落書きOK!京都八幡市の「らくがき寺(単伝庵)」なら叱られない

落書きOK!京都八幡市の「らくがき寺(単伝庵)」なら叱られない

更新日:2016/11/06 22:01

東郷 カオルのプロフィール写真 東郷 カオル 癒されたい系女子旅ライター、ラグジュアリーホテルライター
願い事をお寺のお堂に落書きしても叱られない。そんな夢のようなお寺が京都府の八幡市にあります。八幡市といえば国宝指定の石清水八幡宮が有名ですが、らくがき寺(単伝庵)は山側ではなく、京阪八幡市駅から平坦な道を10分ほど歩けばアクセスできる場所にあります。
禁断の「お寺に落書き」で、願い事を奉納しましょう。

通称、いや、自称「らくがき寺」

通称、いや、自称「らくがき寺」

写真:東郷 カオル

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いくら落書きしてもOKなお寺でも、お寺のことを「らくがき寺」とはなかなか紹介しにくいところ。ところが八幡市にある単伝庵は自ら「らくがき寺」と名乗っている、臨済宗妙心寺派のれっきとしたお寺。

写真は府道22号線側の入口。こちら側には木の板にわかりやすく「らくがき寺」という表示がされています。この表札がなければ見過ごしてしまうかもしれません。お寺っぽい外観はこの逆側の山門側ですが、はじめて訪れる方や方向音痴の方は駅から道なりの府道からのアクセスのほうがおすすめです。

拝観料100円となっていますが、特に受付があるわけではありません。拝観料は御堂のお賽銭箱に納めましょう。

「らくがき祈願」は大黒堂のみ

「らくがき祈願」は大黒堂のみ

写真:東郷 カオル

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「らくがき寺」と言っても、お寺のどこでも落書きOKというわけではありません。「らくがき祈願」ができるのは、写真の大黒堂。御堂の中には願いを叶えてくれる走り大黒天様がいらっしゃいます。大黒様に人々の願いがよく見えるよう、御堂の内側の白壁に願いを書き込むようになったと言われています。

筆者が訪れたのは10月末。既に御堂の中の白壁は参拝者の「らくがき」でびっしり。壁は毎年年末に塗り替えられるので、年の瀬になるとどんどんとスペースがなくなっていく…というわけです。

ルールを守って「らくがき」

ルールを守って「らくがき」

写真:東郷 カオル

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御堂の中の壁は「らくがきOK」ですが、ルールがあります。

まず、参拝料は100円ですが、「らくがき祈願」には300円を納める必要があります。
沢山の方が願い事を書けるように、一人で多くのスペースを占領してはいけません。目安になる枠が置かれていますので、スペース配分に自信のない方はこれを利用しましょう。
ペンは備え付けのものを使いましょう。白壁以外への「らくがき」は厳禁。柱や仏具に書くなんてもってのほか。ルールを守って「らくがき」してください。

規律ある「らくがき」

規律ある「らくがき」

写真:東郷 カオル

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らくがき寺の大黒堂で見られる「らくがき祈願」はどれもルールを守ったサイズで「らくがき」されています。「らくがき」の中にも日本らしい規律の垣間見られるお寺。海外からのお客さんが見たら面白いかもしれませんね。

前に述べましたが、年末が近づくとスペースがなくなってきます。限られたスペース内ではありますが、のびのびと願い事を「らくがき」できるのは年明けですので、年明けの参拝がおすすめですが、他の方の「らくがき」を拝見するのも楽しいもの。写真のように「脱ぼっち。」なんて切実なものも(笑)

また、御堂はよく手入れされたお庭の中に立っていますので、足元の草や苔を痛めないように注意してお参りしましょう。

拝観日に関して

単伝庵の拝観可能日は基本は土曜日と日曜日です。それ以外の曜日は予約等の連絡が必要ですので、行かれる方はご注意ください。
周辺の観光スポットとしては、2016年に国宝に指定された石清水八幡宮や、飛行機に縁のある飛行神社などがありますので、あわせて見学してみてはいかがでしょうか。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/10/30 訪問

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