陸海空の全方位的楽園!コスタリカ「マヌエル・アントニオ国立公園」

陸海空の全方位的楽園!コスタリカ「マヌエル・アントニオ国立公園」

更新日:2017/01/09 18:57

ジュマペル ヤマモトのプロフィール写真 ジュマペル ヤマモト
中米のコスタリカは、熱帯ならではの豊かな動植物や活火山など、自然の観光資源に恵まれており、エコ・ツーリズムが盛んな小国です。今回ご紹介するマヌエル・アントニオ国立公園は、首都サン・ホセの南約160kmの太平洋沿岸にあります。青い海と美しいビーチ、ヤシの木が生い茂る濃い緑のジャングル。そして散歩をしているとひょっこり顔を出す野生動物たち。ここは、これらを一度に楽しめるお得な楽園です。

まずは空から

まずは空から

写真:ジュマペル ヤマモト

地図を見る

コスタリカの首都サン・ホセへは、通常アメリカの主要ハブ空港を経由して行きます。サン・ホセからマヌエル・アントニオ国立公園まではバスで行くこともできますが、そのまま飛行機に乗り継ぐ方が断然便利です。

飛行機と言っても、ほんの7〜8人乗りのプロペラ機です。座席は、バランスをみながら「キミは体重が軽いからコッチね」みたいにその場で決められます。高速道路を走る車くらいのスピードに達すると「えっ、もう!?」てな感じでプルプルプル〜と離陸します。ジェット機に比べて高度も低いので雲上には出ず、ジブリ映画のワンシーンのように雲の合間を縫ってゆっくりと飛んで行きます。眼下にはバナナの林や田んぼが広がります。

30分ほど飛ぶと、ジャングルの中に滑走路が1本あるだけの空港が見えてきます。まるでタクシーにでも乗っているかのようにコックピットが丸見えなので、離着陸はフライトシュミレーターのようにパイロット気分が味わえますよ。

サルがお出迎え

サルがお出迎え

写真:ジュマペル ヤマモト

地図を見る

公園の主要なエリアは、ビーチに面した1〜2km四方のジャングルです。ジャングルの中には何本かの散策路があります。まずは愛嬌たっぷりのノドジロオマキザルやリスザルを目にすることができるはずです。人だかりができているとすれば、樹上にナマケモノ(写真)がいるかもしれません。動くところを見たいと思ったら、首が痛くなるのを覚悟でかなり長い時間待つ必要があります。

森の中には他にも小型のシカやアライグマ、アグーチという齧歯類の仲間など109種の哺乳類がいます。また地面に目を凝らすとハキリアリが丸く切り抜いた葉っぱを運んで、健気に行進しています。

鳥類も豊富

鳥類も豊富

写真:ジュマペル ヤマモト

地図を見る

コスタリカは、世界一美しい鳥とも言われるケツァールの生息地としても有名で、バードウォッチャー憧れの地でもあります。ケツァールは残念ながらこの公園には生息していませんが、空飛ぶ宝石と言われるほど美しく、ホバリングして花の蜜を吸うハチドリ(写真に収めるのがとても難しいのでありません…)や、ペリカン(写真)、キツツキなど184種の鳥類が生息しています。

楽園にふさわしい隠れ家ビーチ

楽園にふさわしい隠れ家ビーチ

写真:ジュマペル ヤマモト

地図を見る

鬱そうとしたジャングルを抜けると、急にパッと視界がひらけて、緩やかな弧を描く白砂のビーチが、まさに「楽園へようこそ!」といった感じで目の前に広がります。背後をしっかりとヤシの林に守られていて俗世間からの隔離感はバッチリです。そもそも人がワラワラと押し掛けるような観光地ではないので、とても静かなビーチです。そして海も空も文句なく青いです。すなわち、南国リゾートに必要な全てが揃っている、まさに楽園なのです。

こんなヤツも・・・

こんなヤツも・・・

写真:ジュマペル ヤマモト

地図を見る

ここではビーチでのんびりして、よく熟れたトロピカル・フルーツのジュースを飲んで、散策路を散歩しながら野生動物を探して・・・という過ごし方がピッタリです。でも、ビーチでのんびり寝転がっているすぐ脇のヤブの中に、な・な・なんとワニを見つけることも・・・、キュートな八重歯もチラリ・・・。体長は1mほどですし、管理事務所が放置しているところをみると特に危険ではないようですが・・・、それでも初めて目にするとギョッとしてしまいますね。

まとめ

あまり知られていませんが、コスタリカは不安定だった近代中米史において、率先して平和主義を推進し武力放棄を実現した「中米のスイス」とも呼ばれる国です。他の中米諸国と比べて治安や生活レベルは良好で、観光業を重視しているため旅行しやすい国といえます。マヌエル・アントニオ国立公園のほかにも多くの魅力的な自然公園が整備されています。
是非、陽光きらめく中米の楽園コスタリカでの〜んびりしてみてはいかがでしょうか!

掲載内容は執筆時点のものです。

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -