写真:浅井 みら野
地図を見るスリランカの首都コロンボから車で約4時間、古都「ポロンナルワ(Polonnaruwa)」に到着します。王族からの加護もあり、当時は仏教関係の遺跡が数多く建設されました。その遺跡が今でも多く残され、世界遺産として街自体が登録されています。
当時の王族が水浴びとして利用した「ニッサンカ・マーラの沐浴場 」。こちらでは珍しい動物、ワニの横顔が見られます。12世紀に建てられた遺跡ですが、ワニの口が大きく開いているのにも理由があるんですよ。実はこのワニの口から水が出て、沐浴場に注がれていたのです。ローマ風呂に登場するライオンのようで、どの国にも似たような発想があったんだと思えてきますね。
写真:浅井 みら野
地図を見る沐浴場の近くに置かれた「ムーンストーン」。当時の時代を代表する独特な遺跡です。半円のかたちをしており、一説では仏教の輪廻を表現してるといわれています。ポロンナルワにある他の遺跡の出入り口にも設置され、当時は数多く作られました。
外側にはゾウが描かれ、内側には馬の姿も見られますね。他にもライオンやウシが彫られたものもありました。しかし、時代と共にウシを神格化するヒンドゥー教の影響が及んだことで、ウシが彫られなくなります。登場する動物、しない動物にも理由があるんですね。
写真:浅井 みら野
地図を見る様々な重要決定事項が決められた、かつての「閣議場」。ここにも動物たちの姿が見られるんですよ。分かりやすいのが出入口に置かれた2体のライオン像。今ではサルの良き遊び相手に見えますね。ポロンナルワではサルが数十頭暮らしており、人間にも慣れています。遺跡見学をする際は、食べものや貴重品の管理には充分気を付けてくださいね。
写真:浅井 みら野
地図を見る建物全体が丸いかたちで建てられた「ラトナギリ・ワタダーゲ」。スリランカ独特のかたちですが、ご注目頂きたいのが四方に作られた出入口です。階段の手すりにはゾウらしい動物の横顔が。アーチのかたちに沿って長い鼻が綺麗に彫られていまね。その鼻の下にはライオンの姿も。2匹の動物が玄関で早速出迎えてくれます。
写真:浅井 みら野
地図を見る「ラトナギリ・ワタダーゲ」の最初の階段をあがり、更に奥へ進みます。見えてくるのは四方に置かれた仏陀とその仏陀に続く階段。階段の左右には守護を意味する石像が置かれています。まるで日本にある阿吽像のようですね。
その階段の段差部分を見ると、模様が彫られています。遠くから見ると何かのレリーフに見えますが、よく見ると小人か子ザルが何人も集まり、階段を支えているんですよ。1つ1つの表情が異なり、丁寧に彫られたことが分かります。些細な場所にまで手が加えられ、その細かさに驚きです。ほかにもこちらのムーンストーンは保存状態が良く、たびたびムーストンの参考写真として登場するほど。ぜひご注目してみてくださいね。
遺跡の保存状態を良好に保つため、遺跡内に入る際は靴を脱ぎます。日中は石が熱くなっている場合がありますので、靴下を持参されることをおすすめします。また仏教関連の遺跡のため、露出が多い服は敬遠され、帽子は脱ぐことになります。
遺跡都市ポロンナルワでは様々な遺跡が多く残されてますので、まるで遺跡のテーマパークのようです。遺跡の楽しみ方は人それぞれ。自分なりに楽しい見方で訪れてみてくださいね。
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(2024/4/26更新)
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