乳頭温泉郷は、秋田県の仙北にあります。鶴の湯温泉、妙の湯温泉、黒湯温泉、孫六温泉、蟹場温泉、大釜温泉、それに休暇村田沢湖高原の温泉の7つの温泉宿から成り立っています。JR田沢湖駅から、バスを使って約30分。山の奥に、それぞれの温泉宿がひっそりと佇んでいるのです。それがゆえに、乳頭温泉は秘湯とも呼ばれているのです。
この7つの温泉の中で、最も人気の高い温泉宿が鶴の湯温泉です。乳頭温泉郷で、もっとも古い歴史を持っています。秋田藩主も、湯治で通ったといわれており、由緒ある温泉宿でもあります。その昔、警備の武士が詰めたという茅葺を残す建物が現存しており、予約が取れれば宿泊することもできます。
鶴の湯温泉のメインのお風呂は、露天風呂です。名物となっているのが、巨大な混浴露天風呂。写真撮影は禁止なので、写真でお見せすることはできませんが、山の麓に広々と切り開かれた露天風呂が作られています。
もちろん、男女の入り口は別です。また、女性が入浴しやすいように、女性専用入り口付近には男性が近づかないように配慮がなされています。女性の皆さんも、ゆっくりくつろぐことができるはずです。それでも混浴はちょっと……という方には、女性専用の露天風呂もありますので、ご安心ください。
春と夏には、新鮮な山の自然を味わいながら、秋には、紅葉で色づいた木々を見ながら、冬にはどっしりと重みのある雪からなる冬景色を愛でながら、入浴を楽しむことができます。天気に恵まれれば、夜空のもと、天の川を望むこともできますよ。
鶴の湯温泉での楽しみは、温泉だけではありません。こちらは、料理も有名なのです。山ならではの新鮮な野菜や山菜をふんだんに使った郷土料理をいただくことができます。
温泉宿にしては、料理が質素なのでは?と心配する必要はありません。新鮮な素材の持つ旨味を活かした料理は、美味しいものばかり。温泉でくつろいだ後の体に、すっと馴染む味です。
鶴の湯温泉の食事の目玉は、鶴の湯温泉オリジナルの鍋、山の芋鍋です。囲炉裏でぐつぐつと煮込まれた鍋は、食欲をそそります。鍋には、ほっくほくの山芋がたくさん入っています。食べてみると、「山芋って、こんなに弾力があり、美味しかったの?」と唸らされることでしょう。
もう一つの目玉は、岩魚。こちらも、囲炉裏で焼き立てのものをいただけます。囲炉裏を囲んで食べる料理は、普段の料理よりも数倍も美味しく、心が温まる気がします。
鶴の湯温泉を訪れたら、田沢湖へも訪れてみるのがオススメです。日本一深い湖と言われる田沢湖は、真冬でも湖面が凍りません。山から見下ろす田沢湖の湖面は、太陽の光に反射してダイヤモンドのようにキラキラ輝いて見えます。
秋田県の山奥にある鶴の湯温泉へ訪れると、違う世界に来たかのような気分になるはずです。ここは、時間がゆっくり流れています。ゆっくり温泉に浸かり、料理を味わい、部屋でくつろぐ……そんな場所です。
少し疲れがたまったら、鶴の湯温泉まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
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(2024/4/26更新)
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