安らぎのメロディー☆神戸・六甲山で聴きたい人気のオルゴールBEST3「六甲オルゴールミュージアム」

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安らぎのメロディー☆神戸・六甲山で聴きたい人気のオルゴールBEST3「六甲オルゴールミュージアム」

安らぎのメロディー☆神戸・六甲山で聴きたい人気のオルゴールBEST3「六甲オルゴールミュージアム」

更新日:2014/01/27 14:41

澤 慎一のプロフィール写真 澤 慎一 放送局ディレクター

夜景で人気の神戸・六甲山の山頂に、100年前のオルゴールを集めた趣のあるミュージアムがあるのをご存じでしょうか?今回、ご紹介する『六甲オルゴールミュージアム』では機械仕掛けの珍しいカラクリ人形など、ヨーロッパやアメリカで作られた多彩な自動演奏楽器が今も現役として可愛らしく澄んだ音色を響かせています。そこで、六甲山に観光で訪ねたなら、ぜひとも聴いていただきたいオルゴールのBEST3を選んでみました。

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澄んだオルゴールの音色で楽しませてくれる『六甲オルゴールミュージアム』

澄んだオルゴールの音色で楽しませてくれる『六甲オルゴールミュージアム』

写真:澤 慎一

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『六甲オルゴールミュージアム』は、19世紀から20世紀にかけて作られたヨーロッパやアメリカの珍しいオルゴールをコンサート形式で聴くことができる人気スポット。古美術のように大切に保管されているオルゴールは、シリンダーやディスク型、機械仕掛けのカラクリ人形など多彩で、100年が過ぎた今でも澄んだ音色が多くの人々の心に安らぎをもたらせています。

オルゴールは自動で音楽を奏でる「自動演奏楽器」の仲間として分類されますが、自動演奏楽器を集めたミュージアムとしては『六甲オルゴールミュージアム』が全国で初めて、“博物館相当施設”に指定。とても由緒ある博物館なのです。
2階では木のぬくもりが感じられるホールがあり、このフロアでオルガンやピアノ、バイオリンなどさまざまな自動演奏楽器によるコンサートが1時間に2種類も開催。時間ごとに演奏内容が変わるので、毎回ごとに新鮮な驚きと感動を味わうことができますよ。

演奏が始まる前にスタッフの方がオルゴールを説明して下さるのですが、19世紀のヨーロッパを彷彿させる馬車の音や、蒸気機関車の汽笛がどこからともなく流れ、オルゴールが製作された当時の様子も臨場感たっぷりに再現。100年前の街並みにたたずんでいる気持ちになって、数々の名曲を聴くことができます。なんとも心憎いばかりの演出。遠い過去の異国の地に想いを馳せながら、クラシックの名曲が可愛いオルゴールが心の琴線にふれ、ぜいたくな至福のひとときを過ごすことができますよ。

居眠りまでも可愛らしく再現した『機械仕掛けのカラクリ人形』

居眠りまでも可愛らしく再現した『機械仕掛けのカラクリ人形』

写真:澤 慎一

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さて、そこで筆者が選んだ六甲山で聴いていただきたいオルゴールのBEST3をご紹介。まず、ぜひとも見ていただきたいのが『機械仕掛けのカラクリ人形』。この自動人形はまだ新しく、19世紀末にフランスで作られたものを現代に蘇らせたものですが、夜更けにピエロが手紙を書いているという設定で、オルゴールの美しいメロディーが静かに流れていきます。
手前のランプに炎が灯り、忙しそうに首を振りながら右から左へと手紙をすらすら書きつづるピエロ。夜も更けていくと手の動きが鈍くなり、ついウトウトと居眠りしてしまいます。まぶたがゆっくりと閉じられていく様子がとても可愛らしいですよ。ランプの炎も小さくなり、やがてピエロはすっかり寝入ってしまいます。しかし、はっと目を覚まし、ランプに手をかざして炎を大きくさせ、再び手紙を書き始めることに。
いったい、ピエロは夜更けに誰に手紙を書いているのでしょう?いろんな想像をかきたててくれる自動人形です。

もともとオルゴールは音楽を楽しむために作られたのではなく、時を知らせることが目的でした。中世のヨーロッパでは、街の中心にある時計塔が決まった時刻になると鐘が鳴り響いていましたが、ぜんまいが発明されると、自動で音楽を演奏する鐘が付けられることに。技術の進化につれて、時計は大がかりのものから、柱時計や置時計、さらには懐中時計と小型化し、これにあわせて時を告げるベルも小型・軽量化が求められるようになり、オルゴールが登場することになったのです。

まず、シリンダー(金属製の筒)式のオルゴールが誕生。ピンがたくさん植えられたシリンダーが、ぜんまいの力でゆっくりと回転し、ピンが櫛の歯を弾いて音を出す仕掛けです。あらゆる工芸品が組み込まれ、音のアクセサリーとして裕福な人々が愛用。オルゴールは芸術品ともいえる精密な機械にまで高められ、音楽を鑑賞するための楽器として製作されるようになりました。

3挺のバイオリンがメロディーを奏でる『自動演奏バイオリン』

3挺のバイオリンがメロディーを奏でる『自動演奏バイオリン』

写真:澤 慎一

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続いてのご紹介は、『自動演奏バイオリン』。ピアノの伴奏に乗せて、3挺のバイオリンがメロディーを奏でるもので、1910年ごろにドイツで製作されました。バイオリンの弦の外側に取り付けてある金具が弦を押えます。ベルギーの首都ブリュッセルで開かれた博覧会に出品。「世界7不思議に加わる8番目の驚異であり、奇跡」として評価されました。複製でも世界に十数台しかありあません。
その演奏はとてもダイナミック。3挺のバイオリンはまるで魂が吹き込まれたかのように陽気に歌い出し、とても楽しい気持ちにさせてくれます。

時を知らせることから、音楽を楽しむために作られるようになったオルゴールですが、19世紀後半にシリンダー式のオルゴールは最盛期を迎えました。それから間もなく円盤ディスク型のオルゴールが新登場。金属製の円盤の裏側には、大根おろし器の裏側のように鋭く尖った突起物があり、この突起物が櫛の歯を弾いて音を出します。
円盤ディスク型のオルゴールは、ディスクの製造が簡単なこともあって、シリンダー式に変わるオルゴールとして瞬く間に欧米に普及。コインの投入口が設けられた業務用のディスク・オルゴールが登場し、パブや酒場、レストラン、ホテルなどで多くの人々たちを魅了しました。しかし、そのディスク・オルゴールも、20世紀に入ってエジソンによる蓄音機が発明されると、人気が衰えるようになりました。

深みのある重音の演奏は大迫力!『自動演奏オルガン』

深みのある重音の演奏は大迫力!『自動演奏オルガン』

写真:澤 慎一

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3つ目にご紹介するのは『自動演奏オルガン』で、高さ4・6メートル、幅7・8メートルという大きさ。1938年にベルギーで製作されたもので、ダンスホールなどに置かれました。オルガンに組み込まれた590本の木製のパイプが一斉に鳴って、宝石箱から飛び出したような華やかな曲が流れ出し、素晴らしい音を奏でます。
オルガンだけでなく、アコーディオンや鉄琴、マラカス、テンプルブロック、シンバル、太鼓などが加わり、その音色はびっくりするほどの大迫力!深みのある重音の演奏に、わくわくと気分が弾み、気がつかないうちに身体でもリズムをとってしまうほど。音楽は本当に楽しい!そう思わせてくれる素敵なオルガンです。

自動演奏楽器は19世紀末から20世紀初頭にかけてピークを迎え、ダンスホールやカジノなどで楽団代わりとして活躍。当時の最新技術を駆使した新しい自動演奏楽器が次々に登場しました。しかし、オーディオやラジオなどの普及で衰退し、現在ではコンピュータ制御の自動演奏ピアノなどが、わずかに製造されるだけです。
21世紀はスマートフォンなどで手軽に音楽を楽しむことができる時代。しかし、いくつかのメーカーは今もオルゴールの生産を続け、その素朴な響きは絶えることがありません。どんなに便利な世の中になっても、オルゴールは心を分かちあえる古い友人のように、これからも私たちのそばで微笑んでくれることでしょう。

館内のカフェ『シュトラウス・カフェ』で安らぎのフレーバーティーを

館内のカフェ『シュトラウス・カフェ』で安らぎのフレーバーティーを

写真:澤 慎一

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オルゴールの演奏で癒されたら、ヨーロッパ調のインテリアの中で、素敵なティータイムを過ごされてはいかが?
館内の2階にある『シュトラウス・カフェ』では、可愛らしいオルゴールの音色が静かに流れ、コンサートの余韻に浸ることができます。
ウィーンでは昔から午後のティータイムを“ヤウゼ(Jause)”と呼んで、スイーツやお茶を楽しむのですが、この伝統的なカフェスタイルを再現したのが『シュトラウス・カフェ』。時が経つのも忘れてゆっくりと過ごすことができますよ。

写真のセットは、ロイヤルブレンドティーに、自家製のアップルジャムを添えた“アップル&シナモンジャムのフレーバーティー”。ロイヤルブレンドティーは爽やかな清涼感にあふれる、すっきりとした味わいがあります。手前の白いお皿に盛り付けられているのは自家製のアップルジャムで、ハチミツがたっぷりと入った濃厚な甘さ。しかし、甘ったるさはなく、シナモンとアップルの豊饒な香りが楽しめますよ。

中庭のテラス席も素敵なので、春の淡い緑や秋の柔らかい日差しの中でのティータイムもおすすめ。ランチやコンサートの待ち時間に散策するのもよいでしょう。

ティータイムの後は、お土産をのぞいてみてはいかがですか?
ミュージアムショップ『時音(とおん)』では、アンティークから可愛らしいものまで多彩な品ぞろえで、お気に入りのオルゴールが見つかると思います。

また、『六甲オルゴールミュージアム』ではオリジナルのオルゴールも作ることが可能(2500円〜)で、オーダーメイドも1台から受け付けていただけます。
さらに、オルゴールの組立体験もできるので、とても楽しいですよ。シリンダーに櫛を組み付ける行程が体験でき、自分が作ったオルゴールが可愛い音を奏でた時はとても感動!専門のスタッフの方がお手伝いをしていただけるので、小さなお子さんも参加して楽しんでいます。

【六甲オルゴールミュージアム】
■住所:兵庫県神戸市灘区六甲山町北六甲4512−145
■電話:078-891-1284
■休館日:9月5日・12日(11月28日〜翌3月20日は木曜休(1/2は除く)、12月31日〜翌1月1日休)
※2013年度の場合です。2014年度以降の休館日は[MEMO]のリンク先からご確認ください。
■営業時間:10:00〜17:00(16:20受付終了)
■アクセス:阪神本線御影駅、JR神戸線六甲道駅、阪急神戸線六甲駅から神戸市バス16系統六甲ケーブル下行きで20分、終点で六甲ケーブルに乗り換えて10分、山上駅で山上循環バスに乗り換えて8分、オルゴールミュージアム前下車すぐ
■駐車場あり:土・日曜、祝日、夏期7月23日〜8月31日は有料/1日500円
■入館料:大人1000円、小人500円(六甲高山植物園との共通券 大人1200円、小人600円)

おわりに

標高931メートルの六甲山は、明治時代に外国人居留地に住んでいた欧米人らによって開発された場所。当時のヨーロッパではオルゴールの人気が最盛期を迎えていました。六甲山の山荘でも、外国人が遠い故郷を想いながらオルゴールの音色を聴いていたことでしょう。

それから約100年が過ぎ、やすらぎの音色が『六甲オルゴールミュージアム』で再び鳴り響いています。スタッフの方たちはコンサートの雰囲気づくりがたいへん上手で、小さいホールながらも素晴らしいコンサート会場に出かけたのと同じ充足感が得られるため、音楽好きな方に特におすすめ。
企画展や特別コンサートなども開催しているので、ぜひともチェックしてみてください。

六甲オルゴールミュージアムのすぐ隣は、高山植物園のガーデンなどを整えた「六甲高山植物園」となっており、オルゴールミュージアムとお得な共通券もあるので、オルゴールの素敵な演奏を聴いた後は、静かな散策を楽しまれてはいかがでしょうか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/11/03 訪問

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