写真:mikami kaori
地図を見る山形の郷土料理をいただくことのできる「梅ヶ枝清水」は、山形県の「さくらんぼ東根温泉」や「おいしい山形空港」などがある東根市にあり、山形空港から車で15分ほど、山形新幹線「東根駅」からは車で10分ほどです。「古豪の郷」と呼ばれる地域の一角にあり、「東の杜資料館」や「樹齢1500年以上の大欅(おおけやき)の木」などもほど近くにあることから、観光にぴったりの場所にあります。
「古豪の郷」は、650年ほど前からの旧城下町の面影を残す、古い民家や蔵などの街並みが残っている地域。なかでも、旧家「横尾家」は屋敷内に3つの蔵が建っていて、その蔵座敷を利用した郷土料理「梅ヶ枝清水」を、横尾家当主・横尾千代乃さんがオープンしました。
郷土料理「梅ヶ枝清水」の外観は、完全に古民家!一見、ごく普通の古い大きなお屋敷に見えます。お店として整備されすぎていない、まさに田舎の旧家といった風情が、旅心をくすぐってきます。
写真:mikami kaori
地図を見る「梅ヶ枝清水」の店内・・・といっても、まるで「店内」といった雰囲気はなく、田舎の大きなお屋敷にお邪魔したような空間の奥に、重厚な扉が見えます。この重厚な扉の向こうは蔵座敷になっていて、そこで郷土料理をいただくことができます。
こちらのお店にうかがうと、奥の蔵座敷に通される前に、まずは、玄関を入って右側にある広々とした広間に案内されます。普通のお屋敷でいうと「居間」のようなところでしょうか。そこでお茶を飲んだり、メニューを注文してのんびりと待っていると、「お食事の用意ができました。」と、蔵座敷に案内されます。この接客システムがとっても心地いいのです!まるで地方の由緒正しき旧家でおもてなしされているような、心豊かな「いい気分」になります。
写真:mikami kaori
地図を見る「梅ヶ枝清水」でぜひ食べていただきたいのが、「お姫さま膳」。こちらのメニューは予約は必要なく、ふらりと訪れてもいただくことができます。一の膳、二の膳があり、朱塗りのお膳の上に、可愛らしく日本的な小ぶりの器が並ぶ様は美しく圧巻!
メニューは山形で採れる野菜や川魚などを中心に、東根に古くから伝わる「田舎料理」が並びます。添加物は一切使われておらず、季節の旬のものを使ったヘルシーで素朴、なのにただの家庭料理ではない、「饗(もてなし)」の田舎料理なのです。素材そのものの美味しさもさることながら、優しく穏やかな、それでいてアクセントの効いた味付け、調理法による硬さ、柔らかさの絶妙な工夫などから、「お客様を饗応する」という、地方旧家に受け継がれてきた凛とした技を感じさせ、満ち足りた気分で食事することができます。
写真:mikami kaori
地図を見る「梅ヶ枝清水」は、生活感が感じられるところも、趣き深いポイントのひとつ。特に玄関を入ってすぐ右側の広間には、横尾家の仏壇などもあり、まさに「大きなお屋敷の広間」そのもの。食事するお店という雰囲気はあまりありません。通常食事をいただく場所は屋敷の奥にある蔵座敷ですが、時期によってはこちらの広々重厚な広間で食事を提供することも。
ひな祭りの時期になると、こちらの広間に毎年数セットにも及ぶひな壇がズラリと飾られ、素晴らしいひな人形を眺めながら食事をいただくこともできるそう。重厚な古民家の広間で雅なお雛様に囲まれて郷土料理をいただけるなんて、うっとりしちゃいますね。
写真:mikami kaori
地図を見るところで「梅ヶ枝清水(めがすず)」というお店の名前の由来には、旧城下町らしい美しくも哀しいエピソードがあります。
「梅ヶ枝」とはお姫様の名前で、第八代東根城主の弟広台殿の奥方様でした。 ある日、殿が近くの山の鷹巣に家来と狩りに行ったところ、誤って岩場から落ちて亡くなってしまい、姫は悲しみの余り泉に身を投げて後を追ったという伝説があるのだそう。その泉は梅ヶ枝清水と呼ばれており、こちらのお店の敷地内のお庭にあります。
胸がキュンとするような、お姫様にまつわるエピソードをもつ旧家。ちょっと切なくてほの暗い感じが、「古豪の郷」の雰囲気にぴったりで、旅愁を感じますね。
いかがでしょうか?山形東根の郷土料理をいただくことのできる「梅ヶ枝清水(めがすず)」。地方旧家の面影を残した重厚な蔵座敷で食す「お姫さま膳」を目にした時、数百年前の時代へ気持ちはタイムスリップするかもしれません。ぜひ、「梅ヶ枝清水」を訪れて「おもてなし」されてくださいね。
「梅ヶ枝清水」の営業日や時間、メニューの詳細などについてはMEMOから梅ヶ枝清水のHPをご参考にしてください。
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(2024/4/20更新)
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