写真:木村 優光
地図を見る東京メトロ丸の内線本郷三丁目から歩くこと約10分、菊坂という通りに来ますが、この菊坂こそ歴史のある通り!片側1車線ある道路と車1.5台分の幅の道路がありますが、後者が昔から存在する菊坂です。通ってみればわかるとおり、道沿いには歴史ある建物ばかり!1歩1歩ゆっくりと見て周りましょう。
そんな菊坂から南側の密集した住宅街にある1本の路地の中には、うっそうとした路地裏が存在します。晴天でもあまり日の光が届かない場所で、苔が生え、非常に趣き深い景色となっています。そんな中に、文学人として名高い樋口一葉が住んだ旧居跡が存在します。現在こそ実在はしませんが、写真で言うと、ちょうどポンプの右横にあったとされています。
写真:木村 優光
地図を見る苔のにおいが立ち込める周囲を感じながら、樋口一葉旧居跡を眺めたら、先にある階段をゆっくりと上ってみましょう。所狭しと昭和風の木造住宅がひしめき合っており、見ごたえが非常にありますが、正真正銘のれっきとした生活路地ですので、長居の滞在はできるだけ避けるようにしましょう。
写真:木村 優光
地図を見る菊坂はもともと存在した旧道と、車を通ることを目的とした新道が存在しますが、それら2本の道路には高低差があり、数カ所にはそれら道路を結ぶ階段が設けられています。どれも非常に趣のある階段ですが、中でも樋口一葉旧邸からほど近い階段付近には宮沢賢治の旧居跡も!
現在はその場所に綺麗な建物が建ってしまっていて、当時の面影を残すものは一切存在しませんが、階段わきには宮沢賢治の旧居跡があったことを証明する案内板が掲げられています。
写真:木村 優光
地図を見る本郷は樋口一葉の旧居跡が一番有名ですが、実は金田一京助・春彦の旧居跡も存在します。位置的には樋口一葉旧居跡のちょうど西側、鎧坂の途中!現在では狭い道幅の鎧坂沿いには立派な石垣が残っていて、当時の面影を忍ばせる貴重なものとなっています。
写真:木村 優光
地図を見る菊坂から北へ数分、辺りは閑静な住宅街ですが、そんな中にレトロな旅館街が存在します。元々は東京大学にほど近い本郷ですので、受験日が複数日程で試験が行われる場合に、地方から出てきた受験生が数日間泊まったと言われています。
写真:木村 優光
地図を見るそんな旅館街にひときわ目立つ「鳳明館」。現在では受験時に宿泊する以外にも、昭和レトロを感じることができ、お手軽料金で宿泊できる旅館となりましたが、それでも素晴らしい外観は本郷の街散策において外すことができない存在です。
写真:木村 優光
地図を見るこの「鳳明館」、本館のほかに「台町別館」、「森川別館」が存在し、どちらも見応え十分な建屋ですが、やはり一目見ておきたいのは、登録有形文化財に指定された本館!玄関周辺は本当に素晴らしいの一言!そしてその旅館街周辺はレトロな路地裏の宝庫!カメラ片手に散策するのには最高のロケーションです。
写真:木村 優光
地図を見る菊坂の旧道側に位置する和カフェ店「ひとは」。樋口一葉の旧宅へ入る路地の脇にあります。その名の由来は樋口一葉の旧居があったことから「ひとは」と命名された和カフェです。一見、普通の民家のようにも見えますが、目の前に来て初めてわかるその姿は、菊坂の路地にうまいこと溶け込んでいます。
店前には昭和ではおなじみであった石像の防水層が飾られ、いかにもといった雰囲気を感じ取ることができます。店舗もとても和むような造りで、思わず入ってみたくなります。
オススメのメニューと言えば、あんみつとコーヒーがセットとなった「桜セット」!700円という一見ややお高いイメージがありますが、実際に運ばれてきたものを見ると納得!意外とお得感があります。コーヒーも作り置きのものではなく、オーダーごとに作っています。
本郷という街は北西に後楽園、東に上野、南東に御茶ノ水や神田が存在するため、観光名所の谷間的存在としてあまり注目されていませんでしたが、昭和レトロブームに乗り、昭和色を肌で感じることができる路地裏が数多く存在する町として、昨今では注目を浴びるようになりました。
したがって、各観光スポットを訪問した際に合わせての訪問もOKですが、ここは1日かけて本郷という街を観光するのもオススメです。
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(2024/3/29更新)
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