ハンガリーで温泉、グルメ、フェス!丸ごと楽しむセゲド観光

ハンガリーで温泉、グルメ、フェス!丸ごと楽しむセゲド観光

更新日:2017/05/02 18:27

藤谷 愛のプロフィール写真 藤谷 愛 地方移住ブロガー
ハンガリー南部の最大都市セゲドは、人口約16万人の内、約3万人が大学生という、セルビア国境に位置する大学都市。中心地にある大学の校舎エリアにメインの観光スポットが多数あり、夏にはハンガリー最大級の野外フェスティバルが行われます。
また、ハンガリーの特産物でもあるパプリカの一大生産地でもあり、これを活かした郷土料理もたくさん!温泉もあるこの街で、観て食べて浸かって楽しい観光スポットをご紹介します。

セゲド観光はここから!「セゲド誓約教会」

セゲド観光はここから!「セゲド誓約教会」

写真:藤谷 愛

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ブダペスト西駅からインターシティに乗って約2時間20分。セゲド駅は町の中心地からトラムで5分程度の場所にあります。中心地にそびえるのは、この町のランドマーク的存在でもある「セゲド誓約教会(Szegedi Dom)。市民からは「ドーム」の名で親しまれています。この教会、見た目はもはや大聖堂に並ぶ勢いの巨大さで、印象的な二つの塔の高さは何と83メートル!広場から見上げると首が痛くなるほどです。

教会の前にある「ドーム広場」では、毎年夏に野外フェスティバルが開催されます。また、周囲の建物は国立セゲド大学の一部で、ハンガリーの歴史上の人物、科学者、芸術家などの彫刻が数多く並ぶ美しい回廊は必見です。

セゲド観光はここから!「セゲド誓約教会」

写真:藤谷 愛

実はこのドーム、建設計画が持ち上がったのは19世紀後半ですが、資金難や第一次大戦などの影響で、完成したのは1930年。ハンガリー国内では4番目に大きな教会で、そのスタイルはローマンカソリック、ゴシック、ビザンチンの様式をミックスした珍しいスタイルです。

内部には写真のように大変豪華な宗教画がビッシリと描かれ目も眩むばかり。特に9040本のパイプが並ぶ巨大オルガンも見逃せません。

アールヌーボー建築の傑作「レオク・パレス」

アールヌーボー建築の傑作「レオク・パレス」

提供元:SZEGEDI SZABADETRI

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1907年に建築された「レオク・パレス(Reök-palota)」は、元々は個人のアパートメントとして建てられました。デザインした建築家、エデ・マジャールは「ハンガリーのガウディ」と呼ばれる奇才で、他にもアールヌーボー建築をセゲドに遺していますが、レオク・パレスは彼の最高傑作と言えます。

特筆すべきは、花々をモチーフとしたデザイン。全面にスイレンが描かれた外観は、建物のコーナーが特に見どころで、大きな円柱に支えられたエントランスと2階のバルコニーが、美しい曲線となっています。百合の花をあしらった優雅なフレームワークで飾られた階段は、内部の見どころの一つです。2007年からは、美術展や演劇なども行われるアートセンターとなっているので、建物の見学だけではなく、ここで行われているアート展などもぜひ楽しんでください。

街角にある飲泉水「アンナの泉」、お好きなだけどうぞ!

街角にある飲泉水「アンナの泉」、お好きなだけどうぞ!

写真:藤谷 愛

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温泉大国ハンガリー。ここセゲドにも温泉があります!「アンナ温泉」は基本的には水着着用で入る公共温泉風呂。真っ白な建物に、モスクのようなドームや尖塔がある東洋と西洋の折衷建築で、1896年に建てられました。

建物の横には飲泉用の水道「アンナの泉」があり1日中飲泉水を流し続けています。飲用することでの効用は、消化器系の病気の改善。セゲドの人たちは日々ペットボトルを持ってきて持ち帰っていますので、旅行者も気兼ねなく持って帰って大丈夫です。クセのある味ですが、ハンガリー特産のフォアグラなどお肉を食べすぎたときには、胃薬代わりに飲むのもお勧めです。

ナマズを使った郷土料理「ハラースレー」

ナマズを使った郷土料理「ハラースレー」

写真:藤谷 愛

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海のないハンガリーでは、郷土料理の中に淡水魚を使ったものが含まれることがしばしば。ここセゲドでは、特産のパプリカとナマズをたっぷり使用した「ハラースレー」と呼ばれるスープが有名です。パプリカには甘いタイプと辛いタイプがありますが、ハラースレーで使用されているのは甘いタイプ。大人から子供まで楽しむことができます。

実はこの特産のパプリカ、ノーベル医学・生理学賞の受賞者でもあるアルベルト・セント=ジョルジ氏が、セゲド大学でビタミンCに関わる重要な発見した際の研究材料にもなっていました。東欧の国々やイギリスなど、故郷から遠く離れて研究をしてきた彼でしたが、ノーベル賞を受賞した大発見が、すぐそばのパプリカにあったとは・・驚きですよね。

セゲドの町が一年で一番盛り上がる!真夏の夜の野外フェスティバル

セゲドの町が一年で一番盛り上がる!真夏の夜の野外フェスティバル

提供元:SZEGEDI SZABADETRI

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毎年夏に行われる「野外フェスティバル(The Open-Air Festival of Szeged)」では、7月から8月にかけての毎週末、オペラ、ミュージカル、ダンス、演劇などの舞台芸術が夜空の下で行われます。舞台は、前述した誓約教会前のドーム広場に設置され、段差を付けられた客席数は4000!期間中に7万人の観客が一流の舞台を楽しみます。

セゲドの町が一年で一番盛り上がる!真夏の夜の野外フェスティバル

提供元:SZEGEDI SZABADETRI

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野外フェスティバルの歴史は古く、初回の開催は1931年。誓約教会が完成した翌年から開催されています。広場を囲む回廊や建物の反響により、音響効果も抜群!過去には、プッチーニのオペラや、「マンマ・ミーア」も上演。日本人にもお馴染みの有名舞台を観ることができるので、この時期にハンガリーに行く方には特にお勧めしたいイベントです。もちろん、プログラムは毎年変わりますので、記事下「関連MEMO」にあるサイトから、プログラムの確認、チケット予約の詳細などご確認ください。

美味しいサラミもお忘れなく!

セゲドには、ハンガリーでトップクラスのサラミの会社「ピック(Pick)」があります。中心地からほど近い場所には博物館があり、パプリカやサラミの歴史や作り方などを見学することができます。お土産に持って帰るのは難しいかもしれませんが、現地のスーパーではどこでもピックのサラミを売っていますので、滞在中にぜひ食べてみてください。日本人好みの味でお酒に合う最高のつまみです。

観光もグルメも芸術鑑賞も楽しめるセゲド。ぜひ次のホリデーにどうぞ!

掲載内容は執筆時点のものです。

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