大分県国東市の「梅園の里」は、国東半島の内陸部にあり山の上に位置しています。海抜は400メートル弱とそれほど高くはないのですが、国東半島は高い山があまりないため、遠くに見えるぐるりと囲んだ低い山々の稜線はなだらかで視界を遮ることなく360度の空が広がっています。天体観測には絶好のロケーションということで反射望遠鏡のある天球館が併設されています。
元々は第3セクターでしたが、現在は大分県でホテルを営む企業に運営が移行しています。広大な敷地には世界の梅が11種類植えられており、毎年2月〜3月には様々な梅が可憐に咲き、素晴らしい景観となります。
すぐ近くには国東半島ロングトレイルの入口があり、自然を満喫した後で風呂に入り、美味しい料理を食べて宿泊するのもいいですね。
敷地内には、フロントや客室、大浴場、レストラン、宴会場、研修室などがある本棟の他に、ユニークな遊具で子どもたちが自由に遊べる天空広場や、離れのロッジが5棟あります。
ロビーには広いスペースの売店があり、国東半島の土産物が豊富な品揃えで並べられています。施設内で国東半島のお土産が買えるのも手間が省けて便利です。
「梅園の里」の本棟の客室は和室が10室です。広さも十分あり、シャワートイレ完備で落ち着ける空間になっています。やはり、畳の上に布団を敷いて寝るのは日本人にとっては安らぎますね。窓からは遠くに六郷満山のなだらかな稜線の山なみが見渡せ、東向きなので朝は稜線から立ち上る日の出が神々しい気持ちにさせてくれます。
敷地内には5〜8人宿泊可能の離れのロッジが5棟あり、テレビ・トイレ・洗面所・ユニットバス・キッチン・冷蔵庫・炊飯器・湯沸しポット、調理器具一式、ベッド・ソファーベッド(一部)、冷暖房完備(冬場はコタツ)が用意されています。うち2棟はペットと一緒に宿泊できます。近隣にはペット同伴で宿泊できる施設が少ないため、ペット同伴を希望する人には喜ばれています。
また、炊事棟を併設した8サイトのテントを張るスペースがある大キャンプ場もあり、夏はおおいに賑わいます。
大自然の中で遊んだあとには大きなお風呂でゆったりと汗を流したいですよね。「梅園の里」のお湯は温泉ではないのですが、両子山より湧き出る「走り水」を沸かしたもので、天然ミネラルがたっぷり含まれています。
大浴場には、ジェットバスとサウナが設置されており、サウナでたっぷりと汗を出した後に大きな風呂で窓の外の山々を眺めれば最高の気分です。本棟の宿泊客はもちろん、ロッジ宿泊客も大浴場が利用できます。
「梅園の里」の特徴はなんといっても本棟に併設された天球館です。県内最大口径の反射望遠鏡のある天球館は本棟から廊下を伝ってそのまま入れます。お風呂に入って美味しい料理を食べたあとは、いよいよ天体観測の時間です。毎日8時と9時に係員が案内します。
本格的な反射望遠鏡で星を見る機会はなかなかないですよね。係りの人がセットした土星を見るとちゃんと輪っかが見えます。感激ですね。しかもその画像をスマホで撮影できるんです。星好き、宇宙好きにはたまりませんね。満天の銀河や星座は神秘的で素晴らしい光景です。
なお、当施設は2016年12月現在、全面リニューアルを順次行っており、天球館は休みとなっています。2017年夏の20周年に向けてレンズも新しくするなどニューアルオープンを計画しています。天球館が目的の人は事前に電話で確認してください。
旅行先での料理は非常に重要なアイテムですよね。「梅園の里」の夕食は全10種類の会席料理。海のイメージが強い国東半島ですがここは山の上。魚はどうなんだろうと思う人もいるでしょうが、刺身はとても新鮮で身がプリプリしてます。漁師と契約をして新鮮な魚介類を仕入れているのだとか。
鍋に入っている旬の素材や出汁もとても美味しく、焼物に添えられたちょっとした添え物も繊細な味付けで、大満足の夕食。地元の人たちの宴会需要も多く、地元の人にも評価が高い料理メニューと味です。
朝食もバイキングではなく一人ひとりに用意されています。湯豆腐や新鮮な野菜のサラダなど、身体にやさしく美味しい朝食です。
「梅園の里」は立地上とても閑静です。都会の喧騒の中で生活している人にはこの静けさだけでも心が穏やかになるのではないでしょうか。空は360度広がっており、反射望遠鏡で日常を忘れて宇宙のロマンにどっぷりと浸れます。流星群の時期にはロッジやテントで自前の天体望遠鏡を持ち込んで観測することもできます。
自然を満喫し、大きなお風呂で汗を流し、美味しい料理を食べて、夜空の星々を観測できるなんて最高ですね。天体ファンはもちろんそうではない人も、ぜひ一度訪れてみてください。
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(2024/4/20更新)
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