写真:Kaycom D
地図を見る蔵王温泉の温泉街では、あちこちから湯煙が立ち昇り硫黄の香りが漂っています。共同浴場や日帰り温泉施設の他、各旅館やホテルでも立ち寄り湯を受け入れているところが多いので、宿泊しなくても歴史ある名湯を存分に楽しむことが可能。中でも「蔵王大露天風呂」は、渓流沿いの大きな露天風呂に入れるのでおすすめです。(営業期間は要確認)
温泉巡りをする際は「湯めぐりこけし」を利用すると便利。これは、絵付けをしていないこけしに「湯めぐりシール」が三枚ついていて、加盟旅館ごとに一枚(一部の施設では二枚)でお風呂に入ることができます。あまったシールはお土産屋さんで商品券としても利用でき、追加料金(絵の具代)を払うとこけしの絵入れ体験をすることができます。
温泉街はこじんまりしているので徒歩でも十分観光でき、町中から出ているロープウェイなどを使えば、すぐ脇に聳える蔵王の山へも簡単に行くことができます(運行状況は要確認)。観光案内所が温泉街のはずれにあるので、そこで色々と情報を得るといいでしょう。
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地図を見る温泉街から10分ほど歩くと、山の眺望が素晴らしい「鴫の谷地沼(しぎのやちぬま)」があり、一周約1.5キロの散策コースを歩くことができます。坂もほとんどなく景色もいいので、自然の中をちょっと散歩したいという場合におすすめ。季節によっては見事な水芭蕉の群生を見ることができます。
沼を周る他にもコースがあるので、行きと違う道を通って町中へ戻る方法もあり。湖畔の公園内は整備されていますが、そこをはずれると山道になるので、歩きやすい靴で行きましょう。テーブルや椅子もあるので、お弁当を持ってここでお昼にするのもいいと思います。
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地図を見る自然豊かな蔵王の山では、気持ちの良いトレッキングもおすすめ。「ドッコ沼」や「観松平」「不動の滝」など景勝地もたくさん点在し、四季折々の風景を見ることができます。コースも初心者から健脚向けまで様々なので、自分にあったルートを選べるのも魅力。
蔵王ロープウェイの「蔵王山頂駅」からは「蔵王自然公園」や「地蔵山」経由で「お釜」へ、「樹氷高原駅」からは「観松平」や「いろは沼」へ、蔵王中央ロープウェイや蔵王スカイケーブルからは「ドッコ沼」や「不動の滝」「鳥兜山」などへ行くのに便利です。
また、山の上の各駅は散策路や登山道で結ばれているので、一旦上まで行ったらそこから歩いて周るのもいいでしょう。その場合、蔵王ロープウェイの「蔵王山頂駅」が最も標高が高いので、そこからスタートすると歩きやすいと思います。
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地図を見る蔵王は古くから山岳信仰の地で、蔵王の山には「蔵王地蔵尊」「蔵王大黒天」「蔵王大権現」が祀られています。それぞれ、ロープウェイやスカイケーブルで麓から簡単に行くことができますが、トレッキングのシーズン中なら山歩きをしながら巡るのも楽しいでしょう。
蔵王地蔵尊は、蔵王ロープウェイの「蔵王山頂駅」前の広場にあります。建立は1775年で、このお地蔵さまが建てられてから、遭難者が少なくなったため「災難よけ地蔵尊」とも呼ばれています。また、願い事をすればそれが叶うというご利益もあり「諸願成就の地蔵尊」としても親しまれています。
蔵王大黒天は、蔵王中央ロープウェイの「鳥兜駅」からちょっと上ったところにある「鳥兜山頂展望台」内にあります。にっこりと笑ったお顔の大黒天は、商売繁盛と旅の安全祈願として1980年に建立されました。
蔵王大権現は、蔵王スカイケーブルの「中央高原駅」のすぐ前に建っています。2002年に建立され、平和の招来と水の神として祀られています。
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地図を見る蔵王温泉のおやつにおすすめなのが、名物の「稲花餅(いがもち)の里」や「玉こんにゃく」。稲花餅は、もち米とうるち米から作ったお餅に、甘さ控え目のこし餡をくるんだ一口サイズのお菓子で、熊笹の上にちょこんとのっている姿がなんとも可愛らしい。
このお餅は、信仰の対象だった蔵王を訪れた参拝者たちが、蔵王権現やお地蔵さまにお供えした供物を参考にして作られたもの。温泉街ではあちこちに「稲花餅」という文字を目にすることができるので、ぜひ作り立てを味わってみてください。日持ちがせず、午後も遅くなると売り切れになってしまうことが多いので、早めにゲットしましょう。
蔵王温泉は、狭いエリアに色々な見所が集まっているので、徒歩でも十分楽しめる町。「温泉でのんびり派」から「山歩きのアクティブ派」まで、それぞれの人にあった過ごし方ができるので、大勢で訪れてもみんなが満足できると思います。
山の上の散策は、ロープウェイやリフト乗り場周辺だけなら軽装でも大丈夫(防寒と雨対策は必要)ですが、コースをずっと歩いていく場合は、山歩き用の格好をしていきましょう。日の当たらない場所では初夏ごろまで雪が残っているので、歩くルートや状況によっては軽アイゼンがあると安心です。
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(2024/3/19更新)
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