高野山日帰り観光ガイド保存版 たった5時間でもポイントおさえて大満足!

高野山日帰り観光ガイド保存版 たった5時間でもポイントおさえて大満足!

更新日:2017/02/16 11:09

東郷 カオルのプロフィール写真 東郷 カオル 癒されたい系女子旅ライター、ラグジュアリーホテルライター
世界遺産高野山。真言密教の聖地だけあって、その立地は和歌山県の山深い場所。難波(ミナミ)から南海電車を使ってアクセスできますが、奥の院や壇上伽藍などの見どころまでは電車とケーブルカーとバスを使って2時間ほどかかります。
今回は日帰りでも満足できる効率の良いルートで、天才・空海が開いた高野山の魅力をご案内します。

ケーブルカーで一気に真言密教の聖地・高野山へ

ケーブルカーで一気に真言密教の聖地・高野山へ

写真:東郷 カオル

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まず、覚えておいていただきたいのが、難波から高野山までのアクセス。高野山は標高800〜900mの山の上に広がる盆地。難波→橋本→極楽橋→高野山という順序で山へ上っていきます。橋本からは「天空」という選択肢もあります。また難波から「特急こうや」の運行もありますが、行きは特急利用はあまりメリットがないのでおすすめできません(特急料金はかかるけど、所要時間があまり変わらず)。

今回は山内での滞在時間を5時間とした日帰りルートですので、できれば早朝に難波を出発したいところ。難波近辺に宿泊しているのなら比較的早い時間に動けるでしょう。筆者のおすすめは6時半までの電車。理由は後ほどご説明します。

写真の特別列車「天空」を利用したければ、もう少し遅い時間の出発でないと運行していませんのでご注意ください。「天空」は難波からは出ておらず、高野山のふもとの橋本駅からの運行になります。

※特急は、極楽橋から難波方面に帰る際に、次の電車までの時間が空いてしまう場合には利用価値があります。

ケーブルカーで一気に真言密教の聖地・高野山へ

写真:東郷 カオル

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極楽橋から高野山まではケーブルカーで。この間約330メートルの標高差を5分で上ります。

高野山駅は2005年に国の有形文化財として登録されました。2015年にリニューアルし、外観など開業当時の意匠へ復元されています。高野山の山内のトイレは度々テレビでも取り上げられるほどキレイに管理されていますが、車椅子などで設備に心配がある方はこちらの2階のトイレを利用しておきましょう。バリアフリーで広々していて使いやすいのでおすすめです。

ケーブルカーで一気に真言密教の聖地・高野山へ

写真:東郷 カオル

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2階の休憩室からは冬の早朝には雲海が見られることがあります。早朝からの行動をおすすめする理由の一つは、運が良ければ雲海に遭遇する可能性があるということ。高野山で見る雲海は一層神秘的です。

高野山奥の院で武将のお墓に高野槇(コウヤマキ)をお供えしたい方は、この高野山駅か、ケーブルカーに乗る前の極楽橋駅で購入するのがベター。理由は早朝だと山内ではまだお店が出ていない可能性があるということと、奥の院前で購入するのとでは何よりお値段が格段に違うからです。

まずは奥の院へ参拝

まずは奥の院へ参拝

写真:東郷 カオル

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高野山駅からはバスで山内へ入ります。大きく分けると、大門行きか奥の院行きかのバスに分かれるのですが、まずは奥の院へ向かい、お大師様(弘法大師・空海)に御挨拶しましょう。

ここで注意することがあります。バスは「奥の院」ではなく「一の橋(奥の院口)」で降りてください。一の橋からの参拝が正式なルート。武将のお墓(供養塔)を両サイドに見ながら一歩一歩御廟へと足を運びましょう。もちろん歩きたくない方は「奥の院」までバスに乗ってもかまいません。

武将のお墓は、有名どころですと、織田信長、武田信玄・勝頼父子、明智光秀、石田三成、豊臣家など、大河ドラマさながらの面々です。この奥の院での時間も、早朝出発をおすすめする理由の一つ。朝早いと観光客も少なく、神秘的な空気を思う存分味わうことができます。

武将のお墓に関する詳細なガイドは、最後の関連MEMOをご覧ください。

まずは奥の院へ参拝

写真:東郷 カオル

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写真は玉川にかかる御廟橋。ここまでお大師様が参拝者をお迎えにきてくださると言われています。この先は聖域。一礼し、脱帽、撮影禁止、ペット同伴禁止等、ルールを守ってご参拝ください。ここは観光スポットではなく真言密教の聖地なのです。奥では未だなおお大師様が私たちのために祈りを捧げていると言われています。

まずは奥の院へ参拝

写真:東郷 カオル

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冬の寒さの厳しさでも知られる高野山。あえて雪の日を選んで訪れてみるのも良いものです。柄杓も水向地蔵も凍りつく、神秘的で静かな世界に包まれます。

雪の高野山に関する詳細なガイドは、最後の関連MEMOをご覧ください。

高野山のもう一つの聖域・壇上伽藍

高野山のもう一つの聖域・壇上伽藍

写真:東郷 カオル

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壇上伽藍と呼ばれる場所も、奥の院と並んで聖域とされる場所。お大師様が高野山で真っ先に手を入れられた場所です。奥の院からは、まずはバスと徒歩で金剛峯寺にお参り。金剛峯寺から壇上伽藍へは「蛇腹道」という小道を歩いて向かいます。

壇上伽藍には、金堂、御影堂、根本大塔、西搭、中門、三鈷の松など見どころが集中。特に極彩色の内部に宇宙さえ感じる根本大塔は、常にパンフレットやガイドブックで取り上げられるほど見ごたえたっぷり!内部の撮影は禁止ですので、しっかり目に焼き付けましょう。

今回は限られた時間でも必ず見学していただきたい壇上伽藍の建造物をご紹介しましょう。

高野山のもう一つの聖域・壇上伽藍

写真:東郷 カオル

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天保14年(1843年)の大火で焼失し、170年ぶりに悲願の再建を果たした中門。

高野山のもう一つの聖域・壇上伽藍

写真:東郷 カオル

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六角経蔵は一回りすれば一切経を一通り読誦した功徳が得られるといわれています。みんなで協力してまわしてみましょう。

車での高野山の入口・大門

車での高野山の入口・大門

写真:東郷 カオル

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奥の院とは逆方向にある大門は、車で高野山へ来る際の入口となる場所。左右には金剛力士像が安置されています。

こちらは時間に余裕がありそうなら訪れてみてください。お昼は近くの「つくも食堂」で釜飯を食べるもよし、千手院橋の「さんぼう」もおすすめです。

高野山に来たなら「ごま豆腐」を買って帰ろう

高野山に来たなら「ごま豆腐」を買って帰ろう

写真:東郷 カオル

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最後はお土産。高野山に来たら絶対買って帰りたいのが「ごま豆腐」。

生なら「濱田屋」、真空パックなら「鈴木」がおすすめ。濱田屋にはイートインスペースがありますので、持ち帰るのが面倒な方はこちらでお召し上がりもOK。濱田屋のお持ち帰り目当てなら、保冷剤(凍ってなくてOK)と保冷バッグを持っていくと、余計なお金がかからずに済みます。

高野山のお土産に関する詳細なガイドは、最後の関連MEMOをご覧ください。

高野山おすすめ観光スポット

高野山の観光で絶対に外せないのが「奥の院」と「壇上伽藍」。最低でもこの二カ所は絶対に周りましょう。

時間があれば今回ご紹介した以外のスポットで、それぞれの好みにあったスポットをチョイス。真田家ゆかりの蓮華定院や、貴重な仏教美術の宝庫・霊宝館、秀次自刃の間がある金剛峯寺、真言密教の神秘に触れる大師教会での「授戒」体験などを組み合わせて、上手に日帰り観光を楽しんでみてください。

帰りの電車が混む前に早めに下山して、夕食はミナミでいただくのがベターです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/01/10−2016/05/08 訪問

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