写真:八岳木 流泉
地図を見る不老ふ死温泉はメディアにも頻繁に掲載される人気の宿。宿泊はもちろん、日帰り入浴も受け付けています。
不老ふ死温泉が存在するのは、青森県西津軽郡の深浦町。黄金崎という、日本海に出っ張る岬に位置しており、海が至近の好地です。青森では、竜飛岬のあたりにも同名の温泉があります。そのため、竜飛の方は「平舘不老ふ死温泉」。今回紹介する深浦の方を「黄金崎不老ふ死温泉」と呼び、区別しています。
黄金崎の不老ふ死温泉へ車で行く際は、秋田自動車道「能代南」インターから北上するルート(宿まで約1時間30分)か、東北自動車道「浪岡」インターから西進するルート(同約2時間)が選べます。電車の場合は、JR五能線「艫作(へなし)」駅から歩いて15分ほど。
写真:八岳木 流泉
地図を見る不老ふ死温泉の日帰り利用は、露天風呂が朝の8時から午後4時まで(最終受付3時30分)で、内湯は8時から午後の8時までです。朝の8時前になると、日帰り利用の方が並んで待つほど。本当に人気の温泉なんです。
受付をすると、手首に簡易のバンドが巻かれます。それで料金を支払った証明とするわけです。なお、料金は大人600円、子ども300円です。係の方からは、露天へ行く前に内湯で体を洗うよう指示されます。館内の内湯へ立ち寄ってから、離れの露天に向かいましょう。
内湯はタイル張りの大きな造り。主浴槽と副浴槽に分かれており、小さな副浴槽ではジャグジーが稼働しています。窓も大きく開放感抜群。露天がなくとも、内湯だけで満足できそうです。ここで体を洗ったあとは、一度服を着ていよいよ露天へ。
写真:八岳木 流泉
地図を見る内湯を出て、外履き用のサンダルに履き替え、露天へ移動します。ガラリと戸を開け見えるのは、海へと延びる舗装の細道。そこはすっかり海岸で、頭上をカモメが行ったり来たり。そうしてしばらく歩いてゆけば、ポツンとたたずむ石塀に着きます。
写真:八岳木 流泉
地図を見る石塀の前に立つと、右側が女性専用で左側が混浴仕様です。有名なのは混浴の方。大きなひょうたん型の浴槽で、悠々入れる名物です。他方、女性用は中規模の丸形。こちらももちろん良いですが、ここでは混浴側に入っておきたいところです。水着は禁止ですが、タオル巻きは容認されていますので、女性も入りやすいです。
写真:八岳木 流泉
地図を見るひょうたん型の混浴風呂に入ってみると、想像以上の開放感に驚きます。眼前には海岸の岩場が迫り、潮もしばしば寄せては返す。風が吹けば潮が匂って、海辺の風情を前面に受けることができます。
何より目を引くのはお湯の色。赤に近い茶色で染まり、なみなみと掛け流されています。湯温が高いため加水をしており、適温で提供されています。
泉質は含鉄-ナトリウム・マグネシウム-塩化物泉。舐めれば非常に塩辛く、創傷などに効き目があります。
とにかくここでは露天に浸かり、海の向こうを眺めてください。気分はまるで海に入るよう。温泉の適応症に不老ふ死などあり得ませんが、この湯に入って海景色を見て。心身しっかり休めれば、あながち不老ふ死も夢ではないかもしれません。
不老ふ死の名由来は、宿の関係者が「不老ふ死」という言葉を好んでいたことに起因すると聞きました。つまり、実際入ってみても、不老ふ死の特効はないわけですね。
それでも、この湯に浸かってみれば、人気の理由はわかります。目隠しのない海の絶景、赤い濁り湯、かけ流しの湯使い。どれを取っても全国屈指の魅力にあふれる温泉です。海辺で少し行きづらいですが、一度旅する価値はあります。
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(2024/4/25更新)
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