写真:島塚 渓
地図を見る琵琶湖疏水に沿って、「銀閣寺」から「熊野若王子神社(くまのにゃくおうじじんじゃ)」まで続く、約1.5kmの通りが「哲学の道」。周辺は散歩道として人気があり、1年を通じて多くの観光客で賑わうスポットです。
「法然院」は、この「哲学の道」から通り1本ずれたところにある寺院。わずかに奥に入っただけなのに、近辺は静寂とした雰囲気が広がる厳かな空間です。
入り口にある石柱を目印に、生垣に沿って歩いていくと、古民家の屋根のような形をした山門が目に入ってきます。これは茶室の意匠を取り入れた、“数寄屋造り”と呼ばれるもので、簡素で詫びた佇まいの屋根になっています。
京都と言えば、「伏見稲荷大社」の鳥居や「八坂神社」の楼門など朱色のものをイメージしがちですが、この山門のように落ち着いた雰囲気の建物も、また違った味わいがあって良いですね。
写真:島塚 渓
地図を見る「法然院」はその名の通り、浄土宗を開いた“法然上人”ゆかりのお寺。もともと法然が弟子たちと修業を行った草庵が起源になったと言われています。
その後一時は衰退することになりますが、江戸時代の中期に再興され、現在の伽藍の基礎が築かれるようになります。
緑が美しい境内は、非常に落ち着いた雰囲気で、ほっと一息つける癒しの空間。なかでも、前庭は綺麗に手入れがされており、フワフワとしたボリュームのある苔が茂っています。
写真:島塚 渓
地図を見る山門をくぐった、すぐ目の前に広がっているのが、「白砂壇(びゃくさだん)」と呼ばれる白い盛り砂。これは水を表しており、間を通ることによって、心身を清める意味があります。ちょうど、神社にある「手水舎」のような効果ですね。
この「白砂壇」の文様は、実は時期によって変化するんです。水を表わした形が多いのですが、紅葉の季節にはカエデやイチョウの葉っぱをあしらったものも作られます。
「白砂壇」にどんな文様が描かれているか、想像しながら「法然院」に来るのも、1つの楽しみ方かもしれませんね。
写真:島塚 渓
地図を見る「法然院」は四季折々の景色が楽しめることでも知られるスポット。特に春に見頃を迎えるツバキと秋の紅葉は、人気の高い風物詩となっています。この時期には例年、特別拝観もしており、本堂も併せて見学することができます。
毎年、春の一般公開が4月1日から7日まで。秋の一般公開が11月1日から7日までになっています。
建物内に入るには別途料金が必要なので、あらかじめホームページ等で確認のうえ、出かけてみてください。
「法然院」は四季を通して、魅力的な庭園を無料で見学できるスポット。静かな雰囲気で大人の時間を楽しみたいという人には、ぜひ訪れてほしい場所です。
付近には併せて楽しめる「哲学の道」もあるので、素敵な時間を過ごすのにはピッタリ。下記の関連MEMOに「哲学の道」の記事を載せておくので、よろしければご覧になってください。
この記事の関連MEMO
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(2024/4/24更新)
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