写真:Kaycom D
地図を見る湯西川温泉は、東武鉄道鬼怒川線の鬼怒川温泉駅から、さらにバスで1時間ほど山奥に入った場所にある温泉郷。壇の浦の戦いに敗れた平家落人の隠れ里で、「平家塚」や「平家集落」、「平家の里」など平家縁の見所がたくさんあります。
温泉街のメインストリートには、温泉宿やお土産屋、食事処が立ち並び、冬には工夫を凝らしたたくさんの雪だるまが作られています。ほとんどの見所は温泉街の中心地から歩いていける距離なので、車がなくても十分観光可能。歴史ある温泉郷をそぞろ歩きながらその風情を味わってください。
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地図を見る湯西川温泉の「かまくら祭」は、毎年1月末から3月初めごろまで開催される冬の風物詩(2017年は1月28日から3月5日までの予定)。雪深い山奥の温泉地にも関わらず、この期間には、個人の旅行客はもちろん、大型バスで訪れる団体さんや外国人旅行者まで、たくさんの見物客で賑わいます。
2017年からメイン会場となる「平家の里」にはいくつものかまくらが作られ、事前に予約をすれば、かまくらの中でバーベキューをすることも可能。夜には、綺麗なイルミネーションが施され、昼間とはまた違ったロマンチックな光景が広がります。昼夜の趣がまったく違うので、両方の時間帯で訪れるのがいいでしょう。
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地図を見る湯西川沿いの「沢口河川敷ミニかまくら会場」には、たくさんの小さなかまくらが並び、夜になるとそれぞれに明かりが灯されます(木曜日以外)。この光景は、「日本夜景遺産」にも認定され、無数の明かりが漆黒の闇に揺らめく様はこのうえなく幻想的。
会場から少し山の方へ行くと橋があるのですが、そこからだと川原全体が一望できます。写真を撮る時は三脚があるとベストですが、橋の欄干にカメラを固定できるので、三脚がなくてもある程度はぶれずに撮影することが可能。橋の上からだとかまくらまでの距離がちょっとあるので、望遠レンズがあるといいでしょう。
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地図を見る温泉街の中心に流れる湯西川の川沿いには昔ながらの家々が立ち並び、湯西川温泉を代表する光景のひとつとなっています。その中には、湯豆腐で有名な「会津屋豆腐店」や、湯西川で一番古いという「平家そば 志おや」などがあるので散策の途中で立ち寄ってみるのもいいでしょう。
さらに川を下って行くと赤い小さな橋があり、美しい渓谷の風景を見ることができます。渓谷沿いには、1666年創業の栃木で一番古い温泉宿「平家直孫の宿 本家伴久※」が建ち、ツララを下げた宿とそこから立ち昇る湯煙りが、切り立つ渓谷美とあいまってなんとも情緒的。渓谷の奥の方には宿の名物「かずら橋」や氷爆も見ることができます。
※「平家直孫の宿 本家伴久」については関連MEMOに記載の別記事「創業1666年!湯西川温泉の平家直孫の宿「本家伴久」で感じる平家落人の歴史」をご覧ください。
写真:Kaycom D
地図を見る町の中心部から河川敷のミニかまくら会場へ向かう途中に「平家の里」があります。ここは、復元された平家の集落で、4年の歳月と3億円の総工費をかけて昭和60年に完成しました。湯西川温泉の名所のひとつとして、また、平家落人の当時の様子を知る博物館的な位置づけとして観光客に親しまれています。
敷地内には茅葺屋根の家が点在し、一気に時代をタイムスリップしたかのような光景。それぞれの家は中に入って見学することができ、当時使われていた家具や農具、家人の暮らしぶりなど垣間見ることができます。
またその中の一軒は、お土産の販売やお茶ができるお店になっているので、悠久の歴史を感じながら休憩するのもいいでしょう。毎年6月上旬には「平家落人大祭」が開催され、冬には「かまくら祭」のメイン会場となります。
冬の湯西川温泉はとても雪が多く寒い地域なので、ブーツや長靴など、ある程度高さがあり滑り止め効果のある靴がおすすめ。観光客が多く訪れる場所は雪かきがされていますが、ちょっとはずれるとたんまり雪が積もっているので、特にあちこち歩き回って探検したいという人は、靴によって行動範囲が違ってきます。
湯西川温泉から奥湯西の方までずっと山を上って行くと、眺めのいい場所に日本秘湯を守る会の「秘湯とぬくもりの宿 平の高房」があります。車がない場合、徒歩だと1時間くらいかかりますが、ガッツのある人は行ってみて下さい。
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(2024/4/20更新)
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