神戸を観光するなら灘の酒蔵もおすすめ!“灘五郷”で試飲のできる人気店「白鶴」「菊正宗」

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神戸を観光するなら灘の酒蔵もおすすめ!“灘五郷”で試飲のできる人気店「白鶴」「菊正宗」

神戸を観光するなら灘の酒蔵もおすすめ!“灘五郷”で試飲のできる人気店「白鶴」「菊正宗」

更新日:2013/11/08 14:36

澤 慎一のプロフィール写真 トラベルjpナビゲーター 澤 慎一 放送局ディレクター

北野「異人館」も素敵ですが、神戸に観光に来られたら、ちょっと嗜好を変えて酒蔵をめぐり、試飲を楽しみませんか?中心地の三宮からやや東側にある東灘区はスイーツだけでなく、実は酒造の激戦区。海沿いには「白鶴」「菊正宗」といった名だたる酒造メーカーが建ち並び、古い酒蔵を使った資料館で試飲することができ、ワイン感覚で飲めるフルーティーなお酒もあります。試飲めぐりで、ひと味違った神戸観光を楽しみましょう。

酒づくりの職人さんをリアルに再現!【白鶴酒造資料館】

写真:澤 慎一

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お酒があまり好きではない方にも、“灘の酒”はご存じの方も多いはず。神戸と大阪の中間にある灘地区では江戸時代の中期ごろから、お酒の産地として全国にその名が広がりました。
神戸の海沿いを走る阪神電車の魚崎駅から大石駅にかけて、お酒の村という意味の「魚崎郷」「御影郷」「西郷」といった3つの酒どころがあり、やや離れた場所にある「西宮郷」「今津郷」とあわせて、“灘五郷”と呼ばれています。

期間限定のイベントとして2013年11月24日までの土日祝のみ、灘の酒蔵をめぐるバス(1回100円、1日乗車券200円)が運行されていますが、駅から徒歩約10分の場所にある酒蔵もあるので、天気のいい日は歩いて訪ねてみてください。無料で酒づくりの工程が見学できたり、試飲(原則として一人一杯です)できたりするところが多く、限定の珍しいお酒も購入することもできるので楽しいですよ。

そこで、筆者のおすすめは、灘の酒蔵の半数が集中している阪神電車・魚崎駅で降りて、酒蔵めぐりを楽しむコース。住吉川の綺麗なせせらぎに沿って遊歩道が続き、酒蔵めぐりの散策を楽しんでいる人々を多く見かけます。

数ある酒蔵のうち、特におすすめは「白鶴酒造資料館」と「菊正宗酒造記念館」の二つ。筆者が好きな銘柄ということもありますが、この二つは駅から歩いて10分ほどの距離にあり、酒蔵の規模が大きくて見ごたえがあり、お土産が豊富なことと、フリードリンクのように試飲のお酒が入ったカップがたくさん置かれているので、お店の人にあまり気を使わずに手に取ることができることが、おすすめの理由です。

写真は、白鶴酒造資料館にある展示物で、“こしき”と呼ばれる大釜から、お酒の原料となる蒸した米を職人さんが取り出しているシーンを再現しているもの。もうもうと立ちこめる蒸気の中で、早朝から活気に満ちた作業が行なわれているのですね。人形がとてもリアルで今にも動き出しそうです。お酒を作るって、本当にたいへんなことなのですね。

日本酒を越えたフルーティーな味わい“白鶴 にごり ゆず酒”【白鶴酒造資料館】

写真:澤 慎一

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日本酒は、一般的に米と水、麹(こうじ)で作られます。麹はカビの一種で、米のデンプンを糖に分解。これらの原料に酵母菌(イースト菌)を混ぜて、発酵させます。酵母菌は、ブドウ糖を分解させて、アルコールを排出。良いお酒は米と水で決まりますが、灘地区はお酒に適した米である「山田錦」が手に入り、酵母の発育をうながす六甲山から流れる硬水に恵まれた地域です。

冬には六甲山から吹きつける冷たい乾燥した風が吹き、酒づくりに適した気象条件があり、秘伝の酒づくりの技術を持つ兵庫県の丹波篠山出身の優秀な職人さんがそろっていたことや、お酒の輸送に便利な港に近かったため、灘の酒蔵は栄えました。辛口のお酒が多く、“灘の男酒”として有名です。

そんな中にあって、白鶴酒造資料館の試飲コーナーでは、“男酒”と思えないような柔らかな甘さが漂う酒を楽しむことが可能。写真のお酒がそうですが、国産のゆずをギュッと搾った『白鶴 にごり ゆず酒』です。
爽やかなワインのようなフルーティーな味わいで、ほのかな酸味や甘みのバランスが絶妙。お酒が飲めない方にも飲みやすく、また日本酒好きな方にもこれまでにない日本酒の香りを味わって下さい。国際的に権威のあるモンドセレクションで3年連続の最高金賞を受賞した逸品です!。

【白鶴酒造資料館】
■神戸市東灘区住吉南町4−5−5
■開館時間:9時30分から16時30分
■休館日:年末年始、お盆
■入館料:無料(試飲も無料)
■電話:078-822-8907

江戸時代の酒造世界を再現した精米用の水車小屋も【菊正宗酒造記念館】

写真:澤 慎一

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お酒の試飲も楽しいですが、日ごろはあまり見ることのない酒造工場を見学できるのも灘の酒蔵めぐりのだいご味。広い敷地には巨大な貯蔵タンクが所狭しと並び、路地の裏では古い黒壁の酒蔵にも出会うことができ、趣のあるレトロな街並みが軒を連ねています。
情緒的な酒蔵からは、ほのかなお酒の香りが漂い、“かおり風景100選”にも選ばれているほど。古い酒蔵をそのまま使ったお酒の資料館にも、どこか懐かしい香りがこもっています。

写真は、武家屋敷のような趣を残す「菊正宗酒造記念館」の庭に建てられたもので、精米用の水車小屋を再現。水車小屋を使っての精米は、江戸時代における灘の酒づくりの特徴で、六甲山系から流れる急流の畔に水車小屋を設け、精米を行ないました。
足踏みによる精米から品質の高い精白米をたくさん作れるようになり、お酒の大量生産を可能に。精米小屋のまわりには大きな桶や跳ねつるべもあり、江戸時代の酒造の世界に思わず引き込まてしまいます。

また、菊正宗酒造記念館では、国指定重要有形民族文化財「灘の酒造用具」も展示されていて、とても興味深い道具を見ることもできますよ。

これは、うまっ!生原酒の試飲が楽しめる【菊正宗酒造記念館】

写真:澤 慎一

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菊正宗酒造記念館での楽しみは、生原酒の試飲が楽しめること。写真の説明文にもありますが、もろみを搾った作りたてのお酒から一切の加熱殺菌や水が加えられておらず、ストレートなお酒を味わうことができます。

このお酒は非売品。酒蔵ならではの出会い。お酒の原酒なんて、めったに飲めるものではありませんよ。これだけのために、灘の酒蔵を訪ねる価値があると思います。
お酒をたくさん味わっている筆者も、生原酒をひと口含むと、思わず、「これは、うまっ!」と絶叫。
ちょっとした温度や湿度でも味が変わってしまうので、つくづくお酒は生きているのだと思います。

菊正宗の『なら漬け』はお土産におすすめ!【菊正宗酒造記念館】

写真:澤 慎一

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お酒もとびきりおいしいのですが、菊正宗酒造記念館で売られている酒の肴がなんとおいしいことかっ!
醤油味の焼きアナゴや、ほたるいかの塩辛、あんこうの肝、ずわい蟹のカニみそあえ、まぐろ茶づけ、粒うに、牡蠣の塩辛など、見ているだけでも、おいしそうな商品が並んでいます。

その中でも、イチオシは写真の“菊正宗 なら漬け”。菊正宗の酒粕を使い、丹念に漬けこんだ蔵元ならではの味わい。ぽりぽりとした新鮮な食感と、まろやかな酒粕の味が相まって、深い旨みが口の中に広がります。いくらでも食べたくなり、飲みたくもなる味。これは逸品です!

【菊正宗酒造記念館】
■住所:神戸市東灘区魚崎西町1−9−1
■開館時間:9時30分から16時30分(団体は予約制)
■休館日:年末年始
■入館料:無料(試飲も無料)
■電話:078-854-1029

おわりに

海沿いに建つ灘の酒蔵は、1995年1月に起こった阪神・淡路大震災で深刻な被害を受けました。古い酒蔵は全滅に近い打撃を受けましたが、倒壊した柱や壁を使って、伝統的な酒蔵を見事に復興し、古い歴史と情緒に満ちた散策を味わうことができます。

灘は、日本一の酒どころ。ご紹介した以外にも、「沢の鶴資料館」や「神戸酒心館」「泉勇之介商店」「櫻正宗記念館・櫻宴」「浜福鶴・吟醸工房」といった素晴らしい酒蔵があります。少人数なら予約なしで入れるところが多いので、ふらりと気軽に訪ねることができる場所。お酒は、楽しい!しかし、飲酒運転は厳禁。神戸に観光に来られたなら、灘の酒蔵でぜひ試飲めぐりをしませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/11/02 訪問

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