迷宮都市モロッコ・フェズの邸宅で体験!絶品モロッコ料理教室

迷宮都市モロッコ・フェズの邸宅で体験!絶品モロッコ料理教室

更新日:2018/01/16 10:57

藤井 麻未のプロフィール写真 藤井 麻未 元秘境系海外旅行添乗員
タジン鍋に代表されるモロッコ料理。ヘルシーで作り方も簡単とあって日本でも人気を集めている。今回は、そんなモロッコ料理を本場で体験できる料理教室をご紹介しよう。
舞台は迷宮都市として知られる世界遺産フェズの旧市街。そこにひっそりと佇むモロッコの伝統的な邸宅(リヤド)だ。料理教室は実際に市場で食材を調達するところから始まる。できたものを皆で囲んで頬張れば、笑顔になること間違いない。

迷宮都市フェズの魅力

迷宮都市フェズの魅力

写真:藤井 麻未

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今回紹介する料理教室が行われるのは、モロッコの中でも有数の古都フェズだ。フェズの旧市街は「迷宮都市」という異名をもつだけって無数の路地が張り巡らされた複雑な構造をしている。地図が役に立たない街としても有名で、一度旧市街に足を踏み入れたらば抜け出すのは至難の業と言われる。

人一人がやっと通れるほどの路地、抜け道、袋小路…「迷宮」という言葉がピッタリな旧市街は路地裏好きにとって魅惑の街でもある。車などは到底入れないため、交通手段や運搬手段は徒歩かロバのみだ。8世紀から脈々と歴史を紡ぐフェズ旧市街は、1000年以上経った今でも当時とほぼ変わらぬ姿を留めているという。

リヤドという邸宅

リヤドという邸宅

写真:藤井 麻未

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さて、フェズに限らずモロッコの街には「リヤド」と呼ばれる伝統的な邸宅が数多く存在する。リヤドはかつて原住民の住居だったものをリノベーションして今では宿などとして利用されているものが多い。立派な中庭に吹き抜け、モロッカンスタイルの装飾や内装がエキゾチックで観光客にも人気だ。

フェズの旧市街は道幅が狭く家々が密集しているため、リヤドはこぢんまりしたものがほとんどだ。リヤドといっても高級ホテルと変わりないくらい規模も大きく整った設備のものもあるが、フェズのリヤドは路地裏にひっそりと隠れるようにして存在している。しかし、小さく目立たない玄関に比べ意外なほどに内部は広く居心地が良い。それがなんとも秘密めいていて迷宮都市の神髄に触れた気分になる。

リヤドで体験する料理教室

リヤドで体験する料理教室

写真:藤井 麻未

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フェズのリヤドはこぢんまりとしていて、オーナー家族が住まう住居にゲストルームを設けているという形が多い。そして、こういったアットホームなリヤドでは予め頼んでおけばモロッコ料理の教室を開いてくれたり、知り合いのリヤドで料理を教えてくれそうなところを紹介してくれたりする。

リヤド・ブージュルードはそんなフェズの典型的料理教室の一つ。フランス人のご主人にモロッコ人の奥さん、そしてキッチン担当のイプティサムちゃんが快く迎えてくれる。事前に頼んでおけば一人からでも可能だ。リヤドのキッチンは石造りで食器棚には様々な道具や大小のタジン鍋が置かれとても興味深い。それらを一つ一つ観察してみるのもなかなか面白い。

市場で食材探しからやってみよう

市場で食材探しからやってみよう

写真:藤井 麻未

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さて、教室といってもフェズのリヤドらしくとってもアットホーム。まずは近くの市場まで食材を買い出しに行くところから始まる。現地の生きた食材を目にし、実際ここで暮らす人々の目線になって選ぶ。喧噪と活気の溢れる市場で肉や野菜を調達したら、いよいよ帰って調理開始。

言葉は英語かフランス語、時々アラビア語が混じったりもするが、美味しいものは万国共通。言葉がすべて分からなくとも、味見をしたり皮を剥いたり一緒に作業しているうちに何となく分かりあってしまうのだから面白い。
たいていの料理教室で教えてくれるのがモロッコ料理の代表格タジン鍋だ。チキンやビーフ、インゲン豆や数種の野菜にレモンピールやクミンパウダー、プルーンなどを加えてタジン鍋でじっくり煮込めば出来上がり。モロッカンサラダやモロッコ風の漬物などサイドメニューも教えてくれる。

団欒のひととき

団欒のひととき

写真:藤井 麻未

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料理が出来上がったら、その場でテーブルを囲みできたてを頂く。オーナー家族と和気藹々と団欒しながらの食事は、なんだかモロッコの家庭の一員になったようで楽しいものだ。

肉のダシにスパイスの薫りが漂うタジン鍋、モロッコ伝統のパンである香ばしいホブス。数種のディップや付け合わせはどれも優しい味がする。食後にモロッコ名物、ミントティーで一息つくのも最高だ。フェズの迷宮の中で小さなリヤドに肩を寄せ合い同じものを食べる、そんな体験はきっと旅の貴重な思い出になるだろう。

おわりに

さて、今回はモロッコの迷宮都市フェズで体験する料理教室の魅力を、リヤド・ブージュルードを例に挙げご紹介した。料理教室自体はマラケシュなど他の都市のホテルやリヤドでも実施しているところはあるが、入り組んだフェズの旧市街にあるアットホームなリヤドで、プライベート感のある料理教室というのが面白い。

現地の市場、食材、道具、キッチンを使って一つ一つ手作りし、家庭の台所でそれを食べる。日本にもあるタジン鍋だが、まるで初めて食べるもののように感じるから不思議だ。現地の生きた食を知ることで、その土地の人々をもより深く知ることができる。ぜひフェズで料理教室に参加してみてはいかがだろうか。

掲載内容は執筆時点のものです。

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