台湾で火鍋なら「鼎王麻辣鍋」!お辞儀は90度、接客も味も雰囲気も100点満点!

台湾で火鍋なら「鼎王麻辣鍋」!お辞儀は90度、接客も味も雰囲気も100点満点!

更新日:2018/07/23 15:31

吉川 なおのプロフィール写真 吉川 なお 台湾在住ライター、元旅行会社勤務の旅行マニア
寒い季節になると食べたくなるのがあったか鍋料理。この時期、台湾に旅行に行ったら、火鍋と呼ばれる鍋料理を食べようと思っていらっしゃる方も多いでしょう。

台湾で最も食べられているのは、四川風の麻辣鍋と中国北方系の酸菜白肉鍋。でもどちらも日本にはない味なので、お口に合うかどうか不安な方もいらっしゃるのでは?そこでお薦めしたいのが「鼎王麻辣鍋」。台北在住の筆者が自信をもってご紹介します♪

屋台から台湾全土のチェーン店に

屋台から台湾全土のチェーン店に

写真:吉川 なお

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台湾では季節を問わず1年中、火鍋と呼ばれる熱い鍋料理を食べる習慣があり、暑い夏でもクーラーをガンガンきかせて鍋を突っつきます。当然、味にもシビアで、おいしい店は通年を通して混んでいます。「鼎王麻辣鍋(ディンワンマーラーグゥオ)」もそういう店のひとつで、一度食べるとその味にはまる人が多く、リピーター率が高いのが特徴です。

現在の店構えからはとても想像できませんが、1991年に台中市の忠孝夜市に屋台を出したのがその始まりで、長年コックを勤めたオーナーが一念発起して台中市に店舗を構えるやいなや、屋台の絶品スープは人気を博し、現在は台湾全土に9店舗を展開するチェーン店にまで発展しました。

台北市には2店舗あり、松山区の光復北路沿いの台北光復店、中山区の長安東路沿いの台北長安店はどちらもシーズンの秋冬は予約がなかなか取れない盛況ぶりで、店の前は当日の空きを狙う人で常に行列ができています。

中国風のレトロな店内

中国風のレトロな店内

写真:吉川 なお

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台北光復店はMRT松山新店線の「南京三民」駅が最寄り。2番出口を出て南京東路をまっすぐ5分ほど歩き、光復北路で左折するとすぐ店が見えます。

店内に一歩入るとそこは異空間。唐王朝をモチーフにした落ち着きのあるインテリアとところどころに飾られた書画が中国風のレトロな雰囲気を演出し、木目調のテーブルと椅子、やや暗めの照明もシックなムードを醸し出していて、全体的に高級感ある内装になっています。

席に着くと、白いユニフォームの店員がさっそくオーダーに来ます。初めての人誰もが驚くのは、そのお辞儀の丁寧さ。古代中国の皇帝に仕えた女官の作法を模しているそうで、その角度は見事に90度!どの店員も接客の前後に必ずする丁寧なお辞儀は、この店の名物となっています。

一挙両得の「鴛鴦鍋」

一挙両得の「鴛鴦鍋」

写真:吉川 なお

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オーダーは、まずはベースとなるスープの選択から。辛い味の「麻辣鍋(マーラーグゥオ)」と酸っぱい味の「酸菜白菜鍋(スゥアンツァイバイツァイグゥオ)」、この両方を仕切りのある鍋で一緒に食べられる「鴛鴦鍋(ユェンヤングゥオ)」の3種類で、辛さも酸っぱさも3段階設定で調整が可能です。

スープにはあらかじめ具材がたっぷり入っています。麻辣鍋には鴨血、煮込み豆腐、ニンニクの芽が、酸菜白菜鍋には酸白菜、ライスヌードル、トマトで、なんとこれらは食べ放題!店員に声をかけるとすぐに補充してもらえます。日本人にはなじみがない鴨血はアヒルの血を固めたもので、レバーのような食感ですが、ここのは全く生臭くなくあっさりしているので、初挑戦の方もおいしく食べられるでしょう。

このスープに別オーダーのお好み具材を入れていくのですが、サービス具材は結構ボリュームがありおかわり自由なので、最初は控えめに頼むのがコツ。肉類、団子、すり身、海鮮、野菜など約40種類あり、日本語付きの写真入りメニューがあるので注文も楽々。テーブルのミニマムチャージは650元となっています。 

ご飯は香米でセルフサービス。たれも2種類あり、黒い方が麻辣鍋用、乳白色の方が酸菜白菜鍋用で、ねぎも取り放題なので鍋の中にもたっぷりどうぞ。鉄瓶で出てくるお茶もとっても美味です。

万人受けするまろやかな辛さ

万人受けするまろやかな辛さ

写真:吉川 なお

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いよいよ実食。運ばれてきた重そうな鍋は店名にもなっている「鼎鍋」で古代中国の「鼎」を真似た特注品です。

激辛で知られる麻辣鍋ですが、鼎王の麻辣鍋は刺激の少ない漢方風味で、まろやかな辛さという形容がぴったりの上品な味に仕上がっています。それもそのはず、看板のスープは厳選野菜と果物、豆板醤など18種類の漢方香辛料と粉末を5時間ほど煮込み、これに牛骨や野菜をコトコト煮こんだスープを加えて独自の配合で調味して作られており、その手間と労力が深い味わいを引き出しています。漢方がたくさん入ったスープは滋養強壮に効果的で身体にいい事ずくめ。辛い中にも香ばしさがあり、深みのある香りも食欲をそそります。

制限時間は90分。寒い日でもあっという間に身体が温まります。

いくら食べても飽きない味

おいしさは店内の混雑度に比例するのは世の常。鼎王では、残ったスープにサービス具材を満タンにしてお持ち帰りできる画期的なサービスもしており、自宅で繰り返し食べられると大好評。そういうお得なサービスが台湾人のハートをぐっとつかみ、リピーターをどんどん増やしています。

台北光復店の営業時間は午前11時30分〜翌日の4時までと昼食、夕食、夜食といつでもOK。予約はホームページを通して、希望時間の12時間前(台湾時間)まですることができ、予約可否もすぐわかります。

何回食べてもまた食べたくなる鼎王の火鍋は、台湾に行ったら是非とも味わってもらいたい絶品鍋。人気火鍋を食べて元気になりましょう♪

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/11/20 訪問

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