ヨーロッパでありながらアジアの雰囲気も!ブルガリアの首都ソフィアの歴史的建造物と観光スポット

ヨーロッパでありながらアジアの雰囲気も!ブルガリアの首都ソフィアの歴史的建造物と観光スポット

更新日:2016/11/27 19:43

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
ヨーロッパに位置しながらアジアの雰囲気が漂うブルガリアは、どちらかというと日本人には馴染みが薄い国でしょうか。その首都「ソフィア」は、ヴィトシャ山麓に広がる標高550メートルの高原都市で、政治・経済・文化・教育の中心地です。

紀元前7世紀に鉱泉の周囲に町を築いたのが始まりで、一時はオスマン朝に支配された時期もあることから、異文化の混在する独特の雰囲気を持つ、ソフィアの必訪スポットをご紹介します。

ブルガリア最大で最も美しい「アレクサンダル・ネフスキー寺院」

ブルガリア最大で最も美しい「アレクサンダル・ネフスキー寺院」

写真:Hiroko Oji

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周囲をバルカン山脈、ヴィトシャ山、リュウリン山などの山々に囲まれた盆地に広がるのは、ブルガリアの首都「ソフィア」。その中心部は、トラムやバスの起点になるスヴェタ・ネデリャ広場で、ここから東に延びるツアール・オスヴォボディテル通りの両側には美術館・博物館・教会などが並びます。この通りの一筋北に入った所にあるのが「アレクサンダル・ネフスキー寺院」です。

「アレクサンダル・ネフスキー寺院」は、5000人もを収容できるブルガリア最大の寺院で、世界でも第二の規模を誇り、最も美しいと言われています。高さ45メートルの金色ドームを中心に、周りを緑のドームがいくつも取り囲む、ネオ・ビザンティン様式の壮麗な建物。小ぶりの金色ドームを持つ鐘楼に至っては、50メートルを超える高さです。

内部は、様々な色で彩られたイタリアの大理石をはじめ、ブラジル、ギリシア、エジプトなどから取り寄せたメノウや大理石など、豪華な素材を利用したモザイク画で壁を覆うように装飾されています。ドームの頂上から吊り下げられたシャンデリアは、蝋燭のようなライトがたくさん輝き、金色の豪華なもの。また、ライオン像が守る天蓋付き玉座も必見です。地下室には、ブルガリア中のイコンを集めた博物館があり、ブルガリア国立美術館の一部分となっていますので、こちらもお忘れなくご覧くださいね。

ローマ時代の遺跡が背後に広がる「聖ゲオルギ教会」

ローマ時代の遺跡が背後に広がる「聖ゲオルギ教会」

写真:Hiroko Oji

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ソフィアの中心地スヴェタ・ネデリャ広場周辺は、ビルが建ち並び交通量の多い一角です。そのビルの一つ、五つ星ホテル・シェラトン・ソフィアの裏側に、町の喧騒とはかけ離れたようなスポットが潜んでいます。その名も「聖ゲオルギ教会」!赤い煉瓦造りの、バルカン半島で最古のキリスト教聖堂であり、起源は4世紀にさかのぼります。

ローマ帝国によって建設された教会の壁や天井には、10世紀から14世紀の有名なフレスコ画があります。また3世紀のフレスコ画も発見されており、礼拝師22人の2メートル以上の壮大なフレスコ画が、ドームの頂上を飾っています。 オスマン帝国時代、モスクとして使用された時に描かれたフレスコ画は、20世紀には修復されたということです。

聖ゲオルギ教会の背後には、ローマ時代に築かれた浴場跡も残っており、ビル街の中でのタイムトリップも楽しめる空間が広がっています。

屋根だけが地表に!「聖ペトカ地下教会」

屋根だけが地表に!「聖ペトカ地下教会」

写真:Hiroko Oji

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大通りのツアール・オスヴォボディテル通りを挟むようにして、聖ゲオルギ教会の北側にあるのが、半分地下に埋もれたような「聖ペトカ地下教会」です。

聖ペトカ地下教会は、地下道から屋根の部分だけを地上に突き出したような煉瓦造りの建物で、14世紀のオスマン朝時代に建てられました。オスマン朝治世化にあって、キリスト教の教会を維持する難しさが、この建築の形に現れています。

窓もなく入り口のみの質素な外観。実際の入り口は階段を下りて半地下になっているところになっています。身廊一つの内部装飾は派手さはありませんが一見の価値あり。半分剥げ落ちてはいるものの、素晴らしいフレスコ画がドームや壁面に残り、イコンが掲げられています。

セルディカの遺跡

セルディカの遺跡

写真:Hiroko Oji

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聖ゲオルギ教会や聖ペトカ地下教会の東側に見える、旧共産党本部の建物前にある地下道への階段を下りていくと、お土産物屋さんやアンティークショップなどが並ぶ商店街のようになっています。その地下道の一角にあるのがセルディカの遺跡。

古代の城塞都市であったセルディカには、ローマ帝国治世下の2世紀、約500メートル四方にわたって高さ12メートルの城壁が張り巡らされ、4つの城門周辺には五角形の見張り塔が建てられていました。その一部が地下鉄工事の際に発見され、現在、2〜14世紀の赤煉瓦の城塞や門の一部と、ローマ時代の壁面レリーフ、レリーフのある石板、大きな壺などが展示されています。

セントラル・ハリ

セントラル・ハリ

写真:Hiroko Oji

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スヴェタ・ネデリャ広場から北に延びるマリア・ルイザ通りに面して、イスラム寺院のバーニャ・バシ・ジャーミヤの向かいにあるのが「セントラル・ハリ」。1910年に建てられた、石造りの大きな建物に入る中央市場です。2000年にショッピングセンターとして改装されて以来、地元の人はじめ観光客も重宝する市場になっています。

ビザンツ様式を取り入れた外観で、館内は地上2階、地下1階の広々とした造り。食料品や生活雑貨を扱う商店が軒を並べるモールになっていて、大変活気のあるところです。イートインのスぺースがあり、テイクアウトも可能。旅行者にはとても気軽でありがたい食の調達場です。

この地下にも、ローマ時代の城壁や浴場跡が残されています。建物前にはトラムやバスの停留所があり、どこからでもアクセスしやすく、夜のライトアップも楽しめるスポットです。

ソフィアには見所がてんこ盛り!

ブルガリアの首都ソフィアは、中心地に見所が集中していて徒歩観光がしやすい町です。ご紹介したスポットの他にも、イスラム寺院のバーニャ・バシ・ジャーミヤはじめ、ツアール・オスヴォボディテル通り沿いの国立民俗博物館や国立美術館、国立自然史博物館、聖ニコライ・ロシア教会、聖ソフィア教会、国会議事堂、解放者記念碑、市民庭園・・・など、一日では周り切れないほど、歴史的建造物や観光スポットがてんこ盛りです。

また、徒歩圏から少し離れますが、バスやトラムに乗れば、世界遺産のボヤナ教会やその近くの国立歴史博物館に行くこともできます。さらには標高2000メートル級の山々が連なるヴィトシャ山でのスキーやハイキングも楽しめますので、ぜひ宿泊をして観光を楽しんでくださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/05/16−2013/05/20 訪問

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