中世の時が流れる小村へ　ドイツ「バード・ウィンプフェン」の美景を楽しむ

更新日：2016/12/07 10:58

ドイツで最もシルエットの美しい村、バード・ウィンプフェン（Bad Wimpfen）はハイデルベルクから１時間程度。１時間もあれば回れてしまう小さな村です。しかし、城壁に囲まれた中世の村の美景は素晴らしいもの。良質の温泉を持つ保養地として、また素晴らしいクリスマスマーケットが開催される村として、ドイツ人にも愛される場所です。昔ながらの可愛らしい村で過ごす、中世を偲ぶ旅はいかがでしょう。

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バード・ヴィンプフェンはどんな所？

写真：藤華酉

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バード・ヴィンプフェン（Bad Wimpfen）は、フランクフルトから２時間程度、ハイデルベルクから１時間程度の、「古城街道」に位置する小さな町です。ネッカー川沿いのこの町は、ローマ時代から「温泉の保養地」として愛され、中世を通して発展して来ました。尖塔や木組みの立ち並ぶ町は美しく、「ドイツ一シルエットの美しい町」としても知られています。

町は「上の町」「下の町」に分かれており、上の町はかつて貴族達が暮らしていた、今は無き城や「青の塔」「赤の塔」のあるエリア。観光の目玉です。下の町は今も昔も住宅街ですが、立派な「ドイツ騎士団教会」が建ちます。

「青の塔」から見晴らす絶景

写真：藤華酉

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駅からの遠目でも美しさが際立つ「青の塔」は、１２世紀に建てられた防衛塔です。内部は階段になっている為、登るのは些か骨が折れますが、塔の上からの眺めは絶景の一言。旧市街の中世の町並みも、ネッカー川の続く地平線も、３６０度見渡す事が出来ます。
夏の晴れの日の眺めも素晴らしいものですが、真冬の霧深く雪に覆われた眺めも、ドイツらしい雰囲気に溢れています。

美しい回廊はドイツ騎士団の要塞教会で

写真：藤華酉

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バード・ヴィンプフェンに、美しい「ドイツ騎士団教会」がある事は余り知られていません。観光客が必ず訪れる「上の町」を離れて、川沿いを下ってみましょう。
「ドイツ騎士団教会（Ritterstiftskirche Sankt Pete）」は、教会でありながら強固な城壁を持ち、現在でも修道士たちの暮らす修道院を備えています。見所は、緑の中庭を囲む回廊。精密な彫刻、壁に埋め込まれた歴代の墓石が飾り、静謐な時間が流れる回廊は、何周しても飽きる事の無い魅力に溢れています。

クリスマスマーケットもオススメ！

写真：藤華酉

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愛すべき観光地である「バード・ヴィンプフェン」ですが、最も賑わいを見せるのはクリスマスマーケットの時期。小さな町ながらも、交通の便に恵まれており、中世そのままの町並みが残るバード・ヴィンプフェンのクリスマスマーケットはドイツの人々にも愛されています。狭い路地いっぱいに立ち並ぶ露店は目移りしてしまう程。土日は町内の教会で様々なコンサートが開かれ、退屈する隙がありません。お土産にぴったりな、木細工のクリスマスオーナメントや、人形なども気軽な値段で購入する事が出来ます。

最後は温泉でゆっくりと

提供元：Hotel am Rosengarten公式サイト

http://www.hotel-rosengarten.net/default.aspx 地図を見る

「バード・ヴィンプフェン」の「バード」とは、「温泉」の意味。ローマ人に築町を決意させた温泉は、今も健在です。
「バード・ヴィンプフェン」の郊外には今も温泉が沸いており、その薬効を頼りにこの町に滞在するドイツ人も少なくありません。温泉は３２～３４度程度とやや温めで、水着着用の事もあり、日本人にとっては温泉プール感覚となります。しかし、塩分の強い温泉の効能は本物で、暫く浸かっていると疲労や筋肉痛を癒す効果があります。温泉文化の薄いドイツでも、医療効果は認められており、リウマチなどの関節の治療にも用いられています。

治療の為に長期滞在する人、リラックスしに来る人の為、温泉には付属のホテルがあります。温泉に浸かれば一日はあっという間。折角なら、ここで一泊して旅の疲れを癒すのもオススメです。