写真:たぐち ひろみ
地図を見る浅草寺、仲見世、雷門。江戸情緒が今でも息づく下町浅草は、日本全国はもちろん世界各国の旅行者を魅了しつづける見どころ満載の街です。その浅草でぜひ訪れてほしい、人気スポットをもう1つご紹介しましょう。
仲見世と交錯する伝法院通りを歩いていると、「犬印鞄製作所」という看板が目に入ってきます。ここは戦後間もない昭和28年(1953年)から60年以上もの間、絶えず帆布(はんぷ)製のバッグを作り続けてきた老舗のかばん店です。
写真:たぐち ひろみ
地図を見る「犬印」の製品は帆布を使用した手作りの品々が主体です。もともと作業着用に考案された耐久性の高い帆布地は、同じく頑丈さが求められるカバン類にも理想的な素材といえます。
現在使用している帆布は、すべて滋賀県高島市の機屋さんから仕入れたもの。これを何年もの試行錯誤を経て、強度、軽さ、染色、すべての面で最良と思われる水準まで改良してきました。1号から11号までの太さがある帆布のうち、「犬印」では主に工業用とされる6号ものを使用。これを染工所で染め上げ、独自で超撥水加工を施したものが、独特の質感を持つ「犬印」のオリジナル帆布です。
写真:たぐち ひろみ
地図を見るこの帆布を使い、10人ほどの職人さんが細部にまでこだわりぬいて作り上げた確かな製品の数々は、流行に左右されず、飾らないストレートなデザインが特徴。こだわりのお客さんに変わらぬ支持を受ける理由がここにあります。
ところで、「犬」がトレードマークなのはなぜ?と誰でも思いますよね。実はこの犬、アルプスの救助犬からヒントを得ているとか。救助犬が人命を守るべく、カバンが大切な荷物を守ってくれるようにとの製作者の思いが込められています。
写真:たぐち ひろみ
地図を見る「犬印」のカバンは、カジュアルに使えそうなショルダーバッグ、リュック、トートバッグ、エコバッグに始まり、通勤用に便利なブリーフケースやポートフォリオ、旅行にぴったりなボストンやオーバーナイトバッグなど、まさに多種多様です。11種類ある色(うち1色は店舗限定カラー)は、ビビッドな赤から、グレー、カーキなど渋めのものまでバリエーション豊かながら、絶妙な染め方が落ち着いた色合いを生み出しています。
写真:たぐち ひろみ
地図を見る昭和40年代のサイクリングブームの頃には、自転車のサドル前に取り付けるフロントバッグ(写真)が人気を博し、「犬印」=「自転車バッグ」のイメージが定着したほどでした。このフロントバッグ、現在でも作られていて、今見ると逆にとても新鮮! 不思議な魅力を持つバッグです。
写真:たぐち ひろみ
地図を見る各種揃ったバッグの中でも、売れ筋は便利なトートバッグ系。特にバケツタイプ(写真上)が一番人気です。前面にポケットとペン差し、ひねり金具で閉じるスタイルは、他の商品と共通。開口部幅が29.5cmのミニサイズから48cmの大まで、5つの異なるサイズからお好みのものが選べます。
写真:たぐち ひろみ
地図を見る購入した商品には、その場でイニシャルや名前のモノグラム(刺繍)を入れることも可能です。好きな色とフォントタイプが選べて、工賃は660円。名前が入ると、がぜん「自分のもの感」が高まっていい感じです。
写真:たぐち ひろみ
地図を見る「犬印鞄製作所」では、バッグ以外に各種小物類も取り揃えています。財布、名刺入れ、ペンケース、カードケース、スマホケース、ポーチ、ブックカバーなどなど。比較的手頃な価格帯なので、浅草観光のおみやげにもおすすめです。
写真:たぐち ひろみ
地図を見るさらに、「HELLO KITTY」、「My Melody」、「ドラえもん」、「ウルトラマン」などとのコラボ商品も発売しています。中でも、HELLO KITTYと犬印のダブルロゴ入りやHELLO KITTY柄商品は海外からの旅行者に人気です。
住所:東京都台東区浅草1-35-6
電話番号:03-5806-1712
営業時間:10:00〜18:00
定休日:年中無休(ただし年末年始を除く)
アクセス:東京メトロ銀座線浅草駅より徒歩2分
※2021年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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