防府天満宮のご神体に祀られる菅原道真は平安時代の右大臣です。高杉晋作をはじめとする幕末の志士たちに厚く信仰され、参拝路の途中には「大専坊」という隊の駐在所が設けられました。
大専坊の向かい側は、日本庭園に囲まれたお茶室「芳松庵」があり、ここで出される茶筅でたてられた抹茶のしぶみが、ほろ甘いお茶請けとよく合います♪日本庭園の風格を感じさせるお茶室で集中力を養いましょう。
御祈願祭は受験や就職活動、結婚など、人生の一大イベントの成功を願うものが目立ちます。千百余年の歴史を持つ重厚な空気感に満たされた社殿は、参拝者の気持ちを新たにさせるようです。
道真公は幼少期から梅を愛好し、梅に因んだ数々の詩を残しました。左遷され、無念の思いで亡くなった道真公は、三大怨霊に数えられる朝廷の祟りになり、左遷に関わった人物とその家族に災厄をもたらしたといいます。
防府天満宮は道真公の祟りを鎮めるとともに、天神信仰を広め、現在は受験生や就活生に親しまれています。境内には、天神様の象徴として1100本の梅の木が植えられ、これらは受験シーズンに見ごろを迎えます。
梅の開花時期に合わせて催される梅まつりでは、梅酒の試飲会ならびに先着500名に境内で採れた出世梅の無料配布が行われ、参拝客で賑わいます。この時期は梅の香りに誘われたメジロが集まってきます。
●梅の開花時期:2月中旬〜3月上旬
不調がある体の部分で撫牛を撫でると、良くないものが牛に移っていくという信仰は、道真公にまつわる言い伝えに由来しているともいわれています。撫牛信仰がある人には病気平癒のみならず、あらゆる願い事が叶うとされています。思わぬチャンスに万全の態勢で挑みたい時、おすすめのパワースポットです。
防府天満宮のおみくじは3種類。12種類のうち1つの縁起物が入った幸運おみくじ、風水に因んだ根付が入った風水おみくじ、よく当たると評判のおみくじがあり、運勢を吉凶と和歌で表現します。おみくじに書かれた詩は、詩人で学者、政治家だった道真公を思わせます。持ち帰ってお守りにしましょう。
防府の海産物は絶品です!伝統の製法で作られた杉本利兵衛本店のかまぼこ「白銀」、岡虎の「黄金竹輪」、佐波川でとれた「天神鱧」が防府の特産として挙げられます。この3つのうち天神鱧は、割烹料理店の季節限定メニューでしか味わえない防府グルメです。
防府天満宮周辺の土産物店では、井上商店のしそわかめのふりかけ「萩・いのうえ」や、「ふぐヒレ酒」が選ばれています。山口土産の王道スイーツは、カスタードクリームとふわふわの生地がとろける「月で拾った卵」で、甘いもの好きにはたまらない一品です。茶蔵庵本店の蒸したてが評判の外郎「豆子朗」も袋詰めで販売されています。
食べ歩きには、外はサクッと中はしっとり焼きあがった「天神餅」や、梅の酸味が新鮮な「梅ソフト」が定番です。
晩年は左遷という不運に見舞われる道真公ですが、18歳で大学の詩文・歴史を学ぶ文章生として学識を深め、33歳で大学教授にあたる文章博士に就任するなど、異例の早さで数々の難関を突破しました。梅が開花する冬休みの時期に防府天満宮を訪れてみませんか。
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