九州名物“コインタイマー式貸切温泉”の絶景湯!熊本「豊礼の湯」

九州名物“コインタイマー式貸切温泉”の絶景湯!熊本「豊礼の湯」

更新日:2017/01/06 15:34

じゃらんの人気観光地調査でトップに何度も選ばれている熊本県小国町の「わいた温泉郷」。湧蓋山を望む自然豊かな山の温泉地です。この熊本県小国町は九州名物の入浴施設「コインタイマー式貸切温泉」発祥地であります。入浴客ごとに湯船の源泉をすべて入れ替える形式の贅沢な「コインタイマー式貸切温泉」の中でも、絶景かつミルキーブルーに濁る湯を楽しめる「豊礼の湯」を紹介します。

新鮮な源泉の一番風呂が楽しめる「コインタイマー式貸切温泉」

新鮮な源泉の一番風呂が楽しめる「コインタイマー式貸切温泉」
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都道府県別で温泉の泉源数をランキングにすると、1位の大分県をはじめ、実に3県がベスト5に入るという九州。人口のほうは、首都圏や関西圏ほど集中していないのに、泉源が集中している九州を象徴している、九州特有の入浴施設が「コインタイマー式貸切温泉」です。

「コインタイマー式貸切温泉」とは、入浴客ごとに湯船の温泉をすべて入れ替える形式の貸切(家族)湯。つまり、お客さんはいつ来ても、温泉のまっさらな一番風呂が楽しめるというわけです。ね、贅沢でしょう(笑)。

何で「コインタイマー」かというと、24時間それが可能なように、お金(コイン)を入れれば、温泉がドバドバと出てくるようなシステムだからです(中には、スタッフがバルブをひねるところもあるけれど)。

この、コインタイマー式貸切温泉の発祥地は、熊本県小国町。発祥地だけあり、コインタイマー式貸切温泉がたくさんあり、それぞれ泉質にしつらえにサービスに、と競っており、お客さんとしては大変うれしい状況になっています。今回紹介するのは、その中でも絶景と美しいミルキーブルーの湯が楽しめる「豊礼の湯」です。

24時間営業の貸切温泉。コインで源泉がドバドバ!

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豊礼の湯は、小国町のわいた温泉郷の奥、小高い丘の上にあります。高台にあるゆえに障害物がなく、開放感たっぷりの広い敷地には、家族(貸切)露天6室・家族風呂(貸切内湯)6室・檜風呂露天5室・宿泊棟・蒸し釜・テラスが点在しています。平日に来ると、とても広く感じますが、休日は車で埋まるほどの人気です。

まずは受付で、手続きをします。好みと予算に応じて好きなタイプの貸切を選んでお金を払うと、コインをくれます。すべての貸切は前述のコインタイマー式になっており、コインを入れるとドバドバと新しい源泉が出てきます。そのドバドバ具合は、あっという間に湯船がいっぱいになるほどで、冬でも服を脱いでいるわずかの間に浸かれるほどになるので、溜まるのを待つ必要はほぼありません。なお、お湯は適度にたまると自動的にチョロチョロになります。便利です。

湧蓋山を正面に大パノラマを見ながら源泉の一番湯に浸る開放感!

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豊礼の湯の素晴らしさの1つが、絶景。貸切露天・内湯・檜露天からは湧蓋山を正面に、山々が連なる自然の大パノラマが見られます。この絶景を眺めながら、お湯は源泉の一番湯です。この、独り占め感、開放感は他ではなかなか味わえないのではないでしょうか。

特に、8〜20時まで営業の「檜露天風呂」はヒノキの湯船がなんともいい気分です。なお、宿泊棟にある男女別大浴場の露天風呂からは、反対側、これまた山々の緑が眼下に広がりこちらも壮観です。

ミルキーブルーの美しいにごり湯は、冬場でも湯冷めしにくい

ミルキーブルーの美しいにごり湯は、冬場でも湯冷めしにくい
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そしてもう一つの魅力が、泉質。お湯は溜まった段階でミルキーブルーに濁っています。泉質はナトリウム塩化物泉なので、硫黄の湯の華のにごりではありません。ゆえにお肌が弱い人でも刺激が少なく安心です。

濁り成分は、硫酸カルシウム(石膏)と、オパールのような光線反射系濁りがあるので、メタケイ酸かと成分表から推測されます。95度の高温の温泉を、適温に冷ますことを兼ねてタンク貯留してから配湯しているとのことなので、その間に自然に濁るようです。

湯触りはやわらかいですが、なにしろ成分総計2800mgあまりと濃い温泉なので、温泉水で髪の毛を洗ったりするとすこしゴワゴワした感触。しかし、よく温まるお湯なので、冬場でも露天風呂でちょうどよく感じます。湯あがりもしばらく半袖でいたくなるほどです。

無料で使える蒸し釜で蒸したアツアツの卵や芋を眺めの良いテラスにて

無料で使える蒸し釜で蒸したアツアツの卵や芋を眺めの良いテラスにて
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湯あがりのお楽しみが、高温の源泉を利用した蒸し釜。温泉利用者は蒸し釜の利用は無料で、好きなものを蒸していいとのこと。受付で芋や卵など蒸しものを売っています。蒸し釜で蒸した卵は、ほんのり自然の塩味がついて美味しいです。眺めのいいテラスがあるので、蒸したアツアツの芋や卵をいただくのもここの楽しみの1つです。

なお、豊礼の湯の宿泊棟には、素泊まり・自炊で格安の宿泊が可能です。こちらには、男女別の大浴場(貸切と別料金)があります。こちらも貸切湯とは反対側に展開する山々の絶景が眺められます。少し熱めに設定してあるので猫肌の人は入りにくいかもしれません。

檜露天以外の貸切露天・貸切内湯は24時間営業なので、ここで車中泊する人も多いのだとか。山の壮大な日の出を眺めながら、名実ともに一番風呂ってここならではの贅沢な楽しみ方ですね。

豊礼の湯の魅力のまとめ

以上、豊礼の湯について紹介しましたが、なんといっても雄大な山の風景を眺めながら、誰にも汚されていない濃い源泉に身を委ねられるのは、ここでしか味わえない贅沢です。季節で言えば、紅葉の時期や新緑の時期はもちろん素晴らしいですが、静かな冬場にアツアツの蒸し芋や卵を楽しみに訪れるのも楽しいものです。

なお、凍結積雪が少ない九州ですが、豊礼の湯周辺は年に数回積雪があります。もしも冬場にレンタカーで訪れる場合は、念のために予約時にスタッドレスオプションをつけたほうが無難でしょう。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/12/12 訪問

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