写真:浅井 みら野
地図を見る「コルドバ歴史地区(Centro histórico de Córdoba)」の歴史は紀元前2世紀まで遡ります。ローマ帝国時代に既に街として認識され、街のすぐ近くを流れる川に架けられた橋は紀元前1世紀に造られたもの。この橋も“ローマ帝国時代の橋”として世界遺産に登録されています。
その後、イスラム圏の統治下となり、当時では世界最大規模のモスク“メスキータ(Mezquita Catedral)”が建設されました。メスキータはコルドバを訪れた際に必ず立ち寄るスポットです。近くのデアネス通り(Deanes)はお土産屋さんやレストランが並び、常に賑わっている通り。太陽がそのままお皿になったような赤や黄色、オレンジをふんだんに使った食器類はスペインらしさが感じられるお土産品で、見ているだけで明るい気持ちになれますよ。
写真:浅井 みら野
地図を見る歴史地区にある“ユダヤ人街(La Juderia)”は、特に道が右へ左へと入り組んでいるエリアです。迷路に迷い込んだような感覚になりますが、どの家も植物の手入れが丁寧にされていて、どんどん奥まで見に行きたいと好奇心を掻き立てられます。ここらへんは家の壁も白く統一されてますので、より花の色が鮮明に感じられますよ。
一番有名な道は“花の小径(Calleja de las Flores)”と呼ばれています(写真)。1人がようやく通れるような幅が狭い道の両側に、太陽を浴びて輝くたくさんの花が並びます。息を吸い込めば甘い花の香りが楽しめそうですね。ある場所に立つと、小径の小さな隙間からメスキータが見えるんですよ。訪れた際はぜひ探してみてくださいね。
コルドバに張り巡らされた小さな路地や大きな通り。どちらを歩いていても、手入れをされた花壇やパティオ(中庭)に出会います。パティオはちょっとしたテラスみたいなもので、門があいていれば旅行者も入ることができるんですよ。
季節を通して住民の方がお花好きということに変わりはないのですが、よりいっそう盛り上げているのが毎年5月に行われる“コルドバのパティオ祭り”。1918年から始まり、世界無形文化遺産にも登録されています。その時期のコルドバは、各家庭で大切に育てられた花や草木がピークを迎え、白い街が色とりどりの色彩に覆われるほどなんですよ。
コルドバのパティオ祭りは街が一番カラフルになる時ですが、それ以外も住民の方は花壇やパティオの手入れを通年されてますので、充分楽しむことができますよ。カラフルな花が視線を集めがちですが、引き立て役のグリーンプラントも種類が様々です。写真のようにアーチに沿って生い茂る姿を見ると、より“秘密の花園”らしさが感じられませんか。
他にも壁や床に貼られたタイルも、青や赤、黄色に緑とその住民のセンスが光るものばかり。似たデザインがなく、個性が感じられますので、飽きずに歩き続けられます。
写真:浅井 みら野
地図を見るふと、心が緩んでしまう甘い香りと出会える瞬間もあります。ハイビスカスティーにパパイヤやパイナップルなどトロピカルフルーツがたっぷり入った紅茶屋さんから、自慢のハーブティーの香りが漂います。その濃密な香りは店内のみに留まらず、あたり一帯を包み込むほど。
“アンダルス(Al-Andalus)”という、このエリアをテーマにしたオリジナル・ブレンドティーも販売されています。スペインではハーブティーにハチミツを入れて飲む習慣があり、市販のものも甘さがプラスされてたりします。ほっと一息つきたくなる優しい味わいです。
スペインの首都マドリードから高速鉄道アヴェ(AVE)で約1時間40分。コルドバの駅から歴史地区までは車で15分ほどの距離です。かつて大都市だった場所は、今はのんびりとした観光地になりました。そのため街全体もゆったりとした時間の流れが感じられます。心地よい白い迷宮をさまよいながら、花や草木、中庭に紅茶など様々な色と香りに誘われてみてはいかがでしょうか。
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(2024/4/19更新)
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