写真:かのえ かな
地図を見る東北地方の伝統工芸品である、こけし。実はこけしって、地域によって色んな個性を持っていることをご存知ですか?二八屋物産店で販売されている「松島直秀こけし」もそんな独自の進化を遂げたこけしのひとつです。
松島直秀こけしを作る職人は、間もなく90歳を迎えるという本村直二郎さん。60年以上のキャリアを持つ大ベテランです。
お店の人によると、松島伝統のこけしを作る職人は本村さんただ1人とのこと。東日本大震災で被災し、多くのこけし達が津波で流されたあと、新たに松島直秀こけしを作り上げ、売り場をいっぱいにしたというのですから驚きです。
そんな松島直秀こけしは、女の子の素直で愛らしい表情が特徴です。髪型はおかっぱで、菊模様の髪飾りでオシャレしています。胴体に描かれているのは、椿の花。松島を象徴する花です。
頭が胴より大きく、首で細くなるあたりは、同じ宮城県の遠刈田系や鳴子系のこけしの伝統を引き継いでいます。写真のこけしは、一般的なものより木材の色が濃いめで個性的です。こちらはサクラの木で作られています。ほかにもケヤキやミズキを使うことがあります。
写真:かのえ かな
地図を見る二八屋物産店では、自分でオリジナルのこけしが作れる絵付け体験も楽しめます。料金は、こけし一体につき800円(税込)。予約や特別な持ち物も不要です。色は黒、赤、黄色の3色を使うことができます。
お店の方は「好きなように描けばいいんだよ〜」と言ってくれますが、これが意外と難しい。ムラなく髪の毛を塗るのも難しいし、胴体に沿ってぐるりと一周ライン引くだけでも難しいのです。一瞬一瞬が勝負で、集中力が試されます。改めて職人の素晴らしさを感じる瞬間です。
親子で絵付けを楽しんでいる観光客が多いですが、子供よりも大人が苦戦している様子。鉛筆による下書きの段階で悩んでいるケースが多く見られます。気づけば周囲の音が聞こえなくなるほど、みんな絵付けに熱中しています。
頑張ったぶん、出来上がりの瞬間は達成感がわき上がってきます。少し不格好でも、自分で作ったこけしには愛着がわきます。松島観光の思い出に、ぜひ挑戦してみてくださいね。
写真:かのえ かな
地図を見る二八屋物産店はテレビのロケ番組で紹介されることが多く、数多くの芸能人がこけしの絵付けを体験しています。絵付け体験コーナーの横には、芸能人のオリジナルこけしが展示されているので、ぜひチェックしてみましょう。
俳優やモデルとして活躍するユージさんのこけしは、名前がどーんと書かれているので分かりやすいですね。俳優の佐藤健さんは、オリジナルこけしのほか訪問したときの記念写真もあります。芸能人が絵付けしたこけしは、どれも個性的!美術館のような見ごたえがありますよ。
写真:かのえ かな
地図を見る二八屋物産店は松島の玄関口である、松島海岸駅から歩いて約5分とアクセスがとても便利です。松島海岸駅は、仙台駅から30〜40分の場所にあるので、仙台観光の一環としてフラッと立ち寄ることもできます。
二八屋物産店の周辺は松島の人気スポットが集中しており、徒歩圏内に国宝「瑞巌寺」や、縁結びこけしで知られる「円通院」もあります。充実した松島観光が楽しめそうですね。
こけしは見れば見るほど味わい深く、自宅に飾れば、旅の思い出がよみがえると共に、優しい気持ちにさせてくれます。最近ではこけしにハマる女子「こけ女」が急増中といわれてますが、納得の魅力です。
松島の二八屋物産店では、見る楽しさと作る楽しさで、こけしの魅力に触れることができます。しかも大ベテランのこけし職人と触れ合える機会がある・・。こういった場所は、東北地方でも数えるほどしかありません。
今まで知らなかったこけしの魅力に触れたら、新しい世界が広がること間違いなしです。こけしをきっかけに松島観光を検討してみるのも良いかもしれませんね。
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(2024/3/19更新)
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