奈良の「生駒の聖天さん」宝山寺で現世利益をしっかりとお願い!

奈良の「生駒の聖天さん」宝山寺で現世利益をしっかりとお願い!

更新日:2019/01/09 11:59

SHIZUKOのプロフィール写真 SHIZUKO 舞台演出者
大阪、奈良、京都を分ける生駒山地に「生駒の聖天さん」と人々に愛されている「宝山寺」があります。生駒山地は霊山として古くから人々に崇められ、山体自体を龍神ととらえ、水に関係が深い山だと考えられています。それゆえ、山中のあちこちにお滝場などの修行場が点在。今でも多くの方が、滝に打たれ、修業されています。そんな生駒山の中腹にある宝山寺は、商売の神様を祀る日本三大聖天のひとつ。商売繁盛のご利益をゲット!

可愛いケーブルカーの先に続く長い参道

可愛いケーブルカーの先に続く長い参道

写真:SHIZUKO

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大阪と奈良を隔てる生駒山の中腹にある「宝山寺」。正式には、難しい字で「寶山寺」と書きます。山の中腹なので、平野からいきなりググっと高度が上がる参道を登るのはかなりの苦行。せっかくですから、往きは可愛いケーブルカーを使い、帰りは歩いて下るプランはいかがでしょう。

可愛いケーブルカーの先に続く長い参道

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正式名称を近鉄生駒鋼索線(いこまこうさくせん)という生駒ケーブルカーは、日本初の営業ケーブルカーで、2019年に創業100年を迎えました。観光客だけでなく、近隣の方の貴重な足として現役の活躍をしているケーブルカー。それが証拠にケーブルカーなのに鳥居前駅・宝山寺駅・梅屋敷駅・霞ヶ丘駅・生駒山上駅と5つも駅があります。

ご自慢はとてもかわいいミケ号と・ブル号。ミケ=三毛猫、ブル=ブルドックをモチーフにした車体。鳥居前駅からおよそ5分で宝山寺駅に到着です。駅を出たら、やや急な坂道を登り、宝山寺の参道に入ります。

可愛いケーブルカーの先に続く長い参道

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階段の両側に風情のある料理旅館が並ぶ門前町を上って行くと、階段は、灯篭が美しく並ぶ道となり、やがて大きな注連縄を張った一の鳥居に続きます。目的地の宝山寺はその先です。

息をのむ圧倒的な般若窟

息をのむ圧倒的な般若窟

写真:SHIZUKO

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山門をくぐり、境内に足を踏み入れると、本堂の背後に、誰もが息をのむ岩山が聳え立っています。圧倒的なパワーを感じさせる「般若窟」と呼ばれるこの岩山は、修験道の開祖・役行者が般若経を収め、村人を困らせていた鬼をとらえて閉じ込め、改心させ家来とした場所であるとか。後に若かりし空海もここで修業を積みました。

息をのむ圧倒的な般若窟

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般若窟はもちろん立ち入り禁止です。よく見ようと近くまで行っても、そこに鎮座されている弥勒菩薩のお顔を肉眼で見ることはできません。カメラの望遠機能を使うか、双眼鏡を持っていくか。エキゾチックな雰囲気が外国人観光客にも大人気です。

息をのむ圧倒的な般若窟

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山に沿って複数のお堂が立つ宝山寺。中腹の多宝塔の先に、般若窟の遥拝所がありますので、ゆっくりと階段をのぼり、近くまで行ってみて下さい。

福財布で財布をこすって福を授かろう

福財布で財布をこすって福を授かろう

写真:SHIZUKO

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常緑の笹に幸せを呼ぶ黄色の袋がついた「福財布」。お正月の三が日だけ授与される縁起ものです。この黄色い袋にお金を入れて、一年間、家の中のいい場所に飾っておくとご利益があるとか。

福財布で財布をこすって福を授かろう

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境内にはもう一つ、とても大きな福財布があります。木製のぴかぴか光る福財布、実はお賽銭箱なんです。胴の部分には「交差した大根」の紋が。この賽銭箱は、御本尊の聖天さん=大歓喜天が持っている「砂金袋」と歓喜天の大好物で、食べると体内が浄化されると言われる大根を組み合わせてデザインされているのです。

福財布で財布をこすって福を授かろう

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このお賽銭箱前で不思議な風景に出会います。やけにお財布が目につくのです。お財布ごと賽銭箱に入れるの…、まさか…。よく見ていると、お財布を賽銭箱にこすりつけています。そうなんです。こうすることで聖天さんのご利益を、ダイレクトにお財布に頂こうというものなんです。信じるかどうかは人それぞれ。せっかくですから、ぜひ、お試しください。

奥の院へ続く地蔵道をゆっくり歩こう

奥の院へ続く地蔵道をゆっくり歩こう

写真:SHIZUKO

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宝山寺が山肌に沿って建てられていることを実感できるのが、聖天堂から続く坂道を登り、文殊堂を越え、延命水を過ぎて、苔むす山道にお地蔵様がずらっと並んでいる地蔵道。奥の院へと続く道です。

この道を行く人は、袋いっぱいの一円玉を手に、一つ一つお顔が違うお地蔵様にお賽銭をささげ、丁寧にお参りしながら進んでいかれます。熱心に参拝される方の多さに驚かされます。道の途中には大師堂や子安地蔵もありますので、一歩一歩ゆっくりと楽しみながら進みましょう。

名物・草もちでほっこり

名物・草もちでほっこり

写真:SHIZUKO

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坂道をたくさん歩いてお参りを済ませた後のお楽しみは、そう、甘いもの。名物の草もちで宝山寺の締めくくりとしましょう。風情のある草もち屋さんの前は多くの方で賑わっています。

名物・草もちでほっこり

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草もちだけでもいいのですが、三種盛も可能です。

ひとり一人に、小振りの茶瓶での熱々のお茶の御接待。疲れた体を温かいお茶で癒し、上品なお饅頭3つでエネルギーチャージ。幸せを感じる瞬間です。

名物・草もちでほっこり

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お土産用に箱詰めされたものもありますから、ぜひ、お買い求めください。売り切れごめんですから、お早めに。

宝山寺の基本情報

住所:奈良県生駒市門前町1−1
電話番号:0743-73-2006
アクセス:近鉄生駒駅より生駒ケーブル乗り換え、徒歩20分

2019年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/01/04 訪問

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