湯の効能は不老ふ死?絶景眺める青森「不老ふ死温泉」が凄い

湯の効能は不老ふ死?絶景眺める青森「不老ふ死温泉」が凄い

更新日:2016/11/09 09:54

八岳木 流泉のプロフィール写真 八岳木 流泉 温泉ライター
絶景の大海原を眺めながら源泉に入る。青森県の海沿いにはそんな見事な宿があります。その名も「不老ふ死温泉」。人類が追い求める不老ふ死の願いは、ここで叶うと言うのでしょうか。実際訪ねて入ってみれば、そんな願いに近づけるかも?

不老ふ死温泉の人気は絶大

不老ふ死温泉の人気は絶大

写真:八岳木 流泉

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不老ふ死温泉はメディアにも頻繁に掲載される人気の宿。宿泊はもちろん、日帰り入浴も受け付けています。

不老ふ死温泉が存在するのは、青森県西津軽郡の深浦町。黄金崎という、日本海に出っ張る岬に位置しており、海が至近の好地です。青森では、竜飛岬のあたりにも同名の温泉があります。そのため、竜飛の方は「平舘不老ふ死温泉」。今回紹介する深浦の方を「黄金崎不老ふ死温泉」と呼び、区別しています。

黄金崎の不老ふ死温泉へ車で行く際は、秋田自動車道「能代南」インターから北上するルート(宿まで約1時間30分)か、東北自動車道「浪岡」インターから西進するルート(同約2時間)が選べます。電車の場合は、JR五能線「艫作(へなし)」駅から歩いて15分ほど。

日帰り開始時刻には行列も

日帰り開始時刻には行列も

写真:八岳木 流泉

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不老ふ死温泉の日帰り利用は、露天風呂が朝の8時から午後4時まで(最終受付3時30分)で、内湯は8時から午後の8時までです。朝の8時前になると、日帰り利用の方が並んで待つほど。本当に人気の温泉なんです。

受付をすると、手首に簡易のバンドが巻かれます。それで料金を支払った証明とするわけです。なお、料金は大人600円、子ども300円です。係の方からは、露天へ行く前に内湯で体を洗うよう指示されます。館内の内湯へ立ち寄ってから、離れの露天に向かいましょう。

内湯はタイル張りの大きな造り。主浴槽と副浴槽に分かれており、小さな副浴槽ではジャグジーが稼働しています。窓も大きく開放感抜群。露天がなくとも、内湯だけで満足できそうです。ここで体を洗ったあとは、一度服を着ていよいよ露天へ。

不老ふ死温泉の露天は海辺

不老ふ死温泉の露天は海辺

写真:八岳木 流泉

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内湯を出て、外履き用のサンダルに履き替え、露天へ移動します。ガラリと戸を開け見えるのは、海へと延びる舗装の細道。そこはすっかり海岸で、頭上をカモメが行ったり来たり。そうしてしばらく歩いてゆけば、ポツンとたたずむ石塀に着きます。

海辺の露天風呂は混浴仕様

海辺の露天風呂は混浴仕様

写真:八岳木 流泉

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石塀の前に立つと、右側が女性専用で左側が混浴仕様です。有名なのは混浴の方。大きなひょうたん型の浴槽で、悠々入れる名物です。他方、女性用は中規模の丸形。こちらももちろん良いですが、ここでは混浴側に入っておきたいところです。水着は禁止ですが、タオル巻きは容認されていますので、女性も入りやすいです。

これが不老ふ死温泉だ!

これが不老ふ死温泉だ!

写真:八岳木 流泉

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ひょうたん型の混浴風呂に入ってみると、想像以上の開放感に驚きます。眼前には海岸の岩場が迫り、潮もしばしば寄せては返す。風が吹けば潮が匂って、海辺の風情を前面に受けることができます。

何より目を引くのはお湯の色。赤に近い茶色で染まり、なみなみと掛け流されています。湯温が高いため加水をしており、適温で提供されています。

泉質は含鉄-ナトリウム・マグネシウム-塩化物泉。舐めれば非常に塩辛く、創傷などに効き目があります。

とにかくここでは露天に浸かり、海の向こうを眺めてください。気分はまるで海に入るよう。温泉の適応症に不老ふ死などあり得ませんが、この湯に入って海景色を見て。心身しっかり休めれば、あながち不老ふ死も夢ではないかもしれません。

訪ねる価値アリ!不老ふ死!

不老ふ死の名由来は、宿の関係者が「不老ふ死」という言葉を好んでいたことに起因すると聞きました。つまり、実際入ってみても、不老ふ死の特効はないわけですね。
それでも、この湯に浸かってみれば、人気の理由はわかります。目隠しのない海の絶景、赤い濁り湯、かけ流しの湯使い。どれを取っても全国屈指の魅力にあふれる温泉です。海辺で少し行きづらいですが、一度旅する価値はあります。

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