写真:大宮 つる
地図を見る静岡県駿東郡長泉町にある「鮎壺(あゆつぼ)の滝」。富士溶岩流の岸壁にでき、溶岩の間から水が流れ落ちていくという、非常にレアな滝として知られています。
こちらの滝は県の天然記念物に指定されているだけでなく、2013(平成25)年に富士山が世界文化遺産登録された関係から、ジオサイト(=地形や地層などを観察できる場所)にも登録された、いま注目の滝となっています。
また、JR東海御殿場線「下土狩駅」から徒歩10分というアクセス抜群な場所&マンションが立ち並ぶ場所に滝があるというミスマッチさが受けて、映画『少林少女(2008)』のロケ地として使われたり、古くは、黒沢明監督の代表作『七人の侍(1954)』にも使われたりしているんですよ。
写真:大宮 つる
地図を見るそんな鮎壺の滝ですが、実は、“富士見の滝”とも親しまれています。というのも、その名のとおり、天気が良ければ、富士山と一緒に愛でることのできる滝だから。黄瀬川沿いから、富士山と鮎壺の滝のコラボで写真を撮ることができますので、カメラに収めてみてはいかが?
写真:大宮 つる
地図を見る次は、ぜひとも鮎壺の滝を間近で体感してみましょう。滝の手前にあるゴロゴロした石の上を渡って行くことができます。
写真:大宮 つる
地図を見る落差約10メートルではあるものの、3か所から流れ落ちていく滝の水量、水しぶき、轟音にはただただ圧倒……。滝で発生するマイナスイオンをたっぷり浴び、癒されてくださいね。
運が良ければ、岸壁の下を通り、手前側の滝の裏に回ることもできます。ただし、水たまり部分がありますので、濡れてもいい靴かレインブーツを履くことをおすすめします。また、水量が多い時、天候不順の時などは危険です。そういった時には近づかないようにしましょう。
写真:大宮 つる
地図を見る鮎壺の滝から少し離れた場所に、黄瀬川にかかる「鮎壺の架け橋」があります。
写真:大宮 つる
地図を見るこちらの橋からは、鮎壺の滝×富士山×黄瀬川×マンションのコラボ……全体像を望むことができます。
写真:大宮 つる
地図を見る鮎壺の滝の北側には、「鮎壺広場」があります。こちらからは、約1万年前の富士山の溶岩流の様子を眺められます。富士山から長泉町までは50キロほどの距離がありますが、溶岩がサラサラしていたため、なんとここまで流れてきたとか。これは驚きですよね。
写真:大宮 つる
地図を見る先に、鮎壺の滝の見どころを4つご紹介しました。以下では、滝に訪れる前に訪れておくと楽しめる「長泉ビジターセンター」について紹介します。
「長泉ビジターセンター」とは、JR東海御殿場線「下土狩駅」近くにある「コミュニティながいずみ」の2階にある施設です。ジオサイトのなどの映像放映、伊豆半島ジオパーク全体の紹介、長泉町内のジオポイントの紹介、岩石の標本展示などがされています。より理解が深まりますので、滝に訪れる前にこちらへ訪れてみては?
「コミュニティながいずみ」から鮎壺の滝へは徒歩5分ほどで行くことができます。車でお越しの場合は、「コミュニティながいずみ」の隣に町営駐車場(有料)がありますので、そちらに停められるといいでしょう。なお、「コミュニティながいずみ」の受付で「鮎壺の滝に行く」旨を伝え、駐車チケットを出すと、1時間無料になります。
以上、静岡県駿東郡長泉町にある滝&ジオサイトの「鮎壺の滝」をご紹介しました。下土狩駅から徒歩5分程度のアクセス抜群な場所にありますので、ぜひとも気軽に滝を観賞しに訪れてみてはいかがでしょうか? また、鮎壺の滝から徒歩10分ほどの場所に「割狐塚(わりこづか)稲荷神社」という富士山の溶岩塚の上に建つ珍しい神社があります。こちらもジオサイトに指定される長泉町の観光スポットです。あわせて散策してみてくださいね。関連MEMOにガイド記事を掲載しています。
住所:静岡県駿東郡長泉町下土狩1052−4
電話番号:055-988-8780(ながいずみ観光交流協会)
アクセス:JR東海御殿場線「下土狩駅」から徒歩10分
駐車場:県道87号線沿いの「鮎壺広場」に駐車場5台分(無料)もしくは「コミュニティながいずみ」の隣にある町営駐車場(1時間無料)あり
2020年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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