写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る荒砥城跡のある城山史跡公園は、冠着山から千曲川方向に伸びる尾根の先端にあります。道中は舗装されていますが、徒歩だと登山口から35分から40分ほどかかるため、なるべく車で訪れることをお勧めします。
坂を登っていくと、城山史跡公園の手前に赤い屋根の寺院が見えてきます。ここは善光寺大本願別院という善光寺の別院で、御恵観音菩薩と善光寺如来三尊が分霊されています。
高いところに建っているため千曲川付近からでも建物を確認することができ、さながら善光寺の精進落としに来た人々を見守っているようです。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る善光寺大本願別院のすぐとなりに、澳津神社という男女和合(縁結び、子宝、安産など)の神社があります。澳津彦命と澳津姫命という神様が祀られており、御神体は男女の象徴を象ったものとなっています。具体的な描写はひかえますが、まるで本物を型取ったような写実的な作りになっています。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る前述した通り、城山史跡公園には荒砥城が復元されています。この荒砥城は1524年に、当時地方豪族としてこの辺りを支配していた村上氏の支族である山田氏によって築城されたと言われます。
村上義清が武田晴信(のちの武田信玄)に攻められた際、二度に渡り撤退させることに成功しますが、ついに敗れ長尾景虎(のちの上杉謙信)の元へ撤退します。この戦いは川中島の戦いのきっかけとなり、荒砥城は両軍の争奪戦のターゲットとなりました。
その後、上杉家に仕える屋代秀正が寝返った際荒砥城に立てこもり、上杉景勝に攻められた際火を放ったため廃城となりました。
今では焼失前の状態が復元されており、大河ドラマ『風林火山』や『江〜姫たちの戦国〜』でロケ地にもなりました。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る城山史跡公園には復元された見張り台が建っています。大河ドラマでも、兵士がここから見張りをしているシーンが撮影されました。見張り台からは千曲川と戸倉上山田温泉の町並みが一望できます。
平和な時代の城とは一味違う、戦いに特化した山城は一見の価値ありです。ぜひ、途中の澳津神社や善光寺大本願別院と合わせて訪ねてみてください。
観光を終えたあとは、善光寺精進落としの湯として知られるだけでなく「美人の湯」としても名高い戸倉上山田温泉に入るのも忘れないでくださいね。
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(2024/3/18更新)
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