写真:島塚 渓
地図を見るここ「三条会商店街」は大正3年から続く、歴史ある商店街。
全長約800メートルのアーケードには、180店舗以上のお店がずらりと並んでいます。グルメスポットもたくさんあり、店内での食事からテイクアウトの食べ歩きまで、用途に合わせたお店のチョイスができるところも魅力の1つ。
そして京都という土地柄、歴史や逸話がたっぷりつまっているのも面白いポイント。ここが舞台の1つになっている「祇園祭」は、平安時代から続く歴史あるお祭りです。その発祥の地にある八坂神社又旅社(やさかじんじゃまたたびしゃ)はこの三条商店街の中にあり、今でも「祇園祭」には欠かせない神社となっているんです。
写真:島塚 渓
地図を見る商店街のなかには、地元の人たちに愛されているお店がたくさんあります。その代表ともいえるのが「魏飯夷堂(ぎはんえびすどう)三条店」。ここは小籠包をはじめとする様々な点心が食べられる有名店。食事どきになると行列ができるほどの人気です。
「魏飯夷堂」の特徴は、なんといっても、しっかり練って作られた弾力のある”皮”にあります。本場上海の点心師が作るモチモチの皮は、まさに絶品!ひと口噛むとアツアツの濃厚スープが、ジュワァとあふれ出してきます。舌の肥えた京都っ子にも人気の点心は、わざわざ足を運んでも食べに行きたい味。
定番の上海小籠包以外にも、ポルチーニ茸小籠包や黒トリュフ小籠包、蟹味噌小籠包などメニューのバリエーションも豊富。どれを頼もうか迷ってしまうほど、すべてが魅力的なお店です。
写真:島塚 渓
地図を見る商店街の西端にあるのが「ミートショップヒロ」。高級食材としても有名な黒毛和牛の専門店です。1頭買いにこだわり、美味しい牛肉をリーズナブルな値段で買うことができる、消費者にやさしいお店になっています。
精肉を買えるのはもちろんのこと、ここでは手づくりのお弁当やハンバーガーなどをテイクアウトすることもできるんです。なかでも、おススメはお店の名前がついている「ヒロバーガー」。甘辛いタレと濃厚な牛肉の味はインパクト抜群!
1個420円という値段で、このハンバーガーを食べられるのは超お得です!テイクアウトをして、商店街を食べ歩くのも楽しいかも。肉本来のうまみを味わいたいなら、ぜひここに訪れてみてください。
写真:島塚 渓
地図を見る「三条会商店街」周辺は、日本三大祭りで有名な「祇園祭」の発祥の地でもあります。当時、神泉苑(しんせんえん)という天皇所有の広大な庭園があり、疫病の災いを振り払うためにおこなっていた御霊会(ごりょうえ)が「祇園祭」の起源になっています。
現在では山鉾巡行や宵山が祇園祭の行事として有名ですが、本来は神幸祭(しんこうさい)・還幸祭(かんこうさい)という2つの神事が中心になっています。
神幸祭は八坂神社から神さまを乗せた神輿を運び出し、御旅所(おたびしょ)という仮の施設まで担いで移動する神事。そして還幸祭は、反対に八坂神社まで神輿を持って帰る神事を指しています。
商店街のなかには、還幸祭のとき必ず立ち寄る八坂神社又旅社(やさかじんじゃまたたびしゃ 御供社(ごくうしゃ)とも呼ばれます)という施設があります。
ここはお祭り当日、大量のお供え物といっしょに、威勢の良い担ぎ手たちの声が響きわたる特別な場所。
壮大な祭りの舞台をぜひ自分の目で確認してみてください。
写真:島塚 渓
地図を見る商店街の少し奥まった場所にある「武信稲荷(たけのぶいなり)神社」。ここは坂本龍馬と妻のおりょうが何度も訪れたことがあるという神社です。
のちに龍馬は幕府に追われ、おりょうと会えなくなるという不幸に見舞われます。そこで龍馬は、自分の身の安全を伝えるために、境内の榎(えのき)に「龍」の字を刻んだというロマンチックな逸話が残っています。
その榎は現在も残っていて、樹齢はなんと約850年。手で木の幹をさすると、偉大な生命のパワーを感じられるご神木となっています。
「三条会商店街」は歴史と現代的なスポットが融合した、とっても個性的な商店街。グルメスポットを堪能しつつ、京都の歴史もいっしょに学ぶという、贅沢な旅もプランニングできるエリアになっています。
近くには無料で拝観できる「神泉苑」もあるので、ぜひ合わせて足を運んでみてください。「神泉苑」の詳しい情報は、下記の関連メモに載せておくので、ぜひチェックしてみてください。
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(2024/3/29更新)
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