晩秋の世界遺産「白川郷」 冬支度直前の静かな合掌造りの集落に、旅情をかきたてられること間違いなし!

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晩秋の世界遺産「白川郷」 冬支度直前の静かな合掌造りの集落に、旅情をかきたてられること間違いなし!

晩秋の世界遺産「白川郷」 冬支度直前の静かな合掌造りの集落に、旅情をかきたてられること間違いなし!

更新日:2013/11/13 13:00

常盤 兼成のプロフィール写真 トラベルjpナビゲーター 常盤 兼成 国内旅行地理検定2級

世界文化遺産に指定されている岐阜県の白川郷。春から夏にかけてはたくさんの人でにぎわいますが、冬支度を始める晩秋の頃には、観光客も少なくなり、静かな雰囲気の中、合掌造りの集落をゆっくりと見学ができます。落ち葉が舞う静かな集落を見学したら、郷土料理の朴葉みそなどいかがでしょう。本格的な冬を迎える前の白川郷は、さびしげな風景にせつない気持ちになりますが、もっとも旅情を感じられるベストシーズンです。

高台の荻町城跡展望台から、世界遺産「白川郷」を一望!

写真:常盤 兼成

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白川郷に着いたらすぐに集落を歩き始めたいところですが、まずは集落全体を見渡せる「荻町城跡展望台」に行ってみましょう。荻町城跡は中世の山城の城跡で、合掌造りの集落がある「荻町」方面が一望できます。白川郷全体の風景が見られるので、いつ行ってもカメラを構えた人がいる人気スポットです。

雪をかぶった幻想的な白川郷の風景を写真に収めたいと思う方は多いでしょうが、この展望台は残念ながら積雪すると閉鎖されます。例年ですと12月初旬から中旬には登れなくなりますので、晩秋の時期がその年最後に見られる白川郷の風景となります。

こちらの「荻町城跡展望台」までは、総合案内所から徒歩で30分ほど。時期によっては展望台までシャトルバスが運行される日もあります。

合掌造りの民家・もみじ・柿 晩秋の風景が美しい荻町集落

写真:常盤 兼成

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高台の展望台から降りてきたら、合掌造りの民家が集まっている荻町の集落をのんびりと歩いてみましょう。メインストリートから一歩中に入った合掌造りの民家です。荻町ではこれらの合掌造りの民家を守るために、「売らない、貸さない、壊さない」という住民憲章を制定しています。写真からわかるように、屋根の角度がかなり急になっていますが、その角度は45度から60度とさまざま。豪雪地域特有の工夫された特徴のある家屋なのです。

合掌造りの茅葺き屋根の葺き替えは、30から40年に一度。ただし補修作業は数年ごとに必要とのこと。屋根の葺き替えは地域住民が協力して行い、丸二日ほどかかる大変な作業となるため、村人総出で100〜200人態勢で行うそうですよ。

11月初旬には、もみじの葉も散り、木になっている柿の実も残りわずか。本格的な冬がはじまる直前の、静かな美しい風景が集落のあちこちで見られます。

国指定重要文化財「和田家」では、合掌造りの家に実際に入ることができます

提供元:岐阜ポートフォリオ

http://www.kankou-gifu.jp/kr/portfolio/地図を見る

白川郷の中でもっとも大きい家屋「和田家」を訪れてみましょう。この「和田家」は国の重要文化財に指定されている築300年の家屋。白川村に現存する合掌造りの家屋の中でいちばん大きく、間口14間、奥行き7間の建坪があります。庭や生け垣などの家屋周辺の状態もよいことから、母屋だけでなく、土蔵や便所まで重要文化財の指定を受けているとのこと。こちらの「和田家」は、外観だけでなく内部公開もされています。

中に入ってみるとその広さに驚きです。「和田家」は代々、番所の役人を務めていたということが遺物から明らかにされており、建物の2階には養蚕の道具が多く展示されています。こちらの写真に見られるのは、2階部分の屋根裏スペースです。

白川郷の合掌造りは切妻屋根となっているので、広々とした屋根裏スペースを取ることが可能。この空間を利用し、江戸時代から養蚕棚を設置することになったとのこと。その後養蚕業がさらに盛んになるにつれて、屋根裏スペースをもっと大きく取るために、屋根の勾配も高くなっていった、と言われています。

白川郷の散策後は、郷土料理の「朴葉みそ」であたたまりましょう!

提供元:岐阜ポートフォリオ

http://www.kankou-gifu.jp/kr/portfolio/

白川郷を含めた岐阜県北部地域を飛騨地方と言いますが、この飛騨地方の郷土料理に「朴葉みそ」というのがあります。枯れた朴葉の上に、味噌と具材を乗せて七輪などであぶっていただく伝統食。飛騨地方の旅館や民宿では、夕食や朝食に必ずといっていいほど出てくる料理なんです。

朴葉の上にはシイタケやネギなどが乗せられることが多く、七輪の火によってゆっくりと温められます。朴葉の香りをほのかに漂わせながら、みそがフツフツと煮えはじめたら食べ頃。香ばしい煙とみその焦げた香りが食欲をそそりますよ。焼けたみそと具材をごはんに乗せて食べると最高。おかわりしたくなるほど止まらなくなってしまう「朴葉みそ」。白川郷にある飲食店でも食べられますし、お土産に買って帰るのもいいですね。

晩秋の静かな白川郷は、今年最後の旅に締めくくりに最高です

世界遺産の白川郷のおすすめは晩秋。春先や夏場のにぎやかな雰囲気の白川郷もいいのですが、合掌造りの集落には、柿の木やモミジがいちばん似合います。観光客の数も少し落ち着き、静かに合掌造りの家屋を見学できるこの時期は、散策後にあたたかい郷土料理を食べるのも旅の楽しみのひとつ。本格的な冬支度を迎える直前の白川郷。旅をするにはベストシーズンです。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2013/11/04 訪問

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