写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見るソフィア観光の中心地セルディカ駅前にあるイスラム寺院「バーニャ・バシ・ジャーミヤ」。バーニャとはお風呂という意味で、この寺院はローマ時代の温泉施設の上に建てられたことから名づけられました。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る実はその名残が寺院裏手にあるチェシメと呼ばれる水汲み場です。ブルガリアには低温温泉がいたるところにあり、ミネラルウォーターとして常用しているのです。40度くらいのぬるめの温泉水はほんのり硫黄の香り。硫黄の香りを感じるとちょっとクセがあるような感じもしますが、飲んでみると後味さっぱり。
地元の人は大きなペットボトルで何本も汲んでいきます。お年寄りが多いかと思いきや、昼休みころになると近所で働くビジネスマンも小さいペットボトルに入れがてら飲んでいきます。
「ブルガリアの温泉水は体にいい!」ブルガリア人が胸をはっておススメするミネラルウォーターをぜひ、飲んでみてください!
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見るブルガリアを旅していると、いたるところでチェシメを見つけることができます。形も色も様々で、後味や温度もそれぞれ違い、見比べ、飲む比べも楽しいですよ。
チェシメは最近できたものではなく、ブルガリアに古くから根付いているもの。特にその土地の地主など、力のある人たちが自費でチェシメを作り、その名を刻みました。
「この水を飲んで、私を思い出してください。」という意味もあるそう。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見るブルガリアは知る人ぞ知る温泉大国。硫黄泉、炭酸泉の他、窒素を含む温泉が最も多いと言われています。
ソフィアから車で1時間半ほどの場所に位置するヒサリャは、温泉の歴史が古い街の一つで、スパを併設したホテルのほか、町のいたるところにチェシメがあります。
ヒサリャにあるモミナバーニャ公園は花々が咲き乱れる美しい公園で、夏になると野外ミュージカルなどの公演が開催される市民の憩いの場。この公園内には、ローマ風の建築物の中にチェシメがあり、ブルガリアの中でもおいしいと評判の温泉水を飲むことができます。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見るヒサリャの温泉水は胃の病気に高い効果が期待されるということから、治療にも使われています。
また、目にもいいと言われている温泉水も。ヒサリャにある古代ローマ風呂の遺跡入り口の近くに宮殿の回廊の入り口のような形のチェシメがあります。その横で目を洗っている人がいるはず。
このチェシメには悲しい伝説があります。昔、外国から来た男がブルガリア女性を妻にしようとして、拒否され火あぶりの刑にしました。燃える炎の中の女性は2粒の涙を流し、その涙が落ちたところから温泉水がわき、この温泉水で目を洗うと目の病気が治るという言い伝えがあるのです。
目の疲れなど感じることがあれば洗ってみてはいかがですか?
ここの温泉水は少しひんやりしているので、さっぱりしますよ。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見るこれだけの温泉大国。もちろん、古来より温泉に入る風習があり、古代ローマ公衆浴場も見つかっています。先ほど紹介した公園の入り口横にあるので、見学してみてはいかがでしょうか。
今なお、温泉が湧き出ているところもあり、古代の様子をリアルに感じられるかも?
ブルガリアではホテルの蛇口から出る水も飲むことができると言われるほど、きれいな水。海外で髪を洗うとリンスをつけても髪がきしむことがありますが、ブルガリアではサラッサラ。顔も洗っただけでなんとなくしっとりします。
チェシメの温泉水は場所により、温度、味わいなどが違います。いろいろな温泉水を飲んで、中からキレイになってみませんか。
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(2024/4/23更新)
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