られていましたが、2020年に拝殿が改築されたことにより、いつでも拝見できるようになりました。
社殿が移ったとはいえ、「本宮社」も同じ神様をお祀りしており、ご利益は同じです。毎年8月23日に例祭が行われ、いつもは静かな境内が賑わいます。
写真:波奈 美月
地図を見る帰り道、「小恋の森公園」の出入口で道が分岐しています。来た道(参拝路)は左ですが、どちらでも本殿へ行くことができますよ。
右に進めば、「白山神社」は通らず、本殿左にある歌手の小泉今日子さん寄進の鳥居の近くに出ることができます。しかし、道が荒れて歩きにくい所もあるので、注意しましょう。
伊豆山神社に訪れて、まず困るのは駐車場。階段下の「伊豆山神社前」バス停近くに駐車スペース(7台程度)がありますが、すぐに満車になります。参道階段の横の坂を上がり、鳥居を通ると本殿の左に行けますが、そのスペースにも駐車することができますよ。
直接「本宮社」へバスで向かう場合、伊豆東海バスの「七尾団地」バス停で降り、10〜15分ほど歩けば到着します。少々道がわかりにくいので、事前に地図等で確認しておくことをお薦めします。
「本宮社」までの道のりは、表示があるので現地でわかりますが、神社の公式サイトに写真入りで説明が出ているので、ご覧になっておくとよいですね。記事下の「この記事の関連MEMO」よりアクセスできますよ。
伊豆山神社の見どころは、本殿とその周辺だけではありません。ぜひ神域の森の参拝路をゆっくり歩き、山の上のさらなるパワースポット、「本宮社」・「結明神本社」・「白山神社」へ訪れて、たっぷりパワーをもらってくださいね。
2020年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/19更新)
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