写真:SHIZUKO
地図を見る奥熊野・川湯温泉は熊野川の支流・大塔川に沿って10軒のホテルや民宿が立ち並ぶ静かな温泉街。聖地・熊野本宮大社のお膝元故なのかどうかはわかりませんが、温泉街にありがちな繁華街はありません。ひたすら温泉に癒されるためにここに滞在するのが奥熊野・川湯温泉での過ごし方なのでしょう。
「山水館 川湯みどりや」は、温泉街の一番上流にあります。落ち着いた和室の窓を開ければ、緩やかに弧を描く大塔川の豊かな流れの向こうに、美しい杉木立。せせらぎの音のおかげで、静けさがより強調される夜。落ち付いた時間を過ごせる清潔で広い部屋。
お部屋もロビーも、ふんだんに杉の木が使われているので、柔らかな空気が全体を包んでいてとても快適に過ごせるホテルです。
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地図を見る川湯温泉の中で、建物から直接、河原の温泉に入ることが出来るのは「みどりや」だけです。館内の大浴場はもちろんとっても気持ちいいのですが、やっぱり露天風呂が最高。河原に掘られた天然の露天温泉は、これ以上ないほど開放的な宿泊者専用の河原のお風呂です。
向かい側は川を挟んで山なので、塀や壁などの遮るものがありません。なんという開放感。自然の中にドボン!です。…、ということは、露天風呂は混浴! 開放感を取るなら致し方なし。でも、ご安心ください。女性用に湯あみ着という、着物状のものが用意されています。男性はタオル着用という決まりもありますから、暗くなってからだけじゃなく、いつでも露天風呂を思いっきり楽しめます。
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地図を見る川湯温泉の楽しみは、実は、自分だけの温泉を掘ることにある! と言っても過言じゃない。ご存知の方も多いかもしれませんが、川湯といえば「仙人風呂」。12月から2月の冬季は、期間限定で「仙人風呂」という名物大露天風呂が登場します。この時期はマイ温泉を掘ることは不可能ですが、それ以外の時期なら、頑張れば自分好みのマイ露天風呂も夢ではありません。
ホテルでスコップを借りて、下流に7分。川から湯気が立ち上り、時折水面がボコボコっと揺れているあたりに到着したら、さっそく掘ってみましょう。水際から少し陸側の大きな石を動かし、ザリザリと掘っていくと、すぐに熱い温泉が出てきます。意外とあっさり温泉を掘り当てられるので、いい気になってどんどん掘り進めることが出来ます。
仲間と協力して30分。やっと足湯程度の広さ。お湯は予想以上に熱いので、川の冷たい水を導入する水路も開設する必要があります。河原には、他の人が掘った温泉もちらほら。そこに入るのもいいけど…、と、くじけそうになりますが、頑張って作ったマイ温泉はやっぱり格別です。時間が許せば、もっと大きな温泉だって夢じゃありません。
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地図を見る温泉旅行のお楽しみは、なんといっても温泉と食事。
「みどりや」では、お手軽なハーフバイキング形式で、リーズナブルに旬の地元食材を使った絶品料理をいただけます。前菜・お造り・和牛の3品プラス、地元食材にこだわった30種以上の料理の数々。中でも、絶品は鮎の塩焼きと熊野牛の陶板焼き。
鮎は大塔川で上がった地元産。炭火で焼き上げられた塩焼きはたまらない美味しさ。清流育ちの鮎の上品な香り。じんわりと焼き上げられると、芳ばしさは最高点。これがバイキング形式で食べ放題です。アップグレードプランで提供される熊野牛の陶板焼きも最高。見て下さい、この美しくって芳醇な脂。たまらないです。
そして、ぜひ飲んでほしいのが「ばばあの梅酒」。地元紀州の梅だけを使い、紀州の梅の味を守り、紀州の地に根付いて造られた 本家本元の紀州の梅酒です。その種類、なんと19種類。ホテルの売店でも販売していますので、ぜひ。
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地図を見るせっかく奥熊野に来たのだから、熊野古道は歩いてみたいけど、車もないし、どのように行っていいかわからないとお悩みの方に朗報です。「みどりや」では、熊野古道ウォーク無料送迎プランが用意されています。
熊野古道・中辺路の核心部「発心門(ほっしんもん)王子から熊野本宮大社まで」の7.2キロの道を楽しむコース。アップダウンが多い中辺路にあって、ほぼ下りの道が続き、途中「伏拝(ふしおがみ)王子」で、感動の大斎原を眺めることのできるコースです。比較的楽な道と行っても、足もとはウォーキングに適した靴で歩きましょう。熊野古道を代表する美しい石畳は、底の薄い靴では意外に歩きにくく足にダメージがあります。できれば、トレッキングシューズを履いて、快適な古道歩きを楽しんでください。
自分で温泉を掘る! とっても魅力的なこのチャレンジ。掘る前は、そんなしんどいことしなくても…などと思うもの。でも、掘り始めると、びっくりするくらい楽しいんです。かなりの重労働であることは否めませんが、掘り終わった時には、もっと大きくて快適なマイ温泉を作りたい! と思ってしまうのが不思議です。
熊野古道を楽しみ、温泉も楽しむ旅に、ぜひ、お出掛けくださいね。
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(2024/4/18更新)
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