超絶的装飾美のピンク・シティ〜メキシコ サカテカス

超絶的装飾美のピンク・シティ〜メキシコ サカテカス

更新日:2016/12/12 17:06

ジュマペル ヤマモトのプロフィール写真 ジュマペル ヤマモト
町中がピンク色の「ピンク・シティ」といえば、インドのジャイプールが有名です。しかしその名声を独り占めさせるわけにいかないのが、メキシコのサカテカスです。16世紀に銀鉱山の町として大繁栄したため、立派なコロニアル建築が多く、かつ主要な建物は、地元で産出するピンク色の砂岩で建てられているため、町全体が美しいピンク色を放っています。世界遺産にも登録されている西のピンク・シティ サカテカスをご紹介します。

と言いつつも、やはりここはメキシコ

と言いつつも、やはりここはメキシコ

写真:ジュマペル ヤマモト

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サカテカスは、メキシコの首都メキシコ・シティから北西へ約500kmの距離にあり、その他の人気の観光都市からもポツンと一人離れているため、観光客は比較的少なめで、ゆっくりと過ごすことができます。ただし町は標高2,500m程度の旧銀山に囲まれた谷あいにあり、坂道や階段が多いので、町歩きは少し疲れるかもしれません。

「ピンク・シティ」と言えども、ここはメキシコ。もちろんメキシカンでカラフルな家並みも多く、メキシコ感満点です。

ウルトラバロックのカテドラル

ウルトラバロックのカテドラル

写真:ジュマペル ヤマモト

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ピンク・シティの中心にあるのがカテドラルです。これこそが「ピンクの顔と銀の心臓」を持つ町と呼ばれるゆえんです。16世紀当時、サカテカスを初めとするメキシコの銀鉱山では、世界各地のスペイン植民地の銀総生産量の2/3を産出したと言われ、利権を持つ貴族らは莫大な富を得ました。

ちょうどその頃ヨーロッパで開花したバロック様式に、メキシコ先住民族の「すき間恐怖症」的センスが加わり、なぜにそこまで?というほどすき間を埋め尽くした超絶装飾 - 通称「ウルトラバロック」が流行しました。メキシコ各地には、堂内のウルトラバロック装飾が有名な教会が多数ありますが、ファサードの超絶さではサカテカスのカテドラルが1、2を争います。

闘牛場を改装した高級ホテル「キンタ・レアル・サカテカス」

闘牛場を改装した高級ホテル「キンタ・レアル・サカテカス」

写真:ジュマペル ヤマモト

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ドーナツ状の闘牛場を改装したホテル「キンタ・レアル・サカテカス」は、昔の客席部分に花が飾られ、中心部の広場はカフェスペースになっています。建物内の床はテラコッタのタイルが歳月を経て磨かれ、インテリアにはアンティークの調度品がよく似合っています。出番前の牛の控え室がセンス良くオフィスにリノベーションされていたりして順番に覗いて見るだけでも楽しめます。

ホテルの背後には、昔の水道橋が横切り、さらにその奥には、別のピンク色の教会が望め、これでもかと「ピンク」が畳み掛けてくる独特のビューが楽しめます。
ホテルの質が高い割には、先進諸国に比べるとお得に泊まれるのも大きな魅力です。

世界有数(唯一?)のお面専門博物館

カテドラルから北へ5〜600m歩くと、ラファエル・コロネル博物館があります。世界各地のお面もありますが、何と言ってもメキシコ各地のお面のコレクションは圧巻です。いわゆるヘタウマ的なお面がひたすら展示されています。マジメな宗教的儀式に使われたものも多いようなので失礼とは思いつつもクスッと笑わずにはいられません。

漫画「ジョジョの奇妙な冒険」作中、メキシコで発見されたという「石仮面」的なものもありますよ。

世界有数(唯一?)のお面専門博物館

写真:ジュマペル ヤマモト

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ピンク・シティの夜

ピンク・シティの夜

写真:ジュマペル ヤマモト

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日暮れになると、街頭にはランプが灯もり始めます。この町には、野暮な蛍光灯やネオンはありません。ランプの優しいオレンジ色の灯かりは、この町の美しいピンク色を尊重しつつ、昼間とは少し違う表情を引き出してくれます。雨上がりには、石畳の道路までもがぼんやりと輝き、町中が本当に美しくなります。

まとめ

メキシコには、西のピンク・シティと呼ぶにふさわしい町がありました。今回はご紹介しきれませんでしたが、ロープウェイで登る小高い丘からの夜景、銀鉱山跡のトロッコツアー、そして本場のおいしいメキシコ料理など、お楽しみは他にもたくさんありますので、是非サカテカスをお訪ねください!

掲載内容は執筆時点のものです。

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