写真:きんぎょ 美歩
地図を見る鮎料理専門店「鮎の里」は、北陸自動車道砺波ICから10分ほどの、庄川用水合ダムの傍にあります。周辺は、上流の小牧ダムへと広がる庄川渓の入口となっていて、美しい水面を眺めて歩く「緑の散策路」が整備されています。四季折々、水とともに、豊かな自然が織りなす、風情ある情景を楽しむことができます。
また、庄川地区には「瓜裂清水(うりわりしょうず)」という、日本名水百選にも選定された美味しい湧水があります。井波瑞泉寺の開祖綽如がこの地で休憩した際、あまりの冷たさに瓜が裂けたという逸話から、名付けられたそうです。
ほかにも、庄川には国の登録有形文化財「小牧ダム」や、湯治場でしられる庄川温泉郷があり、庄川は、豊かな水との関わりの深さを感じる地域となっています。
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る庄川一帯は、北陸サクラマスや、はぜ、ウナギ等漁場としても知られていますが、特に「鮎」の漁場として有名な地域です。富山湾から遡上する鮎は絶品で、庄川周辺には、鮎料理店や鮎料理を堪能できる旅館などが多くあります。
庄川沿いにある「鮎の里」の店内からは、四季折々、周辺の山々と庄川がコラボする、美しい景色を、美味しい鮎料理とともに満喫できます。
鮎は「香魚」とよばれるほど、川魚特有の臭味がありません。特に春から夏の鮎は、スイカに似たさっぱりした香りからも、夏をよぶ川魚としても知られています。
オススメの秋鮎は、鮎独特の香りは薄いのですが、この時季の子持ちならではの深い旨みを堪能できます。
写真:きんぎょ 美歩
地図を見るミシュランの地域特別版である「富山・石川(金沢)2016版」に掲載された「鮎の里」。そのこだわりの味を求めて、県内外からお客様が訪れ、お昼はいつも賑わっています。五箇山や井波観光を兼ねて訪れる方も多いようです。
店内に入ると、まず目に入るのが、炭火のそばで焼かれている鮎です!炭火の周囲に並んだ鮎は美味しそう!秋鮎は、稚魚の鮎よりも少し大きく、子持ちなのでお腹のあたりがふっくらしています。
鮎の里は地元の水産業者がやっているお店なので、メニューもしっかりしています。単品メニューもたくさんあります。五箇山豆腐のお造りや、ごまだれ、醤油だれでいただく名水庄川豆腐、名物の利賀そばも召し上がることができますよ。
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る鮎の里のオススメは、庄川膳や山吹の里などのコース料理です。どのコースも鮎の塩焼きが2〜3匹ついていて、ご飯は、鮎の里自家製の「ます寿司」や、お蕎麦の選択もできます。自家製ます寿司は毎日数が限定されていますので、お早めに。
サクラマスの突き出しには、珍味の「うるか」が付いています。
「うるか」とは、鮎の塩辛のことです。庄川の鮎うるかには、鮎の卵だけで作られ、淡白な味わいが特徴の「白(子)うるか」と、鮎を骨ごとすり潰して作られ、ザラッとした独特の舌触りがある「黒(身)うるか」があります。どちらも絶品!
珍味でお酒の肴に最適です。ぜひご賞味くださいね。
ほかにも酢の物で「そろばん」といわれる鮎のみぞれ和えや、甘露煮、お造りなど鮎づくしです。もちろん鮎の塩焼きはお持ち帰り用に注文もできますよ。
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る隣接する庄川水記念公園は、庄川観光の拠点スポットです。施設には、公園のシンボルで、自然水圧だけで高さ36mにも吹き上げる大噴水をはじめ、水資料館(アクアなないろ館)、彫刻家で有名な松本外次郎記念庄川美術館が隣接されています。
また、近年では「鯉(恋)」のパワースポットとして、敷地内の庄川沿いにある「恋鯉の宮」も注目されています。川の流れを利用した、流木乗り(丸太乗り)大会などのイベントも開催されるなど、庄川水記念公園は、誰でも楽しむことができるスポットとしてもオススメです!
庄川といえば「鮎」といわれるほど知られている鮎料理ですが、鮎は冬に生まれ、翌年の秋にその生涯を終える魚です。4月から5月に遡上した「稚魚」や「若鮎」、そして秋の「子持ち鮎」「落ち鮎」など、鮎にはいろいろ呼び名もあり、その季節ごとの美味しさがあります。
また、今回ご紹介した「うるか」も、その鮎の部位と調理法によって「白うるか」と「黒うるか」があります。
自然溢れる庄川が育む大自然の恵み、ミシュランも納得の味を、ぜひご堪能ください。
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(2024/3/19更新)
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