写真:藤 華酉
地図を見る普段は「大聖堂の街」として観光客に広く愛されているケルンですが、カーニバルの歴史はこの大聖堂よりも古いもの。実は学生の街という側面も持つため、カーニバル当日は人・人・人の大混乱です。
パレードの華やかさは随一で、派手な山車や仮装はもちろん、道化のパフォーマンスや音楽隊や騎士の隊列など、ありとあらゆる出し物が一堂に会します。「薔薇の月曜日」は本来休日ではないのですが、人々があまりにカーニバルに情熱を注ぐので、休みになるお店や会社も少なくありません。という事で、カーニバル当日はショッピングや観光は難しいでしょう。
写真:藤 華酉
地図を見るそこで嬉しいのが、立ち飲みも出来るケルンの名物ビール、「ケルシュナー」。出店で、立ち飲みバーで、様々な場面でお試し頂けます。さっぱりした味わいで、小振りのグラスで提供され、「わんこそば」のように無限に注ぎ続けられるのがケルシュナー。酔っ払ってしまった時には、グラスの上にコースターを乗せるのをお忘れないように!「もうビールはいいです」の合図です。
一方で、ケルンはカーニバルの日だけは治安が悪くなる事でも有名。ビールを頭からかけられたり、目の前の人が突如脱ぎ出したり…と言ったトラブルで満ち溢れています。身の回りに気を付けつつ、真面目と言われているドイツ人の意外な一面をお楽しみください。
写真:藤 華酉
地図を見るライン川沿いにあるマインツもまた、大聖堂で人気のワインの街です。
マインツのカーニバルは、中世の頃から「風刺」で有名。政治家や時勢を皮肉った、知的でセンスある山車が街を練り歩きます。かつて皮肉の槍玉に上がっていたのでしょう、マインツの歴代司教たちにはマインツの大聖堂にある精巧な石像としてお会いする事が出来ます。
写真:藤 華酉
地図を見るマインツでは、シャガールが手掛けた教会も見どころ。青い光に照らされた教会は、海の底に佇んでいるような、神秘的な雰囲気に満ち溢れています。
とは言え、カーニバル当日は教会はお休み、静謐な空間ともお別れ。マインツも学生の街ですから、町は賑やかな空気に包まれます。マインツでは、頭から名物の白ワインをぶっ掛けられないように、気をつけて過ごしましょう!
日本人街として知られるデュッセルドルフも、ドイツ三大カーニバル開催都市のひとつに数えられています。普段は日本の銀座のようにオシャレで高級感のある町ですが、この日ばかりはドイツ人が大騒ぎ。目抜き通りでは長い長い仮装パレードが楽しめます。
旧市街(Altstadt)の飲み屋街では、上面発酵のほろ苦いデュッセルドルフ名物ビール「アルテビア」を楽しむ人でいっぱい。元より治安が良い町なので、比較的安心して楽しむ事ができます。
写真:藤 華酉
地図を見る周囲を黒い森に囲まれた小さな村でありながら、カーニバルの時期には脚光を浴びる「ロットヴァイル」。ロットヴァイルに残るカーニバルは、飲めや歌えや騒げやの、他の都市のお祭りとは一風変わっています。
古くは異教徒の「冬を追い出す祭り」の形を色濃く残し、パレードはすべて村人たちによるもの。木製のお面を被り、伝統的な衣装を纏った村人たちが村を練り歩きます。1時間もあれば一周出来てしまう小さな村ですが、そのパレードは他にはない素朴な魅力があります。
賑やかなパレードはちょっと怖い、でもカーニバルの雰囲気は楽しみたい!という方には、ドイツ最古のカーニバルの形を残す、ロットヴァイルがおすすめです。
また、小さな村、ロットヴァイルはドイツではポピュラーな犬種、可愛い「ロットヴァイラー」という牧羊犬の名産地としても有名です。博物館の係員までカーニバルに参加してしまうため、薔薇の月曜日には休館となりますが、博物館も犬好きにオススメのスポットです。
普段は真面目だと言われるドイツ人が、羽目を外して大騒ぎするのがカーニバル。特に西ドイツでは、祝日ではないにも関わらずお店や会社の営業に影響が出る程の賑わいを見せます。狂乱のカーニバルを心置きなく楽しむためにも、観光は先に済ませておきたいもの。街の見どころをチェックした後には、お祭り騒ぎを心行くまで楽しみましょう!
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(2024/4/26更新)
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