庭園内には、この土地を寄付したジョージ・モリカミさんが紹介されています。今から30年程前にすでにお亡くなりになりましたが、京都府宮津市出身の彼の栄光を称え、現在この庭園があるデルレイビーチ市と宮津市は、姉妹都市提携を結んでいます。アメリカに移民した人がこのように現地で成功し、後世代に貢献したことは、とても素晴らしいことではないでしょうか。
庭園は、定期的に日本庭園専門の造園士さんに管理されているため、常に美しい庭園風景を見学できます。庭園内を歩いていると、よくフォトグラファーの方に出会います。地元では、フォトグラファーの方達に人気のスポットです。もちろん、日本にいると、もっと気軽に日本庭園を眺めることが出来るかもしれません。でも、ここアメリカでも、こんなに広く魅力的な日本庭園が眺められるとは驚きです。また、フロリダの温暖な気候を好む動植物たちもたくさん生息しています。
こちらの博物館では、日本語コースの他に、月に何回か盆栽、華道、茶道といった日本文化が学べるクラスを地元の人向けに開講しています。クラスはアメリカ人対象としているので、基本的に英語になりますが、フロリダ州内で本格的な日本文化を英語で学ぶことが出来るのはここだけではないでしょうか。特に、盆栽や華道のクラスは、とても人気があり、たくさんのアメリカ人が学んでいます。日本人からすると、英語で日本文化を学ぶというのも、なかなか不思議な感覚ですよね。
多少日程等の変更があるものの、こちらの庭園ではお正月や初梅フェスティバル、灯篭フェスティバル(旧お盆祭り)などが毎年開催されます。イベント開催中は、たくさんの屋台が出ることもあり、大変賑わっています。日本の屋台だと、わたがしや焼き鳥などが売っているのが一般的ですが、ここは日本庭園があるといってもアメリカ。屋台では、日本のお菓子の他に、アメリカンフードや手作りアート作品を売っています。他にも、地元の音楽家によるコンサートや日本文化紹介のパフォーマンスなども行われるので、大変楽しめます。
日本でも、近年環境問題の影響があり、灯篭流しが行われている場所が少なくなってきてるのではないでしょうか。ここでは、1年に1回、灯篭フェスティバルの日に、庭園内にある湖で灯篭流しが行われます。毎年、イベント時期になると、モリカミ博物館のスタッフやボランティア達が、毎年1000個以上の灯篭を手作りします。夜ライトアップされた庭園で見る灯篭流しはとても美しく、また花火も打ちあがるので、訪れた観光客は素敵な時間を過ごすことができます。
今回、この記事を読んで、フロリダ州に日本庭園があるなんてってビックリした方もいらっしゃると思います。でも、この日本庭園は、地元の人たちから長い間愛されてるだけでなく、フロリダ州に住む日本人達の心の安らぎの場にもなっています。日本にある日本庭園と比べて、少し違った印象を受けるかもしれませんが、サウスフロリダを訪れたら、ぜひこちらのモリカミ博物館・日本庭園も訪れてみてはいかがでしょうか。
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