写真:大竹 進
地図を見る機関車のヘッドマークにダルマストーブをあしらったストーブ列車。
前方に排雪板(ブレード)を装着した姿は如何にも雪国の列車と感じさせてくれます。
この列車の運行期間は冬ダイヤ期間中の12月1日から3月31日までで、乗車には300円のストーブ列車券が必要ですが、この切符は乗車記念に持ち帰りが出来るので、良いお土産になります。
津軽鉄道は全線が単線、非電化の典型的なローカル線で、冬場は一面の雪景色が広がり、沿線の金木町ではこの雪を逆手に取って地吹雪体験ツアーなども企画して好評を博している様です。
都会の電化が進んだ路線では見る事が出来なくなった、味わいのある行先板。
こんなプレートを目にすると外の寒さとは逆に心が温まりますね。
津軽鉄道はJR五能線の五所川原駅に隣接する津軽五所川原駅から津軽中里駅まで
路線距離20.7キロ、全12駅の鉄道です。
1時間に1本程度の運行ですが、その内ストーブ列車は
津軽五所川原駅発●9:25●11:40●14:10
津軽中里駅発●10:35●12:50●15:21
所要時間45〜47分で1日3往復です。
但し津軽五所川原駅発9:25と津軽中里駅発10:35は、12月は1日を除く土・日・祝のみの運行となり、12月28日から3月31日までは毎日ストーブ列車として運行されますのでご注意下さい。
写真:大竹 進
地図を見るストーブ列車の車内ではアテンダントの女性が津軽弁で面白おかしく色々案内をしてくれます。
小型のスピーカーを持って話してくれるので声は良く聞こえますが、何しろ津軽弁なので意味の分からない言葉が時々混ざります。
そんな時は遠慮なく聞き直してみて下さい。「丁寧な津軽弁」で答えてくれますから楽しくなること請け合いです。
ストーブ列車は全車自由席で、ストーブは1両に2ヵ所ずつ設置されていますから、ストーブ前の座席を確保したい人は始発駅で早目に並ぶことをお勧めします。
写真:大竹 進
地図を見るストーブ列車に乗ったらやってみたいのはストーブでのスルメ焼き!
車内で焼きたてのスルメが食べられる所はそうそうありません。
このスルメは駅の売店や車内で販売しています(300円)。自分で焼いても構いませんがアテンダントの女性に頼むと上手に焼いてくれます。
2〜3分くらいで直ぐに焼けるので、希望者が周りに沢山いても焦らずに待ちましょう。
車内ではスルメの他、ストーブ酒(300円)、ストーブどら焼き(150円)など色々なものを販売しています。
ストーブで焼くものは自分で持ち込んだものでもOKですが、煙が出ず、汁が出ないものに限ります。
従って焼肉は当然NGです。
もっとも始発の津軽五所川原駅から終点の津軽中里駅まで全区間乗車しても45分程度ですから、あれこれ焼いたり飲んだりする時間は無いので、ストーブを使ってやってみたい事は予め決めておいた方が良いですね。
特に混んでいる時はスルメ1枚焼くのがやっとかと思います。
ストーブ列車の車内ではアテンダントの他、津軽鉄道沿線の農漁村女性達の組織「津鉄応援直売会」の女性達も、お揃いの絣の上着に身を包み、笹餅、ポン菓子、スルメ等を販売し、時には津軽民謡や地元の「嘉瀬の奴踊り」を披露し、津鉄の名物おばさんと親しまれながら、津軽弁で津軽鉄道や地元PRに貢献しています。
新幹線等で見られる車内販売とは全く違い、籠を片手に下げて車内を歩く姿は農家のおばさんの直販といった感じで、ほのぼのとした雰囲気を車内に漂わせてくれて、ストーブ以上の温かみを感じさせてくれました。
写真:大竹 進
地図を見るダルマストーブはかつて、列車の他、駅の待合室や学校の教室などにも使われていましたが、今ではもうストーブ列車くらいしか見ることは出来ません。
そんなノスタルジックな雰囲気も味わえるストーブ列車、そして味わいのある津軽弁を、この冬は雪景色の広がる津軽で体験してみませんか?
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(2024/4/25更新)
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