旧赤プリ跡地に誕生!「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」の格別なラグジュアリー感

旧赤プリ跡地に誕生!「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」の格別なラグジュアリー感

更新日:2016/11/21 18:31

瀧澤 信秋のプロフィール写真 瀧澤 信秋 ホテル評論家、旅行作家
最も注目された2016年のホテルトピックとして、「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」の開業があります。立地、コンセプト、サービスなど特別感に溢れたホテルです。プリンスホテル最上級のホテルにして、外資系ホテルチェーン「スターウッド」の最上級カテゴリーである「ラグジュアリーコレクション」に加盟(東京初)したことからも、格別な存在感を放っています。開業間もないサンクチュアリな空間を紹介しましょう。

プリンスホテル最上級ホテル「プリンスギャラリー」

プリンスホテル最上級ホテル「プリンスギャラリー」

写真:瀧澤 信秋

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東京シティエリアを中心に、プリンスホテルのリニューアルがすすめられています。プリンスホテルでは、ザ・プリンス、グランドプリンスホテル、プリンスホテルの3ブランドが展開されていますが、各ホテルの秀逸なリニューアルコンセプトは驚きの連続で、プリンスホテルのブランド価値がますます高まっています。

ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町は、3ブランドに当てはまらない最上級ホテルです。シェラトンやウェスティンなどで知られる外資系ホテルチェーン「スターウッド」の最上級カテゴリー「ラグジュアリーコレクション」に、東京初のホテルとして加盟したことからも“別格のホテル”として注目されています。

「ギャラリー」という名には、美術館を訪れた時の高揚感と共に、ゲストの大切な時間をひとりひとりのペースで過ごして欲しいという思いが込められています。ギャラリーの名にふさわしい豊かな自然やアートも感じる空間は、これまでにない洗練されたパーソナルな環境を実現、ゲスト各々のライフスタイルに合わせた滞在が期待できます。

全てが特別

全てが特別

写真:瀧澤 信秋

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ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町は、旧赤坂プリンスホテル(赤プリ)の跡地に建設された「東京ガーデンテラス紀尾井町」紀尾井タワーの30階から36階に位置します。そもそも紀尾井町とは、江戸時代に将軍家の分家である紀伊徳川家、尾張徳川家、彦根井伊家のお屋敷があり、その頭文字を合わせた地名として呼ばれるようになった歴史と由緒ある地です。

そうしたエリアに1955年、赤坂プリンスホテル(旧グランドプリンスホテル赤坂 旧館)が開業しました。美しいチューダー様式の洋館は、2011年には東京都指定有形文化財にも指定されました。東京ガーデンテラス紀尾井町の建設に伴い、照明器具や外壁などの主要部分を建設当時の状態に復原し「赤坂プリンス クラシックハウス」としてオープン。料飲施設やバンケットを備え、ウェディングやパーティーなどの特別な時間を演出します。

そんな赤坂プリンス クラシックハウスを右手に望みつつ、東京ガーデンテラス紀尾井町へ進むとホテル専用エレベーターが。ホテルスタッフに迎えられつつエレベーターに乗ると、高揚感と共に一気に36階へ運ばれます。降りるとそこは、ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町のフロント、ロビー。首都東京の絶景が広がり、心地よい浮揚感も感じる非日常時間がスタートします。

まるで眺望も設え

まるで眺望も設え

写真:瀧澤 信秋

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ホスピタリティマインド溢れるスタッフに、客室へアテンドされる時間さえ特別に感じてしまうのは、高揚感そして浮揚感というアプローチの妙。客室に入りまず驚くのが、大きな窓に反射した絵画のような眺望。窓際にはデイベットが設置されており、思わず座って東京の景色に見入ってしまいます。

景色すらも設えられたようなゲストルームには、ゆったりした時間が流れます。絶景も味方にした客室には、時間軸をも変えてしまう仕掛けがあるのでしょうか。息を整え、落ち着いて客室を確認すると、ベッドサイドにはタブレット端末が。空調や照明など、タブレットから操作できます。操作に慣れるとこれほど快適な装置はないと感じてしまいます。設定された空調などは記録され、ゲスト各々のデータとして保存されるとのこと。

ベッドやリネン類、アメニティのクオリティも言うことなしですが、更にゲストを驚かせるのはガラス張りのバスルーム。眺望を楽しみつつのバスタイムも可能ですし、スイッチひとつで曇りガラスに変貌する驚きのバスルームです。もちろんセパレートバス。和の設えとすら感じるたっぷりした浴槽は感動的です。

その他、注目ポイントはたくさんですが、中でも感心するのがラックに収納された冷蔵庫のポジション。立ったまま取り出しできる高さにあり、綿密に研究されたゲスト目線を感じます。また、ターンダウン(客室係がベッドを使いやすくするために整えるサービス)ではベッドの足下にマットが置かれているなど、流れるような快適リラックスステイの仕掛けが数々体感できます。

充実のパブリックスペース

充実のパブリックスペース

写真:瀧澤 信秋

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ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町は、パブリックスペースも充実しています。まず注目したいのが「SPA&FITNESS KIOI」。プールとフィットネスジム、スパトリートメントルームも備えます。ここでも眺望に感動。地上140メートルの高層階から望む景色と共に過ごす時間は空中散歩しているかのよう。スパトリートメント施設は、世界のセレブに愛されるブランド「SWISS PERFECTION」が日本初出店しました。

レストラン、バーにも注目です。和洋のレストランと2つのバーがありますが、中でもオススメは「WASHOKU 蒼天SOUTEN」。伝統的な和食をリスペクトしつつ、コンテンポラリーなテイストで提供されます。夜景を楽しめる斬新なインテリア空間で提供される逸品の数々。鮮度の高さはもちろん、素材そのものの味わいを大切にしている料理人の心を感じます。和食においての季節感は重要ですが、少量で納得させる充足感がうれしい「WASHOKU 蒼天 SOUTEN」です。

ありえないコーヒー!? モーニングの特別感

ありえないコーヒー!? モーニングの特別感

写真:瀧澤 信秋

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モーニングは36階にあるオールデイダイニング「OASIS GARDEN(オアシスガーデン)」で。ブッフェメニューとセットメニューから選べます。ブッフェメニューは、サラダから、冷菜、温製料理など多彩。素材を厳選した贅沢なメニューが提供されます。卵料理を選ぶことが出来ますが「シェフズエッグ」は必食。スクランブルエッグにポーチドエッグ、生ハム、そしてトリュフがトッピングされています。

オールデイダイニング オアシスガーデンでは、モーニングのコーヒーをハンドドリップで提供しています。ハンドドリップでの提供には理由があります。コーヒーハンターとして高名な川島良彰氏による究極の一杯を実現、豆には川島氏が栽培から販売までをプロデュースする、グアテマラ・サン ミゲル農園のブルボン種が採用されているのです。

「36階の美しい景色を望む空間で自分のコーヒーを飲んでもらえるとは、コーヒーマンとしてこんなに幸せなことはありません」と川島氏は言います。夜の眺望も魅力的ですが、目が覚める朝の都心ビューも最高! 健康で元気に1日のスタートを切れそうです。

おわりに

さすが注目されるホテルだけに、魅力が多すぎて紹介しきれませんが、東京のホテルシーンを牽引するザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町、ホテルの歴史に新たな1ページを刻むことでしょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/09/28−2016/09/29 訪問

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