写真：浦賀 太一郎
地図を見るかつて、企業の団体客を主とした観光客が年間130万人も訪れた戸倉上山田温泉もバブルがはじけてからは、歓楽温泉街としての性格は薄れていきました。歓楽・遊興のための温泉が現代で生き残るには、あまりにも人の心が変わりすぎたのでしょう。今では、程よく「鄙びた」雰囲気と、信州りんごを使用したアップルパイの販促など、新しい息吹も生まれているのが、戸倉上山田温泉なのです。
写真：浦賀 太一郎
地図を見る「全国初！？」と自らハテナ付きで遠慮がちに囁くように宣伝するのは、2014年にオープンした、「サークルＫ信州上山田温泉店」。一見、何の変哲も無さそうな、「観光地の一コンビニ」ですが、駐車場の一角には源泉掛け流しの足湯が、極々自然に存在しています。「この発想はなかった！」と、思わず膝をピシッと叩いてしまう、「足湯付きのコンビニ」なのです。
サークルＫ店内では足湯用タオルも販売。お菓子を食べながら友達とお喋りしたり、バスの待合所として利用したり、コンビニ独特の使い勝手の良さが、この足湯にはあります。
写真：浦賀 太一郎
地図を見るそれにしても、本当に全国唯一なのか、ちょっと疑問ですよね。店員さんも、近隣の宿の女将さんも、「恐らく唯一！だろうと思うんですよ」とか「多分、ここだけなんですよねぇ」と、やや煮え切らず遠慮がち。足湯付きコンビニについては諸説ありますが、とにかく“日本唯一”と信じている地元の人たちとの会話も含めて楽しんじゃいましょう！
利用時間は4～10月が10時から17時。11～3月が10時から16時で、飲酒、喫煙は禁止です。
写真：浦賀 太一郎
地図を見る戸倉上山田温泉街でスイーツの話題をさらっているのが、FroQ（フロック）のアップルパイ。FroQは、旬樹庵グループの宿である、「菊水」や「若の湯」、「湯本柏屋」で販売されています。
写真：浦賀 太一郎
地図を見る長野産林檎を使用したアップルパイは、一つで三人分くらいの大ボリューム。味は甘みの多い信州リンゴをふんだんに使い、パイ生地は毎朝工房で焼きたてなので、サクッとしていて中はしっとり。ほのかに温もりを残し、きらきら輝いて見える素敵なアップルパイです。
写真：浦賀 太一郎
地図を見る温泉街のメインストリートに宿を構える湯本柏屋でアップルパイを購入し、徒歩30秒のサークルＫの足湯に浸かりながら食べると、より一層美味しいですよ。湯本柏屋のロビーはお座敷もあるので、そこを借りてコーヒーをお共に食べるのもおススメです。
写真：浦賀 太一郎
地図を見る忘年会・新年会シーズンには多くの団体客が軒を連ねる温泉宿に宿泊し、宿の飲み放題などの宴会プランは、どこの温泉街よりも充実しています。温泉街にもお店は多く、和洋食、居酒屋、焼肉、ラーメン、お蕎麦、スナックなどなど、温泉街として高度に熟練されたお店が多いのが特徴です。ネオン街も、往時に比べて減ってはいるものの、まだまだ勢威は衰え知らずで、けっこう遅い時間でもお店は繁盛しています。
写真：浦賀 太一郎
地図を見る巨大な廃墟と化した「信州観光ホテル」跡地（写真）は、心霊スポットでもあり、夜に聳えるシルエットは不気味でもあります。廃墟マニアには堪らない情景と言えるでしょう。
写真：浦賀 太一郎
地図を見る「みのや四代目」は、信州の名物を中心に、すっぽん鍋、ふぐ料理、信州黒毛和牛ステーキなど、特選料理（特選は要予約）が美味しい居酒屋さんです。
写真：浦賀 太一郎
地図を見るお酒も豊富で、地酒はもちろん、全国の日本酒、焼酎、ビールなどが揃っています。酒のつまみに一品料理を選ぶなら、信州名物の馬刺し（写真）、日本海で獲れたての鮮魚、ぶりかまがピッタリ。おススメの看板に従って、気になる料理を順番に頼んでみるのもオツですよ！
写真：浦賀 太一郎
地図を見る黒豚コショウ鍋（写真）は、信州ブランド・幻の千代幻豚を使用した逸品で、人数分で注文すると、下手をすると食べきれないほどの大盛りで提供してくれます。ほかにも千代幻豚の鍋として、もつ鍋、キムチ鍋、豚しゃぶがあり、お値段も割安感がありますよ！
美肌の湯としても名を馳せる、名湯百選の戸倉上山田温泉。50以上もの源泉を誇り、7つも外湯があるので、ゆったり湯めぐりも楽しいですよ！
他にも温泉街では芸妓さんの歌や踊りを観る「芸妓SHOW」や、射的なんかもあって、色々な楽しみ方ができます。背後の山には、大河ドラマも撮影された山城「荒砥城」、温泉街の外れには古式ゆかしい佐良志奈神社などなど、見所は沢山。
皆さんもぜひ、戸倉上山田温泉へ赴いて、日常の疲れを癒してくださいね！
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(2024/4/23更新)
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