写真:八岳木 流泉
地図を見る白鳥神社と聞けば、全国各地に分社がある有名な神社です。白鳥になったといわれるヤマトタケルノミコトを祭神とするもので、それは由緒の深い神社なのです。
宮城県の村田町にある白鳥神社は、市街地に鎮座しています。車で行く場合は、東北自動車道「村田」インターの利用が良いでしょう。インターから県道経由で、数分あれば到着します。電車の場合は、JR東北本線の「大河原」駅からバスやタクシーがあります。
大正天皇の御成婚を祝って開園した「相山公園」の南端部分に神社は位置しており、地元の人の散歩コースにもなっています。
2011年3月に起きた東日本大震災の影響で、灯篭や鳥居が倒れたということです。それでも本殿や拝殿には大きな損傷はなく、細かな修復を経て現在に至っています。
写真:八岳木 流泉
地図を見る鳥居をくぐって正面を見据えると、鬱蒼とした叢林に目が留まります。樹齢3000年のケヤキや同1000年のカシなど、パワーに満ちるご神木がいっぱいです。そんななか、何をおいても外せないのは、拝殿へ向かう参道の途中、頭上を狭めて迫る「奥州の蛇藤(じゃふじ)」です。樹齢800年以上、前九年の役で苦戦した源頼義のために大蛇となって助けたとの逸話も残る藤の木です。そのため蛇藤や白鳥神社は、勝負事の神様として、古く地域に根付いています。
実際に見てみるとものすごい迫力。老杉に巻き付いて、50メートルほどせりあがっています。蛇のようにクネクネしており、ちょうど参道の頭上にカーブが。身をかがめてやり過ごし、有難くパワーを受けましょう。
例年、藤の花が咲くころに「蛇藤まつり」が開催され、それは賑わい見せています。
写真:八岳木 流泉
地図を見る蛇藤からパワーを受けたあとは、いよいよ本殿への参拝です。先述のとおり、参道は叢林に覆われていて少し暗め。加えて幅も細いため、本殿までの距離がどこか長く感じとれます。何とも言えない荘厳さ、これも白鳥神社の魅力です。
写真:八岳木 流泉
地図を見る社伝によれば、白鳥神社は123年に勧請(仏神を新たに安置すること)されたということです。小さく落ち着いた佇まいが安らぐ空気を作り出しています。木造の拝殿は本殿と繋がっており、その造りもさすがに匠の技です。
参拝を終えたあと、本殿の庇(ひさし)の下をのぞき込んでみてください。そこに更なるパワーの源が存在しています。
写真:八岳木 流泉
地図を見る本殿の庇の裏には、たくさんの奉納された絵馬が掲げられています。武将や白鳥、神木のケヤキに蛇藤など、色彩鮮やかな絵馬に見とれてしまいます。人によれば、蛇藤よりも絵馬からパワーを感じやすいとのことで、隠れたパワースポットになっています。
絵馬をグルリと鑑賞したあと、振り向けばそこに堂々とした蛇藤。結局この日、私以外に参拝者は来ませんでした。贅沢にも白鳥神社のパワーを独占。知る人ぞ知るパワースポットで、こっそり幸せになりましょう。
蛇藤に絵馬にと白鳥神社はパワースポットが凝縮されて濃厚です。今回紹介したもの以外にも、白鳥神社には興味深いものがたくさん。奇妙な狛犬や倒れてしまったイチョウの大木など、その全てにパワーが宿ります。巡ってみればパワーがモリモリ。明日の英気も養えそうです。
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(2024/4/25更新)
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