飲茶とは中国広東省・香港・マカオを中心に行われている習慣で、中国茶を飲みながら点心を食べること、とされています。この定義から考えると、よく「飲茶を食べる」という言い方をしますが、正しくは「飲茶をする」となりますね。
九龍島の繁華街、旺角（モンコック）にほど近い太子（プリンスエドワード）駅から徒歩3分ほど、運動場道と通菜街が交わる場所にある「一點心（One Dim Sum）」。お店の前には常に行列ができています。
店員さんに人数を告げると番号を書いた紙をもらえるので、あとは自分の番号が呼ばれるのを待つばかり。広東語と英語で数字を言うので聞き逃さないようにしてくださいね。
回転が早いので見た目ほどは待ちません。写真くらいの人数であれば待ち時間はおおよそ30分～40分程度を見ておけばいいと思います。
席に着くと調味料とプーアール茶（飲み放題で4香港ドル）がサーブされます。クロス代わりにもなっているメニューを見るとそのお値段に驚きます。
14香港ドル～26香港ドル、つまり200円～370円ほどなのです。これなら気軽にいろいろな点心を食べてみようという気持ちになりますよね。注文は注文用紙に記入して店員さんに渡すスタイルです。
接客に関してはいい評判を聞かない香港にしては珍しく、一點心の店員さんはとてもフレンドリー。はい、出来たよー！！と笑顔で蒸籠を運んできてくれます。
そのどれもが出来立てアツアツ！蒸籠からは美味しそうな香りとともに湯気が立ち上り、食欲を掻き立てられます。
他のお店ではたまに作り置きなのかと思うくらい冷めていて残念な点心に出会うこともありますが、ここではそんな心配はありません。
写真は鮮蝦菜苗餃（20香港ドル）。美しい半透明の皮に包まれているのは海老と歯ごたえを残したしゃきしゃきの野菜。あっさりしていてとても美味しいです。
その他、定番の叉焼饅頭や海老蒸し餃子、腸粉と呼ばれる米粉のクレープ包み蒸し、お粥などどれもはずれなく美味しくて、あれここれも食べたくなること間違いなし！
一點心に来たら絶対に食べたもらいたいのがマーラーカオ（16香港ドル）。マレーシアから伝わったとされる、飲茶ではおなじみの蒸しカステラです。
一點心のマーラーカオはキメが細かくてふわふわ！甘さも油分も控えめなのでお腹がいっぱいでもぺろりと食べられます。プーアール茶との相性も抜群で、ぜひおすすめしたいデザートです。
安くて旨くて早くて、さらに接客もよいとなれば行列ができるのも当然。地元のお客さんはもちろん、トリップアドバイザーでの評価もかなり高いので外国人のお客さんもとても多く、店内は国際色豊か。
11時から（土日は10時から）24時30分までと営業時間も長いので、食べたいと思ったらすぐに行けるのも魅力です。
香港に数多くある飲茶専門店の中でも、いま一番おすすめしたい「一點心」。ぜひ本場の飲茶をリーズナブルに味わってみてくださいね。
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(2024/4/26更新)
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