写真:Miyuki Sakai
地図を見る123メートルの高さを誇り、少し遠くからでも「あっ、あれがそうね!」と分かりやすいのがこの聖母大聖堂。まさにこの街のシンボルと言える重要な存在です。その大きさはベネルクスでも最大級のものであり、貫禄も見応えも十分なゴシック建築! 大聖堂の正面からはあまりにも大きいため、きれいに写真に収めたい方は、少し離れた場所からの写真撮影の方がおススメです。
写真左手の123メートルの塔は、市民の為の「鐘楼」としての役割で建設されており、2005年には「フランドル地方とワロン地方の鐘楼群」の世界遺産に登録されています。
ここへ訪れたことのある人もそうでない人も、皆さんがこの姿を完成形だと思いますよね?でも実は、当初の計画ではもっと大きな大聖堂建設が予定されていたのです。当時この土地はオランダの支配下にあり、それ以前まで街の主力であった運河を利用した自由な運搬船貿易がオランダの方針により制限されてしまいました。これにより、アントワープはビジネスで大変厳しい環境に追い込まれたことから資金不足に陥り、結果やむを得ず当初の計画を変更、現在の大きさの建設に縮小されています。
上の図面を見るとお分かりのように、同じような形でも一回り小さく設計変更がされているのが分かります。また下の写真は一般的には公開されていない大聖堂の裏側の貴重な写真ですが、こちらからも縮小されたことで、余ったスペースが庭となっているのを確認することが出来ます。
写真:Miyuki Sakai
地図を見る写真:Miyuki Sakai
地図を見るこの大聖堂の写真向かって右手の塔は、高さ123メートル。こちらは市民のための塔「鐘楼」としての役割のために建設されたのは既に説明しましたが、こちらも元々は150メートルでの建設予定であったのが現在の高さに変更。また左手はこの教会の為と考えられていた塔で、こちらも元々右手の鐘楼と同じような高さの建設が予定されていましたが、65.3メートルでの高さで終わっています。
写真:Miyuki Sakai
地図を見るこの「聖母大聖堂」付近のお店やレストランの並びに、一見見落としがちな細い路地の入口があります。実はここ、「VLAEYKENSGANG」と言われる中世の生活雰囲気がそのまま残る秘密の細道。15世紀頃、この大聖堂の鐘楼は、火災時にベルで知らせたり、特定場所や状況を把握する役割を担っておりました。その際、大聖堂近くのこの路地に住んでいる人の中から消火活動の参加があったと言われています。
緊急時には街を守ったレスキュー隊員の潜伏先と言ってもいいかも知れません。
写真:Miyuki Sakai
地図を見る大変壮麗で、アントワープの観光の中心となるアントワープの聖母大聖堂。内部のステンドグラスやルーベンスの大作も非常に美しく、日本人にとっては、あの有名なアニメの舞台と重ね合わせ感動する人も多いことでしょう。しかしガイド本ではあまり触れられていない、ちょっと変わった通な目線から捉えると、もっと深く面白く見ることが出来ます。
また、細い路地「VLAEYKENSGANG」は通るだけでも、ちょっとワクワクして面白いのですが、この路地の中には素敵なレストランもありますので、ちょっと覗いてみるのも面白いかもしれません。
一度は訪れたことのある人も、これから計画の方も楽しくご覧頂ければと思います。
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/25更新)
- 広告 -