マインツ大聖堂から、山の手のヴィルギス通りを登り終えるとヴィルギス広場に突き当たります。壁の向こう側に見えるのがピンク色の聖シュテファン教会です。
通りと広場に名前が残るヴィルギスは、聖シュテファン教会を10世紀に起工した大司教の名前です。ここで道は左手の階段、右手は緩やかなスロープに分かれます。小さなヴィルギス広場にも荘厳な雰囲気が教会から降りてくるのを感じる事ができます。道は左右どちらに行っても聖シュテファン教会へ出ます。
右の道へ行った左手に教会入り口があります。見上げると1559年から1911年まで監視塔や火の見櫓として使われた塔がそびえています。
外観からもステンドグラスからブルーの光が射しこむのが想像できます。
入り口に近寄ると、中が見えると同時にブルーが目に飛び込んできます。ミサの時間帯でも入場することが可能な場合があります。入り口に信者の方が座って見張り番をしていることがありますから、コインを寄付して入れていただくといいでしょう。入り口では神秘のブルーにしばらく目を奪われ立ちつくすことでしょう。
教会内部後方に回り込むと、ここからもブルーの光が射しこんでいます。
中は、敬虔な信者とともに、どこまでも青い光が差し込んでいます。どこにも見たことがない色が広がっています。窓という窓、床から天上まで、また、小さな丸窓までシャガールの青のステンドグラスが埋め込まれ、教会内を真っ青に満たしています。外の光を受けて、神秘の色は微妙に変化します。
信者さんがおられたら邪魔にならないように、配慮しましょう。ここは地元の方たちが「山の上の教会」と親しみを込めて呼ぶ教会です。現在の建物は、第二次大戦で焼失後再建されたものです。
祭壇を見ると、ヴィルギス広場から仰ぎ見たステンドグラスです。「シャガールの色彩は、人生の楽観、希望、喜びを表現している」とシャガールに聖ステファン教会のステンドグラス製作を説得した当時の司祭であるMayerは述べています。ステンドグラスの光の中で、天使ばかりでなく、聖書の登場人物が天空を動き回っています。
窓に埋め込まれたステンドグラスにもシャガールのタッチを見ることが出来ます。シャガールはマインツの名誉市民となりましたが、聖シュテファン教会のステンドグラス完成後、遂にマインツを知ることなく97年の生涯を閉じました。
ロシアユダヤ人として生まれたシャガールは生涯のほとんどの期間をフランスで過ごしました。そのシャガールがドイツの教会に唯一作品として残したステンドグラスの窓が聖シュテファン教会です。
ヴィルギス広場にもどると落ち着いた小径がマインツの街へ降りて行きます。
小さな広場ですが落ち着いた風情が広がっています。
小径はなだらかに緩やかにまがりながら、マインツの街へ降りて行きます。散策を楽しんでみてはいかがでしょう。
マインツ市街では大聖堂(写真中央奥)の周りをぐるり散策がおススメです。ハーフティンバー様式の住宅や中世の街を楽しんでみて下さい。
マインツ大聖堂の壮大さと淡いブルーに聖シュテファン教会とは違う趣を感じてみてはいかがでしょう。
いかがでしたか、今まで見たこともない聖シュテファン教会の神秘のブルーに癒されてみてはいかがでしょう。聖シュテファン教会は、マインツ市街から徒歩20分ほどです。街の散策と併せて寄ってみることが出来ます。
聖シュテファン教会の見学時間&ミサ時間情報です。
3月〜10月
月曜〜土曜 10:00〜17:00
日曜 12:00〜17:00
11月〜2月
月曜〜土曜 10:00〜16:30
日曜 12:00〜16:30
ミサ
月曜、水曜、金曜 18:30
土曜 18:00
日曜 11:00
その他毎月第一火曜日 15:00 その他の火曜日 9:00
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索