写真:なおぢ はるみ
地図を見る平安神宮の西側、細見美術館の近くに「SEction D’or」はあります。琵琶湖疏水の並木道、静かな冷泉通り沿いに建つレンガ造りのビル1F一番左。訪れる際は、ぜひ、この画像の外観を手掛かりにしてください。店の前には、看板もメニュー板も置いてないので、通り過ぎてしまわないように! ガラス窓に「SEction D’or」のロゴがあるのみです。
写真:なおぢ はるみ
地図を見る高い天井からインダストリアルな照明が絡まるように落ち、それだけで食事を楽しむのに十分な灯りの配置。グレーのレンガ壁にリズムを合わせ、馬貼りで仕上げられたカウンター側面のステンレスは一点の曇りもない鏡面。
美味しいものをいただく。ただそれだけに集中できるよう精密に計算された設計で、決して広くはないお店ですが、圧迫感が全くないスカッと清々しい荘厳な空間です。
そこに、磨き抜かれた真鍮のテーブル4つとフォールディングチェアがあるだけ。全8席は、予約客であっという間に埋まります。予約は必須です。
写真:なおぢ はるみ
地図を見る店内で視界に入るものと言えば一枚の絵画だけ、イタリアの画家ジュゼッペ・アルチンボルドの作品のみ。それ以外は一切モノがない潔い店内にはオペラ音楽が流れ、ちょっとした異空間です。その中で、視覚と聴覚が研ぎ澄まされていく感覚は、すべてこれから食す料理への期待を高めます。
写真:なおぢ はるみ
地図を見るセクションドールは、タンドリーチキンしかフードメニューがありません。種類もありません。こだわりの産地から仕入れる鶏を、店主が実験に実験を重ねて見出した黄金比率のスパイスに漬け込んで調理した、ワンメニューのみです。
特殊オーブンで火入れした鶏は、こんがりと美味しそうな色。カリッとした香ばしい皮目にナイフを入れると、瑞々しい弾力をもった肉の感触にハッとし、目でそのジューシーさが分かります。一口食べれば、誰もがタンドリーチキンの概念を崩されたと唸るその究極の味に、衝撃を覚えるでしょう。
さらに、チキンだけが主役だと思ったら大間違い。プレートに盛り付けられた彩り豊かな野菜達の美味しさは、もはやチキンと互角の存在感です。無農薬・有機野菜・京野菜をあつかう「京都やおよし」が、店主のこだわりに応えて用意する旬の野菜。店主は一つ一つの食材の声を聴きながら、最高の状態に火入れしています。
セクションドールの手にかかると、食材はそのパワーを開放し、鮮やかな色、旨味、甘さ、苦味、食感など、持っている個性すべてで楽しませてくれるのです。
ここに、人気のブーランジュリー「パンデュース」に特注し、黄金比率のタンドリーチキンに合うよう焼かれたパンが添えられ、唯一無二の美しい一皿が完成。一度食べると、その感動を忘れることができず、全国からお客様が通ってきます。
ドリンクも、この一皿に合うものを厳選したシンプルな品揃えです。そうすべては、料理を楽しむため!
写真:なおぢ はるみ
地図を見るもともと予約の取りにくい人気店だったセクションドール。満を持して、ミシュランガイド京都2017のビブグルマンとなり、さらに予約が取れなくなるのでは?と、タンドリーチキン愛好家に心配されていますが、予約の比較的少ない、穴場な時間帯があります。
ランチは平日13時過ぎ、夜は平日19時過ぎでの予約が比較的取りやすいです。また「京都旅行の日程に合わせて予約したけれど、すでにいっぱいだった」という方、もし雨が降ったら、ダメ元で当日予約を入れてみてください。雨の日は予約をキャンセルされる方が時々いるそうです。運が良ければ、食べられるかも!
美味しいタンドリーチキンを堪能したら、旅の思い出にショップカードを持ち帰りましょう。セクションドールは、在庫がなくなる度にカードのデザインを変えるので、次に訪れるときには新しいデザインに変わっています。究極の一皿を食べたその年の旅の記念になりますよ。
「旅のメインは、セクションドールのタンドリーチキンを食べること」「京都に来たら、ここのチキンを食べなくちゃ始まらない」という声も多いお店です。時には海外から、その噂を聞きつけて訪れる方もいて、特に旅行シーズンは予約枠8席の争奪戦。それでも、あまり先の日程の予約は受けないとのことなので、1ケ月前くらいに入れるのがベターです。
今年ミシュランに掲載され、ますますその名が知られるところとなった「SEction D’or」のタンドリーチキン。もしまだ食べていないなら、今すぐスペシャルな一皿を堪能する京都旅へ出発しましょう!
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(2024/4/25更新)
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