カンボジアのトンレサップ湖は東南アジア最大の湖であり、乾季には琵琶湖の約3倍、雨季には琵琶湖の約10倍の面積になります。雨季の湖の面積は乾季の約6倍にもなり、ここで獲れる魚はカンボジア人の貴重な栄養源です。この湖では、水上で暮らす人々がかなりの数にのぼり、水上集落を形成しています。このトンレサップ湖をボートで巡り、水上生活の様子を見学することができます。
また、トンレサップ湖はトンレサップ川とつながっており、首都プノンペンから船に乗って6時間ほどのリバークルーズを楽しみながら、湖まで来ることもできます。
トンレサップ湖は雨季と乾季では面積が大きく違いますが、船着き場は、乾季でも水がひかない為、移動することはありません。個人で行った場合はチケット売り場でチケットを約30USドルで購入して乗船します。クルーズ用のボートはトイレ付の大きいものから小さいものまでいろいろあります。
船着き場を出たボートはしばらく川を走りますが、やがて海のように開けた湖に出ます。向こう岸は見えず、水平線が広がるばかり。湖とは思えないほどのスケール感に圧倒されます。
ボートの行く手にはぽつぽつとお店や住居があらわれてきます。電柱はないので、水上にある家やお店は、電気を使う際は、通常バッテリーを使用。生活用水は基本的に湖の水を使います。移動にはモーターボートを使っていて、湖には小回りの利くボートが常に行きかっており、陸上のように標識も存在します。
自然災害・台風などのときはどうしているのかと思いますが、カンボジアには地震や台風がこないので、水上生活でも暮していけるとのこと。
湖上には、教会やお寺、警察署もあります。水上にあるというだけで陸上と変わらず、必要なものはある程度そろっています。何とワニの養殖場まであります。
人が暮らしている以上、子供もいるので、もちろん学校も!ここに住む子供たちは水泳は必須科目です。
学校にはつきものの体育館もあります。もちろん、湖の上に。2階建てのかなり大きいものですが、バスケットコートがあり、四方をかこまれた2階では生徒がバスケットボールをしているのを見ることができます。
雨季の湖は水深が約9mありますが、乾季には湖が縮小し、水深1m程度にまで浅くなる為、乾季になるとより深いところに住居を移動させます。そして、この体育館も移動します。その際は馬力のある船で牽引するとのこと。
間近で見ることのできる体育館は、船でひっぱるというのが、にわかには信じられないくらいの大きさです。
トンレサップ湖は非常に大きく、どこまでも続く水平線は、まるで海のようです。住んでいる人も多く、集落もできています。ここでは車や、バイク、自転車を使う代わりに、船を足代わりに使用する珍しい街(?)です。
トンレサップ湖に行くにはアンコールワットのあるシェムリアップから車で30分ほどかかります。個人でも行けますが、ボートに乗ってからトラブルになることもあるので、ツアーで行くことをお勧めします。
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