写真:ミセス 和子
地図を見る摩周湖から車で約25分、北海道の雄大な自然を満喫しながら国道391号線をドライブしていると、硫黄の匂いが立ち込めて来ます。そして山から噴煙が上がっている光景が目に入ってきます。
写真:ミセス 和子
地図を見る青空を背景に噴煙が上がっている山は「アトサヌプリ」、硫黄山とも呼ばれています。アトサヌプリは標高は512メートル、川湯温泉から約3キロメートルの場所にあります。アイヌ語で、アトサ(裸)ヌプリ(山)と呼ばれ、現在でも硫黄の噴煙が音をたてて立ち上がっています。
アトサヌプリの山麓には、100ヘクタールものエゾイソツツジの群生地、つつじヶ原が広がり、高山植物もみられます。
写真:ミセス 和子
地図を見る噴煙が上がる「アトサヌプリ」は、落石の危険性があり登山者の安全性が考慮され、立ち入り禁止となっています。
山の中腹には、深さが約50メートルにもなる火口跡があります。アイヌ人がこの穴に熊を追って落としたことから、この穴を「熊落とし」とも呼ばれています。
写真:ミセス 和子
地図を見る観光客が安全に散策できるように、安全区域にロープが張られています。安全区域から山頂方向を見上げてみると、沢山の噴火口から噴煙が立ち込め、硫黄の強い匂いがします。そして、噴火口を囲むように美しい黄色い硫黄の塊が見えます。
写真:ミセス 和子
地図を見る散策中にふと地面を見ると、小さな噴火口からお湯が湧き出て、硫黄の結晶が立っているのが見えます。硫黄の結晶は美しく、まるで黄色のサンゴの様に見えませんか。
この様な噴火口が無数にあるので、注意が必要です。
写真:ミセス 和子
地図を見る硫黄山は、かつては大規模な硫黄の採鉱が行われていた事があります。アイヌの人々が硫黄を焚付けとして使用していた事から、明治5年頃から採鉱が行われ、明治19年には約1万400トンを採鉱し、全道一の硫黄鉱山になりました。
明治20年には硫黄山から標茶町までの約38キロメートルの間に北海道で2番目に早く鉄道が引かれ、近代的な精錬所を整えるなど、鉄道のお陰で大量に輸送する事ができるようになりました。
しかしこの大量輸送によって、硫黄資源が枯渇してしまい、明治29年には採鉱を休止、華々しかった鉄道も幻のように消えてしまいました。この様に、硫黄山は弟子屈町の発展に大きな功績を残した山なのです。
写真:ミセス 和子
地図を見るレストハウスでは、地熱を利用して温泉卵が販売されています。温泉卵は熱くて触る事も困難です。そこでガムテープを利用した殻の外し方をご紹介します。
まず、温泉卵をガムテープを卵全体に巻きます。そしてガムテープが巻かれた卵を、トントンとテーブルにぶつけて殻を割ります。
写真:ミセス 和子
地図を見る卵の殻が割れたら、ガムテープをゆっくり外すとツルリとゆで卵が出て来ました。この上から食塩をかけて、熱々のゆで卵をいただきます。とても簡単な殻むきですよ。そして、格別に美味しい温泉卵です。
「アトサヌプリ」山麓のベストシーズンは、エゾイソツツジが咲く6月中旬から下旬まで、そして秋の紅葉シーズンです。
ガイドツアーもあり、ゆっくり説明を聞きながら、アトサヌプリ山麓を巡る事ができます。
ガイドツアーの期間:6月10日〜9月10日
摩周湖第一展望台の駐車場(500円)の共通券で、硫黄山駐車場が利用できます。
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(2024/3/29更新)
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