写真:市川 芽久美
地図を見るキト中心部に「メルカド・イニャキト(Mercado Iñaquito)」と呼ばれる市場があります。ここには、エクアドルの豊かな自然の恩恵を受けて育った、色とりどりのフルーツや野菜などが沢山売られています。
日本では見ることのない、木になるトマト「トマテ・デ・アルボル」や、黄色いドラゴンフルーツ「ピタハヤ」、巨大なパパイヤ、吸って食べるマンゴー…そして何種類ものバナナ!まるで果物図鑑を見ているかのようです。
提供元:Noriaki Kobayashi
地図を見る野菜や果物が中心に売られている市場ですが、他にもアンデス山脈で育った鳥や牛などのお肉や乳製品、そしてアマゾンの川魚も売られています。海岸地方からやってきた、エクアドル名物「マングローブ蟹」も季節によってお目見えします。
とにかく、市場を巡っているだけでエクアドルの食文化を垣間見ることができるんです。
写真:市川 芽久美
地図を見るそして、市場の室内には飲食エリアも併設されているんです。まずドン!と目に飛び込んでくるのは、丸々とこんがり焼けた豚の丸焼き。エクアドル・アンデスの名物料理「オルナード(hornado)」です。
「オルナード」とは、丸焼きの豚のお肉をスライスして、アンデスの美味しいジャガイモをマッシュしたもの、トマトや野菜の付け合わせを1つのお皿に盛り付た料理。パリパリの豚の皮もついてきます。そして、味の決め手は甘しょっぱい、各お店独自のソース。
この市場には、味を競うように、何件ものオルナードを売るお店が並んでいるのですが、おすすめは「エル・サブロッソ・オルナード(El Sabroso Hornado)」というお店。元気のいいお店のおばちゃんが、気前よくたっぷりと豚肉をお皿にのせてくれますよ。
写真:市川 芽久美
地図を見る他にも、季節の伝統料理を提供しているお店もあります。11月前後の死者の日(日本のお盆のような時期)に飲まれるフルーツたっぷりの温かい飲み物「コラダ・モラーダ」、イースターの時期(3・4月頃)に飲まれる12種類の穀物が入ったシチュー「ファネスカ」などがあり、アンデスに昔から住むインディヘナの人々の風習を知ることもできます。
また、同じ飲食エリアには、市場の野菜やフルーツをジュースにして提供しているお店もあり、是非オルナードと一緒にオーダーしてみてはいかがでしょうか。旅の疲れを癒したい方には、アルファルファという緑の野菜と生卵のミックスジュース。希望に応じてビールを入れたり、モルト(麦芽)ドリンクを加えてくれます。地元でも栄養ドリンクとして大人気です。
写真:市川 芽久美
地図を見る市場の周りを囲むように、雑貨やお菓子などの加工品を売るお店が並んでいます。ここでは、「チフレ」と呼ばれるバナナ・チップスがおすすめです。バナナ・チップスと聞くと甘いバナナのチップスを想像しますが、ここでは調理用の甘くないバナナ(プラタノ種)を利用して作った塩味のバナナ・チップスが売られています。エクアドルらしいお土産の1つに買っていきたい一品です。
沢山買い過ぎたら、民族衣装を身にまとったインディヘナの女性がどんなに重たい荷物も、ひょいっと背中に持ち上げ運んでくれます。昔からこうやって、山岳部の女性は重い荷物を運んでいたんでしょう…すごいテクニックです。
街中のレストランはどうしても現代風にアレンジされてしまっているところが多いので、地元の人が今も食べている伝統料理が味わえる、こちらの市場はおすすめです。しかも、珍しいエクアドルの食材にも出会えるイニャキト市場。是非キトに来たら足を運んでみてください!
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(2024/4/26更新)
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